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AIと二人三脚で、2週間で4つのWebサービスを公開した話

ふとカレンダーを見返して、ちょっと驚いた。約2週間で、4つのWebサービスを公開していた。

AI(Claude)と二人三脚で作った「日々箱」という小さなサービス群の話を、最初の一本として書いておきたい。

最初のサイトを公開したのが5月26日。4つ目が6月8日。並べてみると、自分でもまだ、ちょっと実感がない。

きっかけは、毎朝のレポートだった

少し前から、Claudeにスケジュールタスクで調査を仕込んでいる。本業の業界まわりの最新情報、趣味関連、AI関連、世間のトレンド。夜のうちに大量の情報を集めて、裏どりして、整理して、朝にはレポートになっている。

毎朝これを読みながら、ふと思った。せっかくの情報、自分だけが役立てるのはもったいないな、と。

正直に言うと、迷いもあった。AIに聞けば大体のことがわかる時代に、いまさらWebサイトを作る意味があるのか。Webエンジニアとしては、そこに懐疑的な部分があった。

でも一方で、AIのハルシネーションや、答えを鵜呑みにする危なさも、現実としてある。集めるだけじゃなく、裏どりをして、評価の軸を持たせた情報なら、役に立つんじゃないか。

10年前にやり残した宿題

何か面白いことができないかと考えていて、最初に思い出したのが10年越しの懸賞の宿題だった。

思えば私は30歳手前でWeb業界に転職してきた、わりと遅めの参入組で、当時から「サイトを作りたい」というより「発信したい」という思いのほうが強かった気がする。いまの職場に入ったのも、「こんなWebメディアを作りたいな」と考えていたところで出会って、この人たちと一緒に作ったほうが、自分が思い描いていたものよりずっといいものが作れて楽しそうだ、と思ったのがきっかけだった。

個人としても、企画して、試して、断念したものがいくつかある。

そのひとつが懸賞だった。10年ほど前、懸賞応募にハマっていた時期に、手作業で懸賞情報サイトを作ろうとして断念したことがあった。人力では、とても回らなかった。

いまは企業だけでなく、YouTuberやゲーム配信者みたいな個人まで、Xでキャンペーン的なことをやっている時代。ただ集めるだけでは役に立たないけど、裏どりをして、応募のしやすさといった軸で評価した懸賞情報サイトなら、有用なのでは。

そうして最初のサービスに選んだのが、懸賞手帖だった。

2週間の中身

タイムラインはこんな感じ。

  • 5月26日 懸賞手帖を公開

  • 5月31日 図解手帖を公開

  • 6月6日 道草手帖を公開

  • 6月8日 親サイト「日々箱」を公開

書き出してみると、我ながら結構なペースだったなと思う。でも徹夜したわけでも、仕事を休んだわけでもない。本業を疎かにしたわけでもなくて、その傍らの限られた時間でやっていた。

それでこのスピードが出たのには、種がある。

種明かし:「箱」モデル

1つ目の懸賞手帖で、サイトの土台を一式作った。ページの骨組み、検索エンジンに見つけてもらうための設定、作ったものを世に公開するまでの仕組み。家でいうと、基礎と柱と配管までまとめて、という感じ。

2つ目からは、この基盤を丸ごとコピーして中身を入れ替える。すると1サイトの立ち上げが半日〜1日で済んでしまう。同じ箱を量産して、違うものを詰めていくイメージ。勝手に「箱モデル」と呼んでいる。

2つ目の図解手帖は、もともと毎朝のレポートで集めて、自分が役立てていた情報群。これを活かしたいと思っていたところに箱ができたので、展開はとても容易だった。3つ目の道草手帖は、この箱でさらにどんな展開ができるか、いろいろ実験したいという思いが形になった、ちょっと寄り道的なプロジェクト。

つまり2週間のうち、いちばん重かったのは最初の1つ。あとは箱が仕事をしてくれた。

「99% Claude、1% 人間」は、まだ目標

目標としては「99% Claude、1% 人間」。情報収集も実装も、なるべくClaudeに任せて自分は最小限の人間らしい判断だけする——そんな理想を掲げてみたものの、現実はまだまだ遠い。

具体的に目指しているのは、運用が安定したら、人間の作業は1日20分以内。それで図解記事が1〜3本、懸賞情報が2〜6件くらい回る、という形。あくまで見込みで、いまは毎晩のように手を入れている。

制作会社や事業会社で、Web業界に10年以上いた。その目で見ると、Claudeは確かに優秀だけど、指向性が向いている方面はめっぽう強い一方、向いていないところの見落としが結構ある。

たとえばUI。コピーや文言。導線の設計。UX的な観点。このあたりは、経験のある人間から見ると気になるところが多くて、かなりフィードバックを入れた。

AIはまだ万能じゃない。でも、人間がフィードバックを返すと、ちゃんとより良いものになっていく。二人三脚というのは、そういう実感だったりする。

箱の中身

できあがった3つのサービスを並べておきます。どれもまだ全然完成度は低くて、荒いところを直しながら育てている段階だけど。

懸賞手帖 応募・個人情報・安心度の3軸スコアで探せる懸賞検索サイト。 すべての始まり。いちばん「自分のため」度が高い。


図解手帖 暮らしの実用情報を、出典つき1枚図解+解説で蓄積するメディア。 毎朝の自分用レポートが、そのままサイトになった。


道草手帖 1〜3分・登録不要で遊べる小さなブラウザゲームと道具の帳面。 思いつきをすぐ形にする実験場。いちばん肩の力が抜けている。


この3つを束ねる親サイトが「日々箱」。タグラインは「くらしと遊びを束ねる箱。」とした。

それぞれの話は、長くなるので別の記事に書こうと思う。

振り返ると、2週間駆け抜けたという感覚はあまりなくて、気づいたら4つ並んでいた、のほうが近い。

……次はこの箱に、何を入れようかな。

※日々箱は、私が個人で開発・運営しているサービスです。


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