えっ、キヤノンが四角くなった?|EOS R8 Mark IIが変えた「初フルサイズの正解」
2026年9月16日、キヤノンがフルサイズミラーレスカメラ「EOS R8 Mark II」を正式発表しました。発売日は2026年10月29日、予約開始は9月18日午前10時です。

結論:我慢が2つ、消えました
初代EOS R8(2023年4月発売)は、約461gという軽さと上位機並みの画質で人気を集めた一方、ボディ内手ブレ補正がない、AFジョイスティックがない、という2つの弱点を抱えていました。
今回のMark IIは、その両方を解決してきました。ボディ内5軸手ブレ補正を新搭載し、RFレンズとの協調制御で中央最大7.5段/周辺最大7.0段。背面にはマルチコントローラーが追加されています。
押さえておきたい数字
価格はキヤノンオンラインショップでボディ単体275,000円(税込)、RF24-105mm F4-7.1 IS STMキットが324,500円、RF45mm F1.2 STMキットが317,900円。センサーは約2420万画素フルサイズCMOS、映像エンジンはDIGIC X、常用ISOは100-102400。連写は電子シャッターで最高約40コマ/秒で、プリ連続撮影にも対応します。重量は約546g、サイズは約131.4×90.0×79.7mm。
AFでは、EOS R3同等とされる「登録人物優先」を搭載。最大100名まで登録でき、大勢のなかから特定の人物を優先して追えます。動画は6Kオーバーサンプリングのクロップなし4K60p、FHD 180fps、Canon Log 3に対応。カラーフィルターはNegativeFilmtone/PositiveFilmtoneを加えた全16種に拡充されました。
デザイン転換という、もう1つのニュース
キヤノンは従来の曲面基調を刷新し、直線と円弧を軸としたデザインを採用しました。海外メディアの取材では、1980年代のフィルム一眼レフ「T80」が着想源だと報じられています。ニコンZfや富士フイルムX-T5がクラシック路線で支持を集めてきた市場に、キヤノンがついに応えた形です。この方向性が今後のEOS全体に広がるのか、そこが本当の注目点だと思います。
弱点も正直に
バッテリーはLP-E17を継続し、CIPA基準でファインダー使用時約150枚(省電力時220枚)。予備バッテリーは実質必須です。メカニカルシャッターは非搭載で、電子先幕の最高速度は1/4000秒。そしてRFマウントはサードパーティ製AFレンズの選択肢が限られるため、ボディより先に「使いたいレンズ」の確認をおすすめします。

まとめ:注目の3ポイント
1つ、キヤノンで最も安く最も軽い、手ブレ補正搭載フルサイズが誕生したこと。2つ、曲面から直線へというデザインの大転換。3つ、275,000円という価格が、ニコンZ5IIやソニーα7シリーズと正面衝突し、この秋のエントリーフルサイズ市場が一気に混戦になること。
店頭価格は240,000円前後まで落ち着く可能性も指摘されています。急がない方は、発売後の価格推移と実機のバッテリー挙動を見てからの判断が賢明です。
