【第7話】快晴の出発──うみんぴあ大飯で再会と焼肉の夜
北へ続く道 ─ 自作キャンピングカーで旅する日々
静かに始まり、北へ続いていく──
自作キャンピングカーと共に過ごす、風と自由の旅の記録。
【第7話/矢田川を後に】
快晴の出発──うみんぴあ大飯で再会と焼肉の夜
青空の下、矢田川をあとに。
海風と笑い声が混じり合う、
新しい旅の夜がはじまった。
朝7時41分。
まぶしい光が差し込み、カーテンの隙間から青空がのぞく。
温度計の数字はぐんぐん上がっていた。
今日も暑くなりそうだ。
みゅうちゃんの朝ごはんを用意し、外に出る。
快晴。
雲ひとつない空が、まるで「行ってらっしゃい」と言っているようだった。
5泊お世話になった矢田川の朝。
いつもの景色が、今日は少し特別に見えた。

トーストとヨーグルト、そしていつものコーヒー。
シンプルな朝ごはんを終えると、ブログの作成に取りかかる。
画面の向こうに流れる言葉たちが、もう旅の記録ではなく
「日々の証」に変わっている気がした。
9時を過ぎ、みらさんが先に出発。
その少し後にhekさんも旅立った。
島根方面へ向かうとのこと。
3月に入院していたとは思えないほどの元気な姿。
「次は11月、またここで!」
そう言って手を振るhekさんの笑顔に、
この場所で過ごした時間の重みを感じた。

見送りを終え、静かになった矢田川。
我が家(キャンピングカー)へ戻り、
いつものようにブログ投稿とSNS更新を済ませる。
今日は出発の日。
水を入れ替え、ゴミを片付け、
車内を旅仕様へと整えていく。
長く滞在した場所を離れるとき、
決まって少しだけ胸がざわつく。
駅に立ち寄り、お土産を買い、5日分のキャンプ代を支払う。
最後にもう一度、青空の下で写真を撮った。
この空の青さを、きっと忘れない。
11時19分。
駅長に見送られながら「道の駅あゆの里矢田川」を出発。
ミラーに映る景色が少しずつ遠ざかる。
今年もここで、たくさん笑った。
矢田川、ありがとう。

一般道を北へ。
空はどこまでも青く、風はやさしかった。
渋滞もなく、14時7分には福井県の「道の駅うみんぴあ大飯」に到着。
潮の香りがして、風が気持ちいい。
海のそばに来たことを、身体が喜んでいるようだった。

到着してまもなく、
けいたんさんとミラさんも合流する予定。
その前にメルマガを作成し、送信予約を完了。
旅と仕事のリズムが整う瞬間が、なんだか嬉しい。
15時過ぎ。
けいたんさんのアドリアが到着し、
少し遅れてミラさんも現れた。
「おつかれー!」の声に、自然と笑顔がこぼれる。
外で乾杯。
潮風が心地よく、空はまだ明るい。

近くの港には、イカ釣りの遊漁船。
けいたんさんの友人が船を出しているらしい。
17時を過ぎると、船がゆっくりと出港していった。
水平線に伸びる白い航跡が、
まるで次の旅への合図のようだった。
夕暮れ。
けいたんさんのアドリアの中で、今夜のご馳走タイム。
鉄板の上で焼かれるハラミの音、立ちのぼる煙。
ネギの香りが広がる。
ハイボールを手に「カンパーイ!」。
椎茸のあとにはハンバーグ。
「これ、チーズじゃなくて油だよ!」
表面がこんがりと焦げて、
中から油がじゅわっと溶け出す。
笑いながらフォークを入れると、
肉汁の香りが一気に広がった。

そして最後は、京都の人気店「ミスター・ギョーザ」。
薄皮で、噛むたびに旨味が溢れる。
焼肉、ハンバーグ、餃子──
どれも最高だった。

笑い声と煙に包まれた夜。
気づけば23時半。
お腹も心も満たされていた。
「また11月に!」
そんな言葉を交わしながら、
それぞれの“家”へ戻る。
外気温は穏やかで、海風が静かに吹いていた。
我が家(キャンピングカー)の灯りを落とし、
みゅうちゃんがベッドの上で丸くなる。
矢田川を出て、新しい夜。
旅は再び、北へ続いていく。
【あとがき】
長く滞在した場所を離れるとき、
少し寂しいけれど、また新しい景色が待っている。
矢田川で過ごした時間があるから、
この先の旅路もきっと楽しくなる。
出発はいつも名残惜しく、でも前向きな瞬間だ。
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