「引き寄せの法則と生成AI」
引き寄せの法則をご存知だろうか?
そう、同じ周波数のものを引き寄せる法則だ。構造に興味のある僕は、心霊やオカルト、スピリチュアルの世界もつい言語化したくなる。個人的には何かが見えるわけではないが、いつか観測できたらと思っている。
そして、一つの仮説を思いついた。
人間の願望実現はもしかしたら、生成AIのプロンプト入力と同じかもしれないということだ。
AIを利用したことがある人にはわかると思うが、AIに何かの作業をさせる時、チャットを使って指示を入力する。
この指示文を「プロンプト」と呼ぶ。しかし、ただ入力したからといって、必ずしも理想通りの結果が返ってくるわけではない。
そこで多くの人は、より理想に近づけようと条件を細かく分け、追加していく。ところが、条件を盛り込みすぎると逆に理想から遠ざかることがある。
「最初の方が良かった」という経験などは、AI利用者には“あるある”だろう。
この現象を見ていて、ふと思った。実は、人の願望実現によく使われる「引き寄せの法則」も同じ構造でできているのではないか。
願望を抱いたとしても、その通りに成就することは稀だ。むしろ叶わないことの方が多い。僕自身も、小さな願望は叶った経験があるが、大きな願望がそのまま叶ったことはない。
では、なぜ叶わないのか。
その理由は、生成AIと同じく「確率」にあると思う。
AIが出す答えは、膨大な可能性の中から統計的に選ばれた一つだ。条件を細かくしすぎると、該当する候補は急激に減り、ついにはゼロになる。
引き寄せの法則における願望も同じで、あまりにも狭く、具体的すぎる条件を設定すると、現実世界の中でその条件を満たす可能性はほとんどなくなってしまう。
だからこそ、願望の結果に「許容範囲」を作ることが重要だ。
細部まで完璧にコントロールしようとするのではなく、方向性と大枠だけを明確にし、その中で揺らぎや幅を許す。そうすると、確率的にヒットする場面は一気に増える。
生成AIの使い方も、引き寄せの法則の使い方も、結局は確率論の話だ。「これしか受け入れない」という願いは、ほとんど実現しない。
けれど、「この方向なら色々な形を受け入れる」という願いは、形を変えて何度も実現する。
引き寄せの法則でよく言われる「願望を手放す」という教えも、この延長線上にあるように思う。
もしかしたら、本当の意味での“引き寄せ”とは、結果をあの手この手でコントロールすることではなく、ランダムな結果の中に喜びを見つけられる心の広さにあるのかもしれない。
それはそのまま、生成AIと共存していくためにも欠かせない考え方だ。
