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【市ヶ谷】活版印刷と明朝体とカプチーノ〜市谷の杜 本と活字館〜【GW2026 No.11】

前回までのあらすじ

遊んだー!飲みに行った!


そして旅行も残すところあと2日。

泊まってるカプセルホテル、別に寝にくいほどうるさくはないのだけど、やはり旅行中は眠気が浅いのか7時前には目が覚めてしまう。寝たの2時すぎなんだけどな。ふわふわしながらとりあえずモーニングあるかもしれないと思い、待ち合わせの市ヶ谷に向かう。

昨年末から今年の正月にかけて過ごした宿のある市ヶ谷、4か月ぶりだ。駅から見て川のある方面にしか行ったことがなかったので今度は改札を抜けてからまっすぐ進んだ方の坂道を登っていく。

見えてきた!

Servo Coffeeというお店です。
モーニングコーヒーが400円以下でテイクアウトできるので、通勤人にはありがたい店だろうな。私は軽食やお菓子っぽいものが気になってたのですが。

……と思ったら明らかにまだ営業してない。

週末(この日は祝日)扱いだったのかな、10時集合に間に合わないため、別の店を探す。

ドンマイ!(あるある)

とりあえずまだ待ち合わせまで1時間ほどあるため坂道を進む。

No.4

駅側から歩いてきたら並んで大混雑しているのが目に飛び込んできて、ここだなとすぐわかる

市ヶ谷の人気のパン屋さんだ。

カフェメニューはピザとかもありそうでいいな
と思っていると、テラス席も店内利用も待ちが発生するようで、しかも9:00ごろですでに47組……人気なんだなぁ〜

テイクアウトはすぐ買えそうなのでとりあえず物色。どれも美味しそうで迷う。

5月のおすすめは湯種メロンパンだったが、そこまで気分が乗らなかった。モカ風味、いいね。

結局購入したのは週末限定商品のパンメランジェゆずとカルダモン。しかし食べる場所があんまり見当たらないこともあり駅近くまで戻ってきて路上に寄って立って食べる。飲み物もテイクアウトすれば良かったけどこの後カフェインを取ると予定が複数あるのでやめておく。

つやつやのゆずピール、まんまるの形に無造作にアイシング、とことんおしゃれ。

一口目にスパイスの甘い香り。カルダモンかなー、華やかなパン!
クロワッサン生地っぽいんだけどサクサク感よりもバターが自然と染み込んだしっとり感を味わえる。時折口に入ってくるチョコチップはカカオ成分がかなり濃いやつ(食感的にもカカオニブ?という感じで硬め)だけどそれとゆずピールの爽やかさでちょうどいい。
柑橘とチョコは最強。1日のいいスタートだね。
友達を待ちながらnoteの文章を練り練り。


10時少し前、合流!
前日に遊んだのと1人は被っているがもう1名は久々にお会いする。(銀座のアートアクアリウム行った時以来。)
元気そうでなにより。暑くてやられてるのはむしろ自分の方だったかも。

なので今回の旅のおともその3は銀座で出会い、うちにやってきたらんちゅう(金魚)のぬい。
名前はンギョです。(友人命名)

どうもンギョです
ンギョ、市ヶ谷駅だよ
ピントなんか知らねぇ

前日の池袋のぬい服のお店、こういった小さな子にも(いわゆる俵ぬいのサイズに)合うようなものがあったかどうかもう少し見てくればよかったな〜
ちなみに今つけているのは阿佐ヶ谷神明宮のお守り(神むすびというレースブレスレット)です。
てことはこの子も総武中央線仲間といえよう。(ンギョ自身は銀座出身?だが。)

とりあえず、橋を渡り、急な坂道を登る。

スキー場のファミリーコースくらいの傾斜はあると思うんだ

急すぎ。ここ数日歩きまくってる脚がまじかーと言っている。筋肉痛気味ではあるな、平地を歩いてる時はそこまで気にならないのだけど。

坂を登り切り、右に曲がって道なりに行く。のどかで高級そうな住宅地を犬の散歩の方々がまばらに歩いている。

到着!見た目からいい具合にレトロさと博物館っぽさ(?)を醸し出していて期待が膨らむ!

市谷の杜 本と活字館

こちらのロゴもスタイリッシュなんだよな〜

中に入ると、受付の方が簡単に注意事項を説明してくれる。写真撮影はOK!ただし、人が写り込まないように気をつけてくださいとのこと。

ロッカーが地階にあるというので、階段を下る。も半地下みたいな感じで、ロッカーの向かいには椅子がいくつかあり、近くの扉からテラス席(そんなに席数はない)に出られるようになっていた。

古くから使われてきた活版印刷の歴史や仕組みなどについての解説が実際に使われてきた機材とともにたくさん紹介されていた。

一、作字

作字って最初に書かれてるけどさ、冷静に考えたら字を作るってすごいよな。

その型さえ作ることができれば、今後全く同じ形で印刷できるようになるって思いついた人がいたとして、グーテンベルクとかは使う文字自体はすくないじゃん?ドイツ語だから。でも日本語って漢字によってはめっっっっっちゃ細かい文字を作らなきゃならないわけで、それを可能にするのは技術革新なんだよなぁ……

原図の作業は手書きだから、漫画家みたいな道具使ってる

中学の美術の授業でレタリングをやったのを思い出した。人はあれで明朝体とゴシック体を学ぶんだよな……しみじみ。

右奥にあるのがデプスメーター

立体物だからインクをつけるところ(凸)と溝(凹)で構成されてるわけだもんな、活字は高さ同じだけど、母型は大きさによって深さが変わるらしい。それを検査するための道具。

写真の部分って溝が浅いというか、凹凸が少なく見えるくらい細かいってことなのかな。
このマシンは何かというと
パントグラフ、文字をなぞることでその縮小版の文字を刻印することができる道具。

ふんわりと仕組みはわかるが精密さがすごい。

このコーナー、各透明ブロックにチップみたいなのがついていて、
右下のぴたりとハマる穴に嵌めると画面が切り替わる。
さらにモニターに触れると動画を再生したり解説文を出したり言語変えたりといろんなことができる。

すごいすごい!他にもお客さんいたので全部やるような真似はしなかったけど楽しい!!ここは道具の展覧会というくらい一機能に特化した専用道具があって面白い。てか活字もそうか。

二、鋳造

この前までは主に母型の話だったので、ここから活字を作るパート。
スクリーンに作業の様子の動画が流れていたのだけどルーペの先が細かくて指より小さいものを作る技術……

このゴールデンウィークは毎日なんらかの展示を見ているのだけど、横浜人形の家のミニチュアの世界を見に行ったことがここでも繋がってきたなぁという気がした。

この辺りの魅せ方として、作業机っぽくまさに使われてるような感じで並べてあるのがいい。

この裏手(たしか)にあった活字の一つ一つの迫力よ。

当たり前だけどちっさいね〜
そして画質と撮影技術の限界でほぼ潰れてしまっているんですがこれが母型を元にした活字か……
あんな細かいものを……彫る?

卓上活版印刷機(テキン)

この少し奥まったスペースでは、自分でしおりに印刷することができる。ひと組自分たちの前にいたグループが手順や注意点を説明されるのを聞いていた。自分たちの番になった時にもしかしたら聞こえてたかもしれませんが……と前置きして丁寧にもう一度お伝えしてくださった。

卓上活版印刷機

通称テキンというらしい。(手動だから)

丸いピンクの部分がインク、赤いペンライトみたいなやつがローラーで、ハンドルを動かしてローラーにインクをつける。

ハンドル部分がカットされてるアングルなのは友達がやってるところを撮ったからです。

しおりとなる紙をここにセットし、ハンドルをえいやー!ってやると
鮮やかな文字が乗る。

そして、2階でやってる企画展によってそのデザインが変わるという。これ完全に乾燥するまでに1週間かかるって言われてまじで!?と思った。
友達の1人が確かにすぐに乾いちゃうとインクを付け直す回数が多くなるもんなーと言っていてなるほどと思う。

活版印刷の手順に戻る。

三、文選

使用頻度という観点から(単語とか助詞とかは考えたことあったが)文字単位ではあんまり考えてみたことなかったけど、確かに差はある。

手書きで原稿用紙に元となる文章を書いてる時はもちろん、ワープロというかパソコンでの作業をしている時点では、この並びを工夫する必要性自体がないもんな。
このコーナーでは、クリアになってるおしゃれなタッチパネルに触れながら、夏目漱石の「坊っちゃん」の最初の一文を拾うという作業の体験ができる。そしてその秒数を職人さんの記録と比較することができるという……
大体この辺にありますよという大枠を提示してくれるタイミング自体が早すぎて、3人がかりでわたわた協力ゲーでやっても当然敵いませんね。

レプリカとはいえ漱石の直筆原稿もあった!

四、植字

DTP(デスクトップパブリッシング)をちょっとだけ調べた時に行間とか挿絵との隙間とかフォントサイズの差も考えさせられたのだけど、それを活字+α(細長い金属の板とか棒とか)でやってるってことだな。

ケイスケ?

遠目に見るとホチキスの針みたいだな。この上段にあったルビは、当然ながら活字以上に小さな文字の集合体ですごかった。

見た瞬間「インテル、入ってる。」しか思い浮かばなかった
(笑)がたくさんあるのがなかなか目についた

五、印刷

この奥にある機械が実際動く状態で展示されているのだけど、上でパタパタ動いてる様子がテオ・ヤンセンの造形物の動きを彷彿とさせたんだよな。

是非とも見に行って欲しい!

六、製本

上にある部分が業務用ミシンみたいだな〜

本の綴じ方や各部名称を学ぶセクションでは、発注主の要望にあった方法を選びながら仕上げることができるか?というのを試すタッチパネルがあった。偏屈な客の注文に応えるみたいなのコンセプトがちょっと面白い。


二階に向かう。

この各フロアのものも、トイレの表示なども細かいこだわりが詰まっていて素晴らしい。

企画展「明朝体」

今月いっぱいまでやっている企画展「明朝体」
一言明朝体と言ってもさまざまなフォントがあって潮流があって今も使われているというのがよくわかる展示だった。

こちらは入り口にあったパズル。

絶対コレだろと思って重ねても意外とハマらなかった……
ウロコしか知らなかった!他も言われてみればそういう名付けになるよなという各部名称だ。
私の名前が柊のため、なんだか嬉しかったコーナー
ヒラギノって地名だったんだ!!

明朝体おみくじなるものがあったのでみんなで引いてみる。

一番!
貂明朝でした!

どれどれ……

ほのかに可愛らしくも妖しい、なんて小悪魔みたいなコピーなんだ。(それで目を惹くから見出し用書体なのか)
今度シナリオのタイトルとかに使ってみようかなー

ちなみにいつも本文にはなるべくUDフォントを使っていて、仕事では教科書体を使うことが多い人間です。

壁一面の年表、すごく細かい字で「こんなに?」というほどあった。
ヒラギノ明朝の生まれ、ほぼ同年代なのですね……

展示の年表を見ながら戻るようにして物販エリアと休憩スペースのベンチと本が並んだエリアに行く。

顔ハメパネル、本物の金魚に見えますか?印刷です(大嘘)

一階に戻ってきた。私のお目当てはXで見かけた明朝体カプチーノ!

この活字の意匠の造形物ほんといいよなぁ
絵柄はランダム!!

カプチーノ目当てで行ったけどゆずとあまざけも気になっちゃったな。でもみんなでランダムを楽しみながらいただくことに。

左はオリジナルキャラクター(活字じぃ)

他のスタイリッシュさを押し出してるところに適度なゆるさとして登場するギャップよ……(企画展のパネルにもちょっといる)

柊さんにはせっかくだからヒラギノあげるよと譲ってくれた
側面のスリーブもランダムです!
休憩がてらここで初衣装お披露目のジャグラスジャグラーだった

マドラーを持ってきてなかったので飲み切るのが大変。意外と文字は崩れない。いやー、外の新緑も気持ちが良くて、まったりいい時間を過ごした。


最初は写真中心のダイジェストでお送りしようと思ってたのに、資料として読み返したら面白すぎて長くなってしまった……(いつもの)

散歩道のような通りが整備されていたので、森を抜けるような感覚で行きとは違う道を歩いていく。

立ち入り禁止じゃないよな?とちょっとドキドキしながら歩く。(社員のみ可の場所はちゃんと書いてあった)

こちら「市谷の杜 本と活字館」の運営元の大日本印刷株式会社(DNP)
でっかいビルだ……無料で素晴らしい展示をありがとうございました!

次の企画展は6月6日からとのことなので展示内容が変わったらまた行く楽しみが生まれるよなー、しおりのデザインも変わるし!
今回は他の観光のボリュームがあったのでグッズは買ってないのだけど、ここも相当面白かったので次はピンズとか買ってしまいそう〜ロゴが汎用性も高いしとにかくスタイリッシュなんだよな。さすが数多の印刷物を世に送り出してきた会社だなと思う。活字というのもデザインの領域ではあるわけだもんね。

登る時はキツかった坂を気をつけながら降りる。昼時の晴天の市ヶ谷は、釣り堀客の賑わいで色鮮やかだった。

さらば市ヶ谷、休日の人混みがなんだかミニチュアを見てるみたいだった。いろんな展示を見たことによる認識のバグ。

前に夜釣りをしたのも懐かしいな。


次回予告

引き続き中央・総武線(各停)で向かうは飯田橋〜!

私が個人的に気になってたお店でランチー!!

次回もよろしくお願いします!

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