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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(映画版)面白かったです(ネタバレなし)

 AmazonのPrime Videoで『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観た。2026年公開の映画なのにもうPrime Videoで配信されていて吃驚だったのだけど、Amazon傘下のAmazon MGM Studiosの製作だったからかもしれない。

 一応、原作の小説も前に読んでいて、いささかご都合主義的な面もないわけではないのだけれど、それでもやはり素敵なお話だったと思う。そういう「うまくできすぎている」ところもひっくるめて、素直にわくわくさせられる種類の物語なのだ。

 原作はかなり長くてディテールの多いお話なので、いったいどんな風に映像としてまとめるんだろうと観る前はいささか心配だったのだけれど、端折ることころと忠実に描くところを使い分けて、わりとうまいこと処理してあったと思う。映像に関しては、宇宙の星々なんかがとてつもなく綺麗で、宇宙船の造形もなかなか悪くなかった。

 とはいえ、2時間36分というけっこう長めの映画であったにもかかわらず、後半はちょっと端折りすぎだったかなという気はする。まあ、映画という限られた枠組みの中であの長い物語を隅から隅まで語り切ろうとすれば、どこかで帳尻を合わせなくてはならないのは仕方ないことなのだろう。できれば、あと1時間ぐらい追加して、2部作にしてもらえるとありがたかったかな。リスクが大きすぎて難しいのかもしれないけれど。

 それから、途中で明暗差の大きな点滅が、わりと長く続く場面がある。そのため、光刺激でてんかん発作が起きる人や、強い光に弱い人は少し注意した方がいいかもしれない。もっともこれは、私が部屋を暗くしてプロジェクターで観ていたせいもあるかもしれない。暗闇の中で強烈な光をじっと見つめていると、世界がなんだか違う位相にずれていくような、奇妙な感覚に陥ることがある。

 そういえば、最近のPrime Videoというのは映画の途中でも容赦なくコマーシャルが入るシステムになったのだけれど、なぜかこの映画は冒頭以外はCMが入らなかったような気がする。いったいどうしてなんだろう? ただ単に何かの拍子に見落としただけなのだろうか?
 それとも宇宙の果てを旅する極限の物語には、CMはふさわしくないとAmazonの偉い人が気を利かせてくれたのだろうか。もしそうだとしたら、それはそれでなかなか素晴らしい判断だと思うのだけれど。

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