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Super Game Boy を改造してみた

Super Game Boy2はショーケースの中で見られるのに、初期型のSuper Game Boyは青箱の常連。
ジャンクで安ければ110円~550円(2025年)で入手できるが、初期型のSuper Game Boyには弱点が…。


Super Game Boyの弱点とは?(1)

Super Game Boy(以後 SGB)は、ゲームボーイカラーのタイトルをスーパーファミコンを使ってTVに出力して大画面で遊べるのがウリ。
そんなSGBだが、実機のゲームボーイと同じ周波数で動いていないのは有名な話。
詳しいロジックなどは置いておいて、スーパーファミコンのシステムクロックを流用して動作している為だ。通常プレイする分には特に困らないが、音に違和感を感じる人も多かった模様。

初期型のSGBは、実機のゲームボーイよりも約2.4%速いクロック速度で動作します。これはコスト削減のための設計上の都合によるものです。
ゲームボーイ実機: 本体内部に専用の発振回路(水晶振動子)を持っており、4.194304 MHz という正確な速度で動作します。
初期型SGB: 自前の発振回路を持たず、親機であるスーパーファミコンのシステムクロックを流用して動作します。スーパーファミコンのクロック(約21.477 MHz)を5分の1に分割して利用するため、計算上 約4.295 MHz となり、実機より少し速くなってしまいます。

要約 by Gemini 3 Pro
実機のゲームボーイに対して初期型SGBは2.4%もクロック周波数が速い
初期型SGB(青箱の常連)
初期型SGBを改善したSGB2(ショーケースで見かける奴)

Super Game Boyの弱点とは?(2)

クロック周波数の他に、通信コネクタが無いのが初期型SGBの特徴。
当時ポケモン等の有名タイトルでは友達と通信ケーブルを使って楽しんでいたが、初期型のSGBには通信ケーブルが使用できなかった。
まあ、TVに映して遊ぶのに通信は不要だろうといったコンセプトで採用しなかったのかもしれないが、実機のゲームボーイにあった機能が採用されなかったのは残念。

弱点を克服しよう!

ならば、これらの弱点を克服する為、ジャンクの常連である初期型SGBを改造して、クロック周波数を合わせ通信コネクタを取付けてみることにしてみた!
SGB2を購入すれば解決することではあるが、気になってしまったのでしょうがない。
せっかく改造するので、クロック周波数を実機ゲームボーイに合わせ4.19MHzを採用。 加えて 2倍速に切り替えられるように8.0MHzも採用し、周波数の切り替えにはスライドスイッチをで行う。
当然、通信プレイができるように通信コネクタも追加する。
通信コネクタはAliexpressで1個180円くらいの物を購入。

回路、基板設計

回路設計そのものは、2025年の初頭に完成していたが、やる気が出ず長らく塩漬けしていた。
2026年に回路を見直し、SGBと配線しやすくする為、はんだ付けが必要な箇所はTP(Test Point)を採用した。

回路は2025年初頭に完成していたが、長らく放置していた

通信コネクタの回路はPCB裏側から見てこのようなピンアサインになっている。

PCB裏側から見た通信コネクタのピンアサイン

2026年1月に出来ていた回路を少し見直し、これをもとにPCB設計。
この内容でJLCPCBで基板を発注。
表面実装部品がリフロー機ではんだ付けしやすいように、基板の厚みは0.8mmを採用した。

回路から分かる通り、とてもシンプル

そして届いた基板に部品を実装して完成したのがこちら。
とてもシンプルな仕上がりになったのではないでしょうか?

地獄の配線作業

さて、ここからが地獄の配線作業。
配線する先は U1 CPUの 63ピン, 68ピン, 69ピン, 70ピン, 73ピン, 74ピン, VCC と GND の全8か所。
加えて、74ピンはU2の3ピンに接続されている為、74ピンの足を浮かせるか、パターンをカットしてU2の3ピンとの接続を外す必要がある。
配線箇所そのものは多くないが、U1 CPUのピン間隔が狭いので苦戦するポイント。

U1 CPUをメインに配線が必要。
U1の74ピンはU2の3ピンとつながっている。
U1の63ピン(SDAT)も他とつながっているようだが、足を上げてはいけない。
足を上げるとSGBでゲームボーイソフトが起動できなくなる。

そして配線ができた実物がこちら。
自作設計したPCBとSGBはホットボンドで一時的に仮接着している。

シンプルな仕上がりだが、とてもカラフル
TPではんだ付けしやすい
68ピン, 69ピン, 70ピンの足を上げる必要はないもしれないが、この方が作業しやすかった
63ピンの足は上げてはダメ!

動作確認

改造後のドキドキ、動作確認!
結論から言うと、弱点は無事に克服できSGB2と同様の動作をみせてくれた!
テストプレイでは、ポケモンを使い通信交換で無事に動作していることが確認できた。
また、実機ゲームボーイと同じ周波数4.19MHzを最小している為、音に違和感も感じない。
スライドスイッチで、4.19MHz ⇄ 8.0MHz を切り替えできるので、レベル上げ時には便利な機能になったと思う。

最後に

いまどき、初期型のSGBを改造するメリットはあまりなく、こんな手間をかけるくらいなら素直にSGB2を購入した方が良いと思う。
設計した物は無事に動作はしてくれたが、外装の加工とかを考えると結構腰が重たかったりする…笑
とはいえ、気になって、設計して、失敗して、動作して これらを経験することで知識も得られ、次の設計に活かせると思えるので、改造してよかったかな?と前向きに考えるとしよう!

有料エリアでは、私が設計したPCB(KiCAD)と回路(PDF)を入手できるようにしているので、気になる方は購入してもらえると今後の励みになります!

アップ予定のファイル内容

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