Gemini API の Google Maps tool の概要
以下の記事が面白かったので、簡単にまとめました。
・Grounding with Google Maps: Now available in the Gemini API
1. Gemini API の Google Maps tool
本日(2025年10月17日)、「Gemini API」に新たに「Google Maps tool」 が導入されました。これにより開発者は、アプリケーション内で Googleマップの地図データやロケーション情報を直接活用 できるようになります。
Geminiの高度な推論能力を、2億5,000万件以上の場所データ と組み合わせることで、位置情報を理解し、文脈に応じて活用できる 地理空間認識AIアプリケーション の新たな領域が開かれます。
Google検索によるグラウンディングと同様に、Googleマップによるグラウンディング は、位置情報が関係するあらゆるクエリに対して、豊富で最新の実世界データをモデルに提供します。これにより、旅行、物流、不動産、小売など多様な分野で、より現実的で有用なAI体験を構築可能になります。
この機能の動作は、「Google AI Studio」のデモ動画で確認できます。また、AI Studio上でこのアプリを直接試したり、ツールやUI要素をリミックスして独自の体験を構築 したりすることもできます。
2. Gemini API の Google Maps tool の使い方
Googleマップのグラウンディングを使用するには、「Gemini API」のリクエストで「 Google Maps tool」を有効化にしてください。
from google import genai
from google.genai import types
client = genai.Client()
prompt = "ここから徒歩15分圏内にある、おすすめのイタリアンレストランはどこですか?"
response = client.models.generate_content(
model='gemini-2.5-flash-lite',
contents=prompt,
config=types.GenerateContentConfig(
tools=[types.Tool(google_maps=types.GoogleMaps())],
# 必要に応じて関連する場所の情報を記載 (今回はロサンゼルス)
tool_config=types.ToolConfig(retrieval_config=types.RetrievalConfig(
lat_lng=types.LatLng(
latitude=34.050481, longitude=-118.248526))),
),
)
print(response.text)
if grounding := response.candidates[0].grounding_metadata:
if grounding.grounding_chunks:
print("Google Maps sources:")
for chunk in grounding.grounding_chunks:
print(f'- [{chunk.maps.title}]({chunk.maps.uri})')グラウンディングされたマップの結果をより直感的に可視化するために、返される コンテキストトークンを利用して、インタラクティブなウィジェット を取得することも可能です。このウィジェットをアプリのUI内に埋め込むことで、ユーザーは 写真・レビュー・詳細情報 を含む、Googleマップと同様の親しみやすい体験を得られます。

3. Gemini API の Google Maps tool による応答改善
開発者は Googleマップのグラウンディング機能 を活用することで、旅行・不動産・小売・物流など、さまざまな分野でより直感的で信頼性の高いエクスペリエンスを構築できます。
モデルはクエリ内の 地理的コンテキストを自動検出 し、Googleマップのデータを参照して、根拠に基づいた応答を生成します。たとえば、地名や施設名を含む質問では、マップ上の位置情報やユーザーレビューなどのデータを参照して、より具体的で実用的な回答を提示できます。
また、緯度・経度座標を指定 することで、検索結果を特定の地域や範囲に絞り込むことも可能です。これにより、たとえば配送ルートの最適化、不動産の近隣情報表示、店舗検索のパーソナライズなどが実現します。
・詳細な旅行プランの自動生成
単なる観光地リストではなく、移動距離・所要時間・現地情報 を考慮した、1日の完全な旅行プランを作成できます。
「サンフランシスコで1日プランを立てて。ゴールデンゲートブリッジを見て、美術館に行って、素敵なディナーを食べたい」とリクエストすると、モデルは Googleマップの営業時間・休業日・位置情報 を参照し、実際に実行可能なスケジュールを自動生成します。
・ローカルでパーソナライズされたおすすめ情報
ユーザーの好みや指定エリアに基づき、周辺環境に即したカスタム提案 を行えます。不動産アプリでは、近隣の学校、公園、遊び場などを特定し、家族連れに適した地域 にある賃貸物件を提示するなど、より生活者目線の検索体験を実現します。
・地域に基づいた詳細な場所情報の回答
Googleマップのレビューやリアルタイムデータを活用し、特定地点に関する具体的な質問 に答えることが可能です。
「1番街とメインストリートの角にあるカフェには屋外席がありますか?」
といった質問に対しても、マップ上の最新データをもとに、事実に基づいた信頼性の高い回答 を返します。
4. GoogleマップとGoogle検索のグラウンディングを組み合わせる
Googleマップ と Google検索 のグラウンディングは、同じリクエスト内で同時に有効化できます。これにより、モデルは地理的な事実データとウェブ上の最新情報の両方を参照し、より正確で文脈に沿った応答を生成します。
・Googleマップのグラウンディング
住所、営業時間、ユーザー評価などの 構造化された事実データ に基づいて、信頼性の高い地理情報を提供します。
・Google検索のグラウンディング
イベントスケジュール、ニュース、記事など、Web全体から得られるタイムリーで説明的な情報 を補完的に提供します。
「ビールストリートのライブミュージックはいつ始まりますか?」
と尋ねた場合、モデルは Googleマップのデータで会場の営業時間 を確認し、Google検索のデータで当日のライブ開始時間 を取得することで、実用的かつ最新の回答を返すことができます。
5. 開発をはじめる
「Google Maps tool」は最新モデルでサポートされています。ツールの料金についてはこちらを参照してください。
開発方法について詳しくは、ドキュメントを参照するか、「Google AI Studio」でデモアプリをリミックスしてみてください。また、「Gemini API Cookbook」では、Google検索とGoogleマップを使った連携機能についても紹介しています。
