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アメリカ生活12年目にして色々迷子だけど、皆はどうしてる?

アメリカ生活はトータルで見ると、辛いこともたくさんありましたが、楽しさの方が勝っています。だからこそ12年経った今でもまだここにいるのでしょう。しかし、この長い海外生活の中で避けて通れない問題にぶち当たりました。それは「私は一体何者なのか」という根本的な疑問です。

私は日本人なのか?アメリカ人なのか?

私は日本人でもなければ、もちろんアメリカ人でもないのです。

いや、正確に言えば、私は日本人です。国籍は日本、生まれも育ちも日本。パスポートも日本。アメリカの永住権を今は持っていますが、アメリカ人ではありません。17年間は日本で育ち、18歳で渡米してから現在まで12年。20代を丸ごとアメリカで過ごしています。

この長いアメリカ生活の中で、私の人生観やキャリア観はだいぶアメリカ的に培われてきたと感じています。一方で、倫理観や価値観はまだまだ日本人らしさが残っているような気がします。それに、お蕎麦を食べないことには年を越せませんし、きっと根っこの部分では日本人なのでしょう。

でも、もう日本には12年も住んでいません。会社には日本人がいないし、パートナーはアメリカ人なので、日本語を話す機会もどんどん減ってきています。かといって、アメリカ人やアメリカ育ちの人たちが幼少期に見ていたドラマの話で盛り上がっている時には、どうしても輪に入っていけません。それに「Omg, you are soo LA! // うわあ、あんたってめちゃくちゃLAだよねー!」とか日本で言う関東vs関西議論も笑って話を聞いていますが、”ん?これのどの辺がso LAなんだろう" とか、ニュアンスがちゃんと分かっているとは言えないのです。こっちはこっちでNetflixでビーチボーイズを見始めて、「平成の反町隆史が格好良すぎてどうしよう」「でもやっぱり竹野内豊か」そんな話を同僚に気軽にしたいけど出来ないのです。

アメリカにいると日本が恋しくなり、日本にしばらくいるとアメリカ生活の刺激が欲しくなる。自分のホームはどこなのか、このことについて考える時間は年々増えていきました。

「ニューヨーク」という答え

結論から言うと、答えは簡単には出ませんが、ニューヨークはそんな私にぴったりな場所だった気がします。

ブラジル系アメリカ人の同僚、中国系2世の上司、7年前にイギリスから移住してきたチームメイト、インド生まれカナダ育ちでアメリカ在住のメンター...私の周りには、自分のルーツと今いる場所が異なる人が本当に多いのです。というか、ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちの人に会うことの方が珍しいです。以前住んでいたLA/SoCalエリアでは、まだLA/SoCal生まれ育ちの人に会うことも結構ありましたから、感覚が少し違います。

そんなバイカルチャーな彼らからは、これまでの自分の歴史を誇りに感じつつも、今を力強く生きている印象を受けます。ルーツを大切にしながら、でも今の自分がしたいことや行きたい場所に向かえばいいのだと思わせてくれます。

移民としてこれまでの人生を過ごしている人たち。親が今住んでいる国と自分が育った国が違うという境遇の人たちもたくさん出会いました。

複数の文化を経験した全ての人が、アイデンティティの折り合いをうまくつけられているわけではないと思います。でも、私のニューヨークの友人や仕事仲間の多くは、自分の中でうまく統合・融合できているように見えます。

キャリアで直面する現実的な壁

前回のnoteにも書きましたが、私は今、キャリアの進むべき方向を完全に見失っています。上記で述べたように、私の周りにはバイカルチャーにうまく折り合いをつけている人がいる一方で、私自身はそれが器用にできず、この企業で自分らしく働けているという実感が持てずにいます。そこから不満が募ってきているのも事実です。

現在、ニューヨークの広告代理店でコミュニケーション戦略の仕事をしています。実際、プロジェクトは楽しいですし、戦略の仕事はとても自分に合っていると感じています。しかし、広告のクリエイティブをディレクションする際に壁にぶつかることがあります。

例えば、ターゲット層が「Midwestに住む55歳以上の既婚女性・中間層・冷凍マッケンチーズを週一以上購入する」となった場合、その人たちの潜在意識に響くようなニュアンスを持つクリエイティブを作らなければなりません。ニューヨークには私と似たバックグラウンドを持つ人はたくさんいますが、Midwestの55歳以上の女性となると、統計的に見て私との共通項がほとんどありません。そんな人たちに刺さるコピー、それらに含まれるニュアンスを、私よりもアメリカ人の同僚の方が感覚的に理解できるのは間違いありません。

もちろん、一つの広告を制作するのに何ヶ月もかけてリサーチをしますし、アナリティクスも見て、フォーカスグループやテストも行います。ですから、アメリカの文化的背景が肌感覚で分からないということが決定的なディスアドバンテージになるわけではありません。しかし、「ここは私が一番輝ける場所なのだろうか?」という疑問を持つようになってしまったのです。

それに加えて、大手企業特有の社内政治や立ち回りが本当に苦手で(日本でも出来ない)、この点でも「私はこのままここにいたいのだろうか」と思うことが増えてきてしまったのです。

休職します!

それでも、いつも不満ばかりというわけではありませんでした。ベネフィットにはまあまあ満足しているし、休みも取りやすいし、人も優しいし、仕事は仕事と割り切って、苦手なことを少しずつ克服しながらゆるく適当に(すみません)頑張ればいいのかと思っていました。

と、そんな風に思いながら時は過ぎていたのですが、、自分の人生観を変える出来事(これについては自分の中で整理ができたら書きたいと思います)が今年あり、今後もこの企業で働くことに意味を見出せなくなってしまいました。

そして先週「戻るかどうか分からないけど三ヶ月休ませてください」と休職申請をしてきたのでした。

続く(多分!)

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