「昭和 女たちの食随筆」(読了)
文筆家・木村衣有子さんによって編まれたアンソロジー。著者が全て女性の食に関するエッセイの紹介…食のエッセイだからエッセイの「美味しい」ところの紹介とするべきか。
「ビフテキ」というフレーズに妙に懐かしさを覚えた。「ステーキ」よりも「ビフテキ」なのは僕の世代までだろうか。
「ビフテキ」のほうが焼けた厚い肉から湯気が立っている「ステーキ」のイメージが湧く。それから「ビフテキ」は外食で少々緊張しながら食べるもの…という、今で言う「キラーフレーズ」だったかもしれない。
ステーキもいいが、和風のソースをかけて食べるステーキ売りのお店はあえて「ビフテキ」としてみたら?
昭和の女性は本当によく料理をしていたのを改めて知った。ただ料理をするだけではなく、かなり工夫も重ねていたのがよく分かった。
「読んでいる本が次に読むべき本を教えてくれる」ことがよくある。この本には何冊も教えてもらった気がした。
しかし、沢村貞子と向田邦子は美味い…じゃなかった、上手いな。
本好き、料理好きにお薦めの一冊。

