滴る月曜日

こんなに降るとは思わなかったな。山のような洗濯物をコインランドリーに任せると、私は雨の音に耳を澄ませた。雨の日は落ち着く。

今朝、久しぶりの晴れ間に庭の草刈りをしていたら、お面ぐらいの大きさの蜘蛛に遭遇して、(言い過ぎか)テンションが少し上がった。朝蜘蛛は福を呼ぶらしいから。
コーヒーを飲みながら夫に話すと、夫の口元が、ニンマリと上がった。サイコパス的な笑みだ。上がった口角には、「殲滅」の二文字が浮かび上がった。
「だーめ!」博愛主義者の私は叫んだ。
夫は後ろ髪を引かれるような目で庭を一瞥した。そして、巨峰の皮を剥き、さっき殲滅という文字が浮かび上がった口元に、果汁滴る果肉を生贄として放り込んだ。

雨の弾ける音は、落ち着きを超えて、こころの深部までゆっくり浸水してくる。
今どんな気持ち?と聞かれたら、
かなしくなる気持ち、と答えるだろう。

何故だかわからない。



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