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越後弥彦の暮色

昨日きのふ はるけき 帝都より
今日けふは弥彦の ふもとにて
大河津おおこうづの水 ゆくへにも
わが身のさだめ 思はるれ

弥彦の雪も 消えゆきて
荒波ゆるむ 日本海
大鳥居おおとりいのもと たたずみて
草の枕を 求めけり

細き桜も 花散りて
かなしみ深き 越後路や
にごり酒く 旅びとの
たもとくる 春の風

あゝ過ぎし日は かへらねど
心中しんちゅう残るは わが信義
独りあゆまむ この道を
星よまたたけ めい尽くるまで

寂雪による解説


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