「自分でやった方が早い」の先に、仕事は生まれていた
「動画編集なんて、自分でやればいい」
「資料整理も、調べ物も、わざわざ他人に頼む理由が分からない」
個人で仕事を作ろうと考えたとき、私はここで止まった。
自分でできることを、なぜお金を払って他人に頼むのか。そんな仕事、本当に存在するのだろうか。
ところが、考え方が逆だった。
仕事を発注する人は、必ずしも「できないから」頼むわけではない。「できるけれど、そこに時間を使いたくないから」頼むのだ。
動画編集に5時間かかる人が、その5時間で撮影や営業をすれば、もっと大きな仕事を進められる。会社が大量のデータ確認を外へ任せるのも、社員が一件ずつ調べるより、誰かにまとめて渡した方が全体が早く進むからだ。
つまり、売れるのは特殊能力だけではない。
* 面倒で後回しにされていること
* 単純だが量が多いこと
* 本人がやる必要のないこと
* 締切までに終わらないこと
これらを引き受けるだけでも、仕事になる。
「動画編集できます」では弱い。
「2時間の配信から、字幕付きショートを3本作ります」なら、依頼後の未来が見える。
「Excel作業をします」ではなく、「表記がバラバラな顧客リスト100件を、使える状態に整えます」と伝える。
売るべきものは技術ではない。
相手が抱えている“終わっていない面倒”を、終わった状態へ変えることだ。
あなたが毎日のように後回しにしている作業は何だろう。
もし誰かが、それを早く、丁寧に終わらせてくれるなら、いくらまでなら払えるだろう。
その答えの中に、まだ名前の付いていない仕事が眠っているかもしれない。
