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tomo_17
点と点を結ぶ人
あなたのいう「雰囲気が変わったね」は、久しぶりの再会を誇張するフレーズだと流していたけれど、今日はあたまに「また」と付いていたから気になった。
私は私のまま熟して、ぶてぶて暮らしているだけだと思っていたから、
切り方で表情を変えられる金太郎飴みたいな生き物かもしれないと期待に変わった。
そうするとあなたは、
絶妙な角度で刃を入れる才能の持ち主なのかもしれない。
流れに身を任せる会話を続けるのは苦じゃないけれど、結論が出ない不毛感は退屈する。でもあなたとの間では起こらないから、安心して時間を預けられるのだろうと冷めたコーヒーを流し込んだ。
誰かとみっちり話をした日、約束を取り付けた瞬間から別れの挨拶までを振り返ることがある。何か意味を持たせたいし、そうあることを求めている。誰かの人生においては、安心してそばにおきたいモブキャラとして輝きたいのかもしれない。
会話の終盤、あなたの顔がパッと明るくなった。
ありがとうと呟くと、点と点を結びはじめて新しい星座を発見したかのように、今度ははっきりと「ありがとう」と伝えてくれた。
あなたはまた、進化していくんだね。
牧場の敷地でのんびり暮らす牛のように、安全を担保された場所で自由を好む私からすると、あなたの人生はサバイバルそのものだ。
「心配事が減ったし、前より楽しく生きられている。
占いによると来年は彼氏ができるらしいよ」と微笑むあなたを前に、
本当にそうなればいいのにと願った。
