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安藤優2ndアルバム『STORM』感想文。“名シーンにしようぜ、こっから”

『STORM(ストーム)』“嵐”、前作のアルバム『Drink it up』とは、違った意外にストレートなタイトル。
前作に収録されていたroomRとのコラボ曲「Force flow」は“風”だったので、ここではそこで起こした風が動き出して“嵐”に育っていったのかな、って思ったりする。
最近の安藤優の曲からは、「一途」(光、夜空、朝日)、とか、もちろん代表曲「T.M.U.月が綺麗ですね」も、“自然”を感じることが多いから、基本、自然を受け取りながら生きてるナチュラリストなのかもしれない(笑)。
アルバム全般に流れる透明感。リスナーの聴き心地にこだわって音作りしてることも感じます。

(※注意!こちらすべて個人的な感想をだだ述べているだけの単なるファンブログです。あくまですべて個人の見解にすぎません)

安藤優


1.FLAME(Lyrics: 安藤優/Music: iyo/Mixing: iyo)

USヒップホップぽいミドルビートに不規則な鳴り物を被せたかっこいいトラック、さすがおしゃれビートメーカーiyoくん!
繰り返す“Hit me down”が輪廻感あって、聴いているとだんだんと沼に落とされていくような(笑)サウンド。イントロにこのクールな一曲を持ってきたところに、このアルバム「STORM」が今までの“楽しませる安藤優”路線から一線を画した強いサウンド志向であることを感じる。

新しい発想奏でるmelody このやり方俺限り 
止められない この欲望のままMICの前で吐くpain 飽きることもない
次の日朝起きてはRECしてる 働いて稼ぐ 音出して稼ぐ

リリックに散りばめられたた音楽制作に対する真摯な姿勢。きっと今、内なる音楽を生み出していくことに夢中なんだろうな。去年のリリイベから一体何曲作ったんだろう?追いかけるのがもう大変なほどハイスピードでどんどん出てくるんですよ、曲が(笑)。

2.Passion Pt.2(Lyrics: 安藤優/Music: TATAboxBeats/Mixing: TATAboxBeats)

サンクラ(Sound Cloud)にあった過去の曲。このアルバム10曲の中で唯一引っ張ってきた過去曲。聴いた時「あれ?ラップうまくなった?前のより」とか思ったけど、再度サンクラをチェックしてみたら全く同じだったので録り直しはしてなさそう。勘違い(笑)。サンクラのトラックリストみたら2024年8月。まだ私が出会ってないころの曲。

《それでも描いてる青》ってあるのは「BLUE SOUNDS(ブルサン)」を意識しての歌詞かな?このあとすぐ始まった9月からのブルサン定期公演。
そこから毎月、安藤優を見ることになったんですよね。

溜まってきてる疲労感 誰にも見えないとこで歌詞を書いた
言葉の殴り合いで日常相殺
そんな事しらねぇよ ただ歌詞書こう。

このリリック見たら、結局1年以上前から曲ばっか作っていたようす(笑)。1年以上経っても止まることのないPassion(情熱)ってすごいなあ。今はたくさんライブがあって音楽を吐き出せる場所ができてよかったな、ほんとに。
ビートはトラップ系のエレクトリックなダンスミュージック。焦燥感あふれる安藤優には珍しいタイプの曲です。

3.GRIT(Lyrics: 安藤優,むらけん,REIJI/Music: 安藤優/Mixing: 安藤優)

面白ろーい!
「そーいうの、なっ」むらけんのTECOさん(元MaisonB)への呼びかけから始めるイントロ。もしかしてTECOさんも参加する予定だったのかな?(既読無視とかいわれてて面白い、(笑))

むらけんは去年のライブで初めて見て、大暴れしてるの見て、めちゃおもしろい人だと知った。元演歌歌手でボクサー?そして最近は政治にも関わってらっしゃる?相変わらずよくは知らないんだけど、たまに安藤優の側に現れては面白さ発揮して去っていくイメージ。

roomRの片割れREIJIが歌うフックはキャッチ―で癖になりそう。《we go like GRIT GRIT GRIT、できないSLIP SLIP SLIP》のところはライブで一緒に歌えそうです。
それにしてもREIJIのフック力(←そんなんあるんか?)ってすごいなあ、ここ1年出した曲でもREIJIがフック歌うとめちゃ締まる。8月船の「BLUE SOUNDS」で見たBNYGコラボの「SUMMER FLIING」でもすごい個性あふれる面々のバースをREIJIがキチっと締めてて曲としてまとまりが生まれてた。(←推しのため脱線、(笑))

Mixingは安藤優だけど遊び心満載な超楽しい仕上がり。きっとむらけんさんの奇想天外ありきの楽曲なんだろうね。安藤優の“テッケテケ”ていう小気味よいラップも超かっこいいです!

4.damn(Lyrics: 安藤優,RICK/Music: 安藤優/Mixing: HINATA)

これはですね、RICK(roomR)×安藤優、という推し×推しで私が超嬉しい楽曲なんですよ。トラックリスト公開された時からずっと楽しみにしてました。
トラップ感のあるシンプルなビートに乗せて2人がひたすら想いを吐いていくスタイル。リリックは二人の現在地と垣間見れるプライベートがだいぶ楽しい(そういう曲じゃない、笑)

《荷物運びバイトは音運びに変えてける 保証は不要叩き上げ》って安藤優が引っ越し屋バイトをもしかして保検つけないでやってるのかと思うと不安になったり、、《有明のLは今も俺の教科書やばすぎ》に関しては最初“エル”って今売れっ子のセクシーフィメールラッパー“Elle Teresa”のことかと思って「え?教科書?」って訝しく思いました(笑)。リリックには“L”って表記してるからきっとラッパーの“LEX”のことですよね。
で、一番感じたことは、「あーRICK、会社員になったんだなあ…。」ってことです。
《週に7日働き過労ラインギリギリ 追ってるbitchのケツより今月の粗利》忙しそうだけど経理職とかなのかなあ…。(←詮索やめよう)今までのroomRの楽曲には出てこなかったフレーズがずらり。きっと新しい環境で頑張ってるんだなと想像できます。

2人とも働きながら諦めずに音楽も頑張ってるんだなあ、と伝わります。兼業するって大変だよね、身に沁みます。
HINATAのMixingもクールでかっこいいです。

5.Sky's the Limit(Lyrics: 安藤優/Music: TATAboxBeats/Mixing: TATAboxBeats)

これ、一番好きな曲。サビで連呼する“Sky's the Limit”がいつまでも耳に残ります。ほんとにいいんで全世界に響かせたい感じです。
ビートはTATAboxさん。安藤優のちょっと前のソロを始めたばかりのサンクラの曲にたくさんビートを提供されています。真ん中あたりから始まるラップパートは温かみのあるおしゃべりのような素朴なフロウも、ちょっとユニークな、でも胸にグッときちゃうようなリリックも、世界中でも安藤優のだけのオリジナル。

“クラブの隅から 101 の山を越えて Trigger 引いてる Mission46 時中働き詰めの俺が見つけた希望の名は LiT

安藤優の経歴系リリック。初めてのオーディション『PRODUCE 101 JAPAN』、所属してたボーイズグループ「Boom Trigger」、BMSGオーディション「MISSION×2」、今の「46Records」、そして初ワンマンをした「新横浜LiT」で締められています。長い道のりを経て、ワンマンでようやく希望を見つけた安藤優にグッときます。

“うさんくせぇ Business はしないから覚悟してる しばらく貧乏、でも成功すると決めたから 将来たくさんお世話になる銀行”

ヒップホップで“Moneyを稼ぐ”、“成り上がる”って不変な大きいテーマだから、たくさんのラッパーがこれをリリックにしてるけど、「荒稼ぎしてやる!」とかではなく「銀行にお世話になります」という言い方が、安藤優の“人となり”を表しててユニークで本当に秀逸なリリックです。このアルバム『STORM』の中で一番大好きなバースです。
ほんとに安藤優のクラシックとして後世に残したい名曲です!


6.調子いい子(Lyrics: 安藤優/okano_skywalker/Music: M.S.M a.k.a. DJ Mah & 10FOR/Mixing: 安藤優)

ビートはM.S.M a.k.a. DJ Mah & 10FORさん。DJ Mah さんokano_skywalkerのライブにいくとDJされている方かな。私が知る限りは初めてのタッグかなと思うけど、エレクトリカルとベタなビートの組み合わせが不思議な世界。リリックも意味があるような掴めるようで掴めない内容がなんともこのお二人だけの世界観。

《助けて助けられて頼ってOK そしたら増える笑顔&a memory》っていうokano_skywalkerの“調子いい子”の定義がなんとも優しい。“頼ってOK”とか、よく言われることかもしれないんだけど、でもこの『STORM』はわりと安藤優のエゴイズムで構成されている尖った歌詞が多いので、ここでホッと一息つけたりしちゃいます。

ここはゆるく一休みのパートですね。ライブでもそんな展開になりそうで楽しみです!


7.Route 298(Lyrics:安藤優,YORO,HINATA,HADY,YNM/Music: O:WHO,HADY/Mixing: HINATA)

46Records大集結のマイクリレー。
先日の「BLUE SOUNDS NEXUS」で加入が発表されたYOHSUKE MITSUIさん改めYNM(ヨンム)も繋がれています。シャレたビートは46RecordsのHADYとよくHADYの楽曲に参加されてるO:WHOさん。

これもHINATAのMixingです。ソロになってまだ数か月なのに楽曲制作の成長スピードがすごい!楽曲が研ぎ澄まされてシャープな感じになるのがHINATAのミックスの特徴なのかな。(←ミックスのこととかあまりわかんないのでイメージ論)。《速すぎて息できない》とか歌ってるけど、君の進化の方が速すぎてこっちが息できないです(笑)。

夜の街をシティーライトに照らされながら疾走しているようなクールなトラックなのに「口内炎」連呼してる安藤優のフックが面白いです。《回る名古屋大阪仙台の後where to next》は、名古屋=BLUE SOUNDS(8/16日)、大阪=亜人(8/25日)、仙台=ASTRO FOOD FESTIVAL(8/30日)のことですね。暑いのにたくさん回って大変だったけど、その時期に作った曲なのかな?
たしか大阪あたりで歌詞に出てくる“ヒルトン”のお部屋がYOROくんのストーリに上がってた気がします。きっと歌いながら暑かった2025年の夏を思い出す曲になるんだろうな(私も)

8.Get Low(Lyrics: 安藤優,TARO SOUL,Lucas Valentine/Music: Lucas Valentine/Mixing: JOE IRON)

TARO SOULさんと初コラボの楽曲。「Cinema」以来何度かタッグを組んでいるLucas Valentineさんのプロデュース。Mixingは、Jinmenusagiとか数多くのヒップホップ曲を手掛けていらっしゃるJOE IRONさんで完成度の高い仕上がり。
サイレン音から始まるLucasさんらしいイントロ。ベテランTARO SOULさんのラップはほんとにお名前通りソウルフル。音出してる場所が口だけじゃないんですよね、鼻息さえもちゃんと音楽になってるし、発声位置をきっと自由自在に操れるんだろうな…めっちゃスキルフルです。平坦なフロウが持ち味の安藤優には難しそうな立体的なラップ。新境地開発って感じですね。
とにかくグルーヴが大事な楽曲。ハマればライブでフロアをめちゃくちゃ踊らせられるんじゃないかな。これもライブが楽しみです!


9.It's over(Lyrics: 安藤優,小原滉平/Music: 安藤優/Mixing: 安藤優)

アルバムのなかで唯一の歌物ですね。J POPぽいサウンド。安藤優の歌い出しはシャウト系のハスキーなロックっぽい声。何でもできちゃう器用さが出てます!でもトラックは安藤優らしいアコースティックなギターの切ない響きが素敵。
安藤優の《怖くても進むだけ》はSKY-HIの「To the First」《怖くても進め》を思い出します。BMSGオーディションで知り合った2人だからきっと潜在意識に流れる概念なのかもしれません。

大どんでん返しの様な 何かを起こすために今そうさ I don't care  まだ足りない歩みとめない

ここの小原滉平くんの“大どんでん返し”はこのアルバムで一番泣けるところかもしれません。滉平くんは静かな佇まいだけど、ずっと努力を続けていて、だからステージで歌うときもしっかりと自分を出せるし、空気も変えられます。ほんとに強い人だなあって思います。きっとライブでもしっかり聴かせるパートになりそうです。

2人の“あるべき姿”に向かっていく強さをしっかり受け止めたいなと思います。

10.B4(Lyrics: 安藤優/Music: 安藤優/Mixing: 安藤優)

イントロから泣けそうな素敵なメロディー。ギターのアコースティックな音が一音一音こめかみを刺激します。途中から入るラジオノイズみたいなザーザー音で、いま静かな部屋の中にいて窓の外をぼんやり眺めてるようなイメージが湧きます。
この曲は、好きっていうより、“この世に存在していて欲しい曲”って感じです。私ひとりの好きじゃもったいない感じです。

止まらない心臓 I did it  変わらないpain 回ってるminutes  
今はfrontに持つだけvision 学校に置いてきてるnote oh oh

安藤優の温かい声が胸に響きます。
“I did it”って言葉が好きで、“やってやったぜ”みたいな達成感のポジティブな響きがあるし。有名なフランク・シナトラの「My Way」って曲で“I did it my way”って歌詞があって、“自分のスタイルでやり切った!”みたいな意味なんです。それは、死ぬ前に余生を振り返ってるみたいな感じなのでこの曲とはまた違うだろうけど、“自分のスタイルをみつけた”てのはあるんじゃないかなと思う。
ほんとにこの『B4』は安藤優のそんな探し続けてここまできた自分への誇りが感じられる曲です。見つけたからあとは前に進むだけですよね。

この曲のラップもほんとによい。高めのおしゃべりラップみたいなメロディアスなやつで、安藤優のこのラップには他の誰とも違うオリジナリティーを感じます。

最後の長いアウトロで涙が乾けばいいんですけど。さらに号泣しちゃいそうなほど素敵なメロディーです。


【STORM】 

🎧https://linkco.re/MgSs6fvQ



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