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直島・豊島に行ってきました

7月の中旬の平日。
思い切って3日間有給を取り、2泊3日で直島・豊島を巡る旅に出ることにした。
デザインスクールでの1年のコースが終わったので、なにか記念にと。
なので、卒業旅行的なものだったかも。

限られた時間の中で、
見れるだけ、アートを見る。
まわれるだけまわる。
そういう時間だったので、
「旅行」というより、アート合宿でありアート研修だった。

直島というところを初めて知ったのは、学生の時にアートメディアのインターンをしていた頃。
先輩が卒業旅行で行ったのが直島だと教えてくれた。
へー直島っていうところがあるんだ。
瀬戸内国際芸術祭の会場なんだ。。

そこから約10年。
わたしもやっと行くことができた。
実は、2023年に一度行こうとしたことがあったが、
弾丸の旅程だったし、当時は2泊だけど岡山の倉敷までまわる予定で組んでいて。
今思うと無謀だった。
直前に体調を崩してしまってキャンセル。

ただ、この時軽くどんなふうに行くんだろう、というのを調べたのがよかったかもしれない。
そして今回はGeminiに相談しながら旅程を組んだ。

直島の旅程を決める時、こんなことが頭によぎった。
そして「直島に行くんだ!」と話すと、こういうことを言われたりもした。

台風や地震などの災害があったらどうしよう。
行くのがそもそも大変そう。
移動に何時間かかるの?
フェリーのタイミングが
アートは見たいけどな。。

結論:

行けます。

行きたいって気持ちがあれば行ける。
楽しめる。
だからぜひ、あなたがもし行きたいと思うなら、
ぜひ行って欲しい場所だ。

ということで、私のアート鑑賞合宿で、特に心に残った3箇所を、今回は書いてみる。

【今回訪れたところ一覧】
・ベネッセハウスミュージアム
・豊島美術館
・心臓音のアーカイブ
・地中美術館
・杉本博司ギャラリー 時の回廊

1. 豊島美術館

地中美術館といえば、あの独特な形の建築。
あの中で過ごすのってどんな感じなんだろう。
行ってみたい、、
豊島美術館は何よりまず行きたいところだった。
唯一無二のあの空間で、時間を過ごす。

靴を脱いで入り口に立つと、
もうその入り口から、すごい迫力。
わぁ。。と、思わず口が開いた。

風が吹いてくる。
足元には水が流れている。
開口部からの自然光のみの空間はほんのりと明るくて。
多くの他のお客さんは寝転がっている。
みんなじっと、日陰で時間を過ごしているようだった。

わたしもそこに座ってみる。

少しして、歩いてみる。

その場に寝転がってみる。

目を閉じてみる。

心地よい風が吹いてくる。
風と、光と、水だけの空間。
静かで、自分がこの中に溶け込んでいくような感覚。。
じーっと自分と向き合って、
どっぷりとこの場に浸かれるような感覚だった。

私はやりたいこと、なりたいものが自分の中で結構明確になっている。
だけど、そうでない時、ここでこうして時間を過ごしたら、自分が望むものにじっと耳をすませるようなことができるかもしれない。

なので、言ってみれば多くのものは何ない空間なんだけど、
それがとても豊かなんだよね。
文字通り、豊かな島だった。

少し歩いてみる。
ここ、ダンスとか、バレエとかの舞台になったら素敵かも。バレエをするには床をもっと柔らかくする必要があるかもしれないけど。

あれ。。。?
なんかこんなところにもリボンが下がっている。
(あとから知ったが、これは隠れ作品だそうで。気づく人にしか気付かない、赤・金色・白のリボンが中央あたりに垂れている。)

気づくと2時間が過ぎていた。

カフェに寄って、束の間のお茶タイム。
レモンのロールケーキとカフェラテをいただいた。
ミュージアムショップでは、
真っ白な豊島美術館のロゴ入りノートと、クリアファイル、
友人にあげるポストカードを2枚。
レジをしてくれたスタッフさんに、素敵な美術館でしたと話す。
スタッフさんは豊島出身の方だった。
かつて豊島は産廃の捨てられる島だったそうで、ようやく最近、そのイメージが変わってきたと。
私にとっては、あの素敵な美術館がある島です、と伝えた。横浜から、わざわざ新幹線とバスとフェリーを乗り継いで行ったけど、
わざわざ、やる甲斐はわたしにも、そのスタッフさんにもあったみたい。
行けて本当によかった。

スタッフさんと話して、最後にもう一度みたくて、またアートスペースに戻った。
二つの開口部をじっくり。そして隠れ作品をじっくり。
あの素敵な入り口/出口から出て、美術館を後にする。

本当にすてきなところだった。
季節や時間帯を変えて、また絶対に行きたい。

2. 心臓音のアーカイブ

ボルタンスキーの展示。
世界の色々なところで収集された、たくさんの心臓音を聞くことができる。
私は国内の人のやつを何個か聞いてみた。
そして、海外の、行ったことがあったり、行ってみたい国の人のやつを何個か。
そして自分と同じ苗字のひとのやつを何個か。
調べたら、同じ名前の人のやつがあった。(改名前に名前だが)

会ったこともない人の心臓音。
いろんな音があった。

いつか、またここにきた時に、その時はパートナーと来たいな。
その時に、私の心臓音はこれだよと聞かせてあげたい。
「これがSatieの心臓音なんだね」と、言ってくれるかな。

そう思うと、私も自分の心臓音をアーカイブしたくなった。
次に誰か素敵な人と来た時、これが前にきた時に私が登録したやつだよーと、聞かせてあげよう。
友人が行く時は、ぜひ私のやつを聞いてきて、と伝えよう。

3. 地中美術館

今回の旅のもう一つのmain destination.
モネの睡蓮が恒久展示されている、地中に埋設された美術館へ。

モネ部屋も靴を脱いで見るタイプ。
薄暗い中を歩いて行くと、睡蓮5作品が飾られる部屋が現れる。
ここも、思わずの迫力で、wow.. と口が開いた。

自然光のみで見るモネの作品。
フレームも作品に合わせて特別にあつらえているとか。素晴らしい、、

モネ先生の描いた大きな睡蓮の絵を、じっくり、
静かな中で、ぎゅうぎゅうでなく、時間も気にせずに、見ることができた。
大体の美術館は作品の前に、これ以上近寄らないようにと線が引かれている
けど、ここには引かれていなかった。

モネの絵、よく見ると線は色々な色を混ぜて塗られている。
ブラシで描くもの自体がすでにグラデーションなのだ。
そういう背景があって、あれだけの幻想的な風合いを出しているんだね。

柳の葉が風に吹かれる音を想像してみる。
モネの絵をずっとみていると、自分もその中に行けそうな気がしてきた。

緑(エメラルドのような)と紫(ライラックみたいな)の調和が特に綺麗だったな。。ところどころ青みがあったり、オレンジが混じってピンクみがあったり。
優しくて、柔らかくて、私はとても、これが「綺麗」だと思った。


そして、部屋の角は丸くカーブになっていた。やはりこれも「視線を途切れさせないために」と、意図したことだったそうだ。やはり、、

意図されている、って、すなわちデザインされている、っていうことな気がする。
色々なことを考え、想像して、最適解をビジュアライズすることって、とても「デザインすること」な気がした。

ジェームズ・タレルは、金沢の21美以来だな。

ウォルター・デ・マリアは、あの部屋に入った時は驚いて、思わずワァッっと口が開いた。
あの部屋は、舞台のようだなと思った。3階席まである舞台。

地中美術館でも2時間くらい滞在。

そろそろ杉本博司ギャラリーに向かおう。
帰りのフェリーに間に合わなくなる前に見たい。
地中美術館、また絶対行きたいな。最高〜〜〜〜だった。

***

今回の旅では家プロジェクトや直島新美術館など、本村エリアのものはまわれなかった。
豊島の「森のささやき」も行きたかったけど難しかった。
犬島もまわれていない。
なので絶対にまた行きたい場所である。

まわった場所こそ絞っているものの、
絶対に行きたいところはしっかり回れたし、
一つの作品にじっくり向き合うことができた。
1泊で直島や豊島を回るのは、私の鑑賞スタイルではどうしても不可能だった。
時間内で「まわる」ことはできたとしても、「鑑賞できたか」は別の問題になってしまうからだ。

直島ではいくつかの神社にお参りをした。
直島・豊島にまた来ます。デザインやブランディングやアートの仕事を通して稼いだお金で、次は素敵なパートナーと一緒に、ここに来ます。
仕事で来るのもいいな。
次の瀬戸内国際芸術祭は2028年。。

福武さんと安藤さんの対談。
お二人が話されていることは私も島にいるときにとても感じた。

次に来る時までに、デザインのスキルをもっと磨いて、
細部のこだわりやデザイナーの意匠に気づく感性を磨いて磨いて。
受け取れるものをもっとたくさん増やして、再訪したい。



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