予約いっぱいにしてみたけど、明日が楽しみじゃなくなった話
オープンしてから、3年目の頃の私は、予約表を開くたびに
「……あ、明日これか」ってなってる。
なんだろう、この感じ。
自分のお店だから、ちゃんと向き合いたい。
一人ひとりに丁寧にやりたい。
そう思ってるのに、
時間に焦ったり、
予約を”こなす”感覚になってたり、
次の人が待ってるから急いでまとめに入ったり。
気づけば、
「ご予約、早い者順になっちゃってるな……」って。
いつも来てくれる方が
「来月もう埋まってますか?」って聞いてくれて、
「すみません、もう……」って言う時の、
あの、なんとも言えない気まずさ。
しかも、追加でオススメしたいメニューがあっても、
予約枠がギリギリすぎて
「今日は時間的にちょっと……」ってなる。
そしたらお客様も、
「あ、じゃあ今日無理ならやめとこかな」って。
楽しみにしてくださってることに、応えられない。
それが、地味にずっとモヤモヤしてました。
リピート来店も増えて、
いい感じのサイクルで予約が回るようになったのって、
本来すごく嬉しいことのはずで。
でも、逆にこの頃から
「明日が楽しみじゃなくなった」 ですよね。
自分のお店なのに。
好きでやってるはずなのに。
なんで?って、自分を責めることが増えました。
そんなとき、たまたま読んでた本に
「自分を手放す」 って言葉があって。
最初は意味わかんなかったけど、
ふと思ったんです。
私がやりたかった店って、これだった?
働きたいと思ってた働き方って、こういうことだった?
で、気づいた…
なんでも、お客様に合わせることが
「委ねる」ってことじゃないんだなって。
全部YES!で受け止めることが、
優しさでも、プロでもないんだって。
それからは、少しずつ変えてみました。
まず、お客様の予約サイクルをちゃんと把握することから。
いつも2ヶ月おきに来てくださる方には、
こちらから「そろそろですよね」って声をかけて、
もれなくご予約をお取りできるように、先に準備しておく。
それと、オススメしたいメニューも、
その場で突然「どうですか?」じゃなくて、
その季節の少し前にしっかりお伝えしておく。
たとえば夏前なら「そろそろ紫外線ケア、始めましょうか」って。
で、次にご来店いただくベストな時期には、
追加メニューの時間枠もちゃんと確保した状態で
お迎えできるように。
そうやって、
「当日バタバタ」じゃなくて、「少し先を見て整える」
っていうやり方に変えていきました。
そしたら、変わったんです。
お客様が、
楽しみにご来店してくださるお声をたくさん」頂けるようになった。
ベストなタイミングで、
満足のいくメニューで、
納得のヘアスタイルに仕上がることを。
「ちょうど気になるタイミングで予約だから良かった〜」
「オススメしてくれたスタイルが楽しみで待ち遠しかったわー」
「そろそろ予約しないとなって焦らなくて、安心して過ごせたよー」
などなどと…
「あ、これなんだな」 って、実感しました。
私が感じてたモヤモヤって、
お客様も感じてたんだな って。
「今日は時間ないから、やめとく」
「また今度でいいや」
って言ってたあの空気感。
あれ、遠慮だったんだって。
今でも全部うまくいってるわけじゃないけど、
少なくとも、
明日の予定を見て、楽しみ って思えるようになっています!
だから今は、
“守るもの”を整えながら、
また明日が楽しみになる店づくりを、してる。
……なんて書いてみたけど、
今は今で、
これからの16年目以降も続けていくための
迷うことだらけです(笑)
でも、「これでいいのかな?」って思ってた頃よりは、
ちょっとだけ、楽になった気がしてます。
