note(5243)【2026年11月期 第2四半期決算】上方修正&AI時代の新成長戦略を発表
こんにちは、note(5243)でIR担当をしています、三浦です。
当社は7月7日、2026年11月期 第2四半期決算を発表しました。
この2Qは売上高が前年同期比+36.8%と過去最高の成長率を記録し、営業利益は約17倍に拡大。業績が好調に推移していることを受けて、通期業績予想の上方修正もあわせて発表しました。
そして今回は、これまでnoteの成長を牽引してきた深津がCSO(Chief Strategy Officer/最高戦略責任者)に就任し、「AI時代のコンテンツ流通インフラ」を目指す新たな成長戦略も発表しました。
発表内容が盛りだくさんでしたので、この記事ではポイントを3つにまとめて解説します!業績が好調な理由と新たな成長戦略に込めたねらいについてご説明していますので、ぜひお読みください。
なお、本日の開示資料は当社IRサイトよりご確認いただけます。詳しくご確認される方は、あわせてご覧いただけますと幸いです。
ポイント①:売上高は過去最高の成長率、営業利益は約17倍に拡大。好調につき、通期業績予想の上方修正を発表
まず、2Qの業績についてです。
売上高は13.85億円(前年同期比+36.8%)と過去最高の成長率を記録、利益面では調整後EBITDAは3.28億円(前年同期比約10倍)、営業利益は3.03億円(前年同期比約17倍)、当期純利益は3.69億円(前年同期比+459.7%)と、売上成長を背景に大きく拡大しました。

特に注目いただきたいのは、売上の成長率が四半期ごとに加速している点です。昨年の各四半期が+19〜28%台で推移してきた中、今回の+36.8%は一段と高い水準となっています。今期から売上貢献がはじまったAI関連事業(GENIACプロジェクトを含む)を除いても+28.3%と高い成長率となっており、主要事業がしっかり伸びています。

売上成長を背景に、利益も大きく伸びています。四半期の調整後EBITDA・営業利益は3億円を突破しました。

なぜこのように業績が大きく伸びているのか。その背景には、大きく3つの理由があります。
理由1:AIの後押しで、ネットワーク効果がさらに大きく働いている
noteは、「クリエイターが集まる → コンテンツが増える → 読者が集まる → さらにクリエイターが集まる」という好循環(ネットワーク効果)によって、広告宣伝費をかけずに自律的に拡大するプラットフォームです。
生成AIの普及で創作のハードルが下がったことも追い風となり、この循環が加速しています。会員登録者数は1,248万人(前年同期比+25.4%)、公開コンテンツ数は8,209万件(同+39.2%)、累計クリエイター数は241万人(同+38.7%)と、プラットフォームの規模拡大が続いており、これがnoteのGMV(流通総額)の拡大、そしてnote社の売上成長へとつながっています。

理由2:売上が伸びるほど利益が伸びやすい、限界利益率の高いビジネスモデル
さらに、プラットフォーム事業が売上が増えても追加でかかるコストが相対的に小さい「限界利益率の高い」ビジネスモデルであることが、利益の大きな成長につながっています。
損益分岐点を超えたことで、売上の伸びがそのまま利益に乗りやすいフェーズに入りました。 実際、営業利益の増減要因を分解した図をご覧いただくと、売上増による利益の押し上げに対してコストの増加がかなり小さいことがお分かりいただけると思います。

理由3:AIの積極活用による、効率的な事業運営
こうした構造的な背景に加えて、AIを積極的に活用していることも、効率的な事業運営につながっています。
当社はAIを単なる業務効率化ツールではなく、事業・組織の変革を加速する重要テーマと位置づけ、全社的に活用を進めています。全社員へのClaude配布や、開発における生成AIの活用などにより、あらゆる業務で生産性が向上しています。
AIを活用して効率的に仕事が回る組織づくりを進めているため、退職者が生じても単純にポジションを埋めるための採用を行うことはせず、戦略的に必要なポジションのみ厳選採用を行っています。その結果、売上が継続的に成長する一方で人員数は緩やかな低下傾向が継続しており、売上高人件費率が低下しています。

このように、想定を上回り順調に進捗していることに加え、AI活用による生産性向上を背景に各種費用の支出減少を見込み、通期業績予想を上方修正しました。
営業利益は従来予想の7.0億円から11.0億円へ引き上げ、調整後EBITDA・経常利益・当期純利益を含む各段階利益が、いずれも10億円を突破する見通しです。

なお、決算説明資料では売上高の事業ごとの内訳や売上原価・販管費の内訳、事業KPIの推移なども掲載しています。詳細な指標はこちらもご確認ください。
▶︎ 決算説明資料はこちら
ポイント②:noteのグロースを牽引してきた深津がCSOに就任。「AI時代のコンテンツ流通インフラ」への進化を発表
ポイント①では業績面の進捗をお伝えしましたが、noteはメディアとしての競争優位性も高めてきています。
noteは、9,000万を超えるMAU(月間アクティブユーザー)を持つ、日本有数の規模のメディアプラットフォームに成長しました。さらに注目いただきたいのが、AI検索で引用される国内ドメインで第2位、AI検索からの流入期待値は他サイトの約4倍というデータです。noteは「AIに引用されやすく、そこから人もやってくる」という、AI時代の優位性を獲得してきました。

こうした競争優位性を背景に、さらに成長を加速させるべく、このたびCXO(Chier Experience Officer)の深津貴之が、今回あらたにCSO(Chief Strategy Officer/最高戦略責任者)に就任しました。
深津は2017年にnoteへ参画して以来、noteの根幹である「グロースモデル」を設計し、ミッション・ビジョン・バリューの策定やサービスの体験づくりを通じて、noteの成長を一貫して牽引してきた人物です。さらに2022年からは、いち早くAI時代の到来を見据えた全社的なAIシフトを主導してきました。noteがAI時代の競争優位性を獲得してきたのも、その実績のひとつです。
noteの成長を牽引してきた深津が、今後はエコシステム全体の戦略設計を担い、noteのAI時代の成長戦略をリードしていきます。

そして今回、深津を中心に現在noteが取り組んでいるAI時代の新しい成長戦略についても発表させていただきました。
noteは、「AI時代のコンテンツ流通インフラ」を目指します。
noteはこれまで、「AIに引用されやすい」以外にもさまざまな強みを獲得してきました。今回、その強みを4つの成長資産として整理しました。これらの4つの資産をさらに伸ばし、連動させていくことによって、AI時代のコンテンツ流通のインフラを形成していきます。
AI:コンテンツの流通を広げるエンジン(AIに引用されやすい設計、レコメンド、Google・NAVERとの連携)
Business:収益化の出口(コンテンツ課金・クリエイターへの還元、企業への収益機会の提供)
Creative:価値創出の源泉(多様なクリエイターとコンテンツ、KADOKAWA等との連携、IP創出)
Data:AI時代の資産(記事・レビュー・読者の反応、信頼できる一次情報、GENIACによる高品質データベース)
Ecosystem:4つの資産が連動することで、グロースモデルが進化する

AIの力で成長資産をさらに伸ばすことで、noteのグロースモデルはさらに進化します。
クリエイターがもっと創作しやすくなり、作品が人にもAIにも届いて読まれやすくなり、収益機会はプラットフォームにおけるコンテンツ課金以外にもさらに広くひろがっていく。チャンスが増えるから、さらにnoteにクリエイターが集まる。
そんな循環を、生み出していきます。

noteがAIに本気で取り組むことで、クリエイターは創作するだけでさらに報われ、パートナー企業はnoteを使うだけで新しい顧客と出会える。そんな未来を作ります。
また、AI時代をリードしていくために、noteの組織・社員自身がAIをフル活用する組織づくりにも取り組み、AIドリブンのモデルケースとなる会社をつくっていきます。

ポイント③:新たな成長戦略はすでに進行中!さまざまな取り組みが進捗
今回新たな成長戦略としてお示ししましたが、すでに「AI時代のコンテンツ流通インフラ」になるための取り組みは着々と進行しています。
ここからは、代表的な取り組みについてご紹介します。
AIコンテクストネットワーク:ファンの声を、AIにも届く「作品ページ」に
noteに集まる感想やレビュー記事をAIが自動で集約し、作品・商品ごとのページをnote上に生成する機能です。ファンの声を読んだ読者が、そのまま購入や予約へ進めます。ファンの口コミが売上につながり、同時にAI検索の参照元にもなる、新しい情報の拠点です。

現在は、AIを活用してどんどん作品ページの生成を進めています。2026年6月末時点で生成されたキーワードページの数は、63万件を突破しました。
今後は、対応ジャンルとパートナー企業を拡大し、こうして生成した作品ページに公式情報を載せていく展開も検討しています。こちらも、最終回を迎えた『宇宙兄弟』が参加、公式メッセージを加えた作品ページを展開するなど、拡大に向けた準備が着実に進んでいます。

GENIACプロジェクト:コンテンツホルダーがAIを通じて適切な対価を得られる仕組みをつくる
生成AI国家プロジェクト「GENIAC」に採択された、コンテンツホルダーがAIを通じて適切な対価を得られる仕組みを構築するプロジェクトです。
発表時点では、KADOKAWA、ダイヤモンド社、学術著作権協会の3社をパートナー企業としてご紹介しましたが、今回新たに翔泳社が実証パートナーに参加したことをお知らせしました。上記公表済み事業者を含む十数社・団体と推進中です。
生成AIサービスがデータを参照するためにコンテンツを集約したRAGデータベースのプロトタイプが完成し、パートナー企業の持つコンテンツによる実証を進めています。生成AIサービス事業者複数者との協議も進行しており、こちらも着実に取り組みが進捗しています。

物語IPのゲーム化を支援する開発プラットフォームの実証:経産省のコンテンツ産業支援事業「IP360」に採択
noteは、IP(作品やキャラクターなどの知的財産)を育てる取り組みも強化しています。
このたび、経済産業省のコンテンツ産業支援事業「IP360」に採択され、物語IPをゲームとして展開するための開発プラットフォームの構築を進めることになりました。
これまでコストや開発体制の面で難しかった物語IPのゲーム化を後押しする取り組みで、Tales & Co.が主体となって開発するIPだけでなく、外部パートナーが保有するIP等でも検証を進める予定です。新規IPの発表機会を広げ、既存IPの新たな活用を後押しすることで、日本発のヒット作品を世界へとどける新しい仕組みづくりに取り組んでまいります。
なお、経済産業省「IP360」に採択されたため開発費用の一部につき補助金を受領予定ですが、補助金の受領時期は来期となる見通しです。

代表的な取り組みを3つご紹介しましたが、他にもさまざまな取り組みが進行しています。
決算説明資料でも一部ご紹介していますので、ぜひご確認ください。
おわりに
ポイント①で見てきたように、主力のnoteやnote proといったプラットフォーム事業自体も好調ですが、「AI時代のコンテンツ流通のインフラ」になるべく進行している取り組みも、着々と進展しています。
だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。このミッション実現のために、noteのエコシステムをひろげていきます。ぜひ引き続き、noteの今後に注目いただけますと幸いです。
【決算に関する開示資料はこちら】
・2026年11月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
・2026年11月期 第2四半期 決算説明資料
・通期連結業績予想の修正(上方修正)に関するお知らせ
・note、深津貴之がCSO(最高戦略責任者)に就任 AI活用とパートナー連携で、コンテンツの届け先と収益機会を広げる
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