見出し画像

出雲兎旅⑥ 完

前の話

吾輩は兎である。名前は女弄兎(ニョロうさぎ)。生身の女子をこよなく愛するものである。ひとは、私のことを抽出の神と呼んだりもする。

私は出雲国に来ている。「全恥全能の神」の引継ぎの儀式に参列するためだが、もはやほとんど関係ないことをしているうちに、儀式も飲み会も終わってしまったようだ笑
まぁ、私のようなモブ神は好きにしていればよろしい。なにせ、世界を代表する超大物の神たちが「全恥全能の神と女子の恥じらいについて夜な夜な語り合ったらしい」という逸話が広がるくらい盛況だったらしいからな。

エピソード:
✅ムーンライズ出雲
✅大国の主と天照大神
✅出雲大社に集う八百万の神たち
✅白うさぎたちは縁を結ぶ
✅魯山人 これぞ目指すべき姿
▶美人画にかける思い

そして、美術館を巡っていると、日本画のコーナーがあり、吾輩は美人画の一角に吸い込まれていくというわけだ。

さまざまな美人の絵が描かれているが、やはり圧巻は娘深雪である。解説にもかいてあるが、艶がすごい。「はっ」とみられていることに気づいたというシーンのようだが、そこはかとなく漂う恥じらいがよい。この所作の中にある恥じらい。こういうものがあると、明確に、派手に露出してわかるえろだけでなく、どこか「息づく」ようなえろというものの奥深さを感じてしまうのだ。

そう、「息づくえろ」は頭のなかで展開していく。
ここから先は妄想の世界だ。

旅を終え、その妄想を具現化する。

見えないものを脳の中で見る。
そうしたときには、
視覚だけで得られる情報よりもはるかに立体的で、
触覚・嗅覚・聴覚・味覚を伴っていて、
どんな絵よりもはるかに脳に刺さってくる。

そんなものを出し、また受け取れるようなクリエーターでありたいものである。

出雲兎旅 完

いいなと思ったら応援しよう!