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【第4話】丹後屋のラーメンと笑い声──矢田川に集う仲間たち

北へ続く道 ─ 自作キャンピングカーで旅する日々

静かに始まり、北へ続いていく──
自作キャンピングカーと共に過ごす、風と自由の旅の記録。

【第4話/矢田川の昼と夜】

丹後屋のラーメンと笑い声──矢田川に集う仲間たち

湯気の向こうに、笑い声。
旅先のごはんは、味よりも“人”の温かさでできている。


朝、まもなく8時になろうとしたころ。
矢田川の空はどんよりとしていて、
昨日までの光が少し遠くに感じられた。

「まぁ、こんな日もいいか」
コーヒーを淹れながらそうつぶやく。
旅の朝はいつも違う顔を見せるけれど、
それがかえって心地いい。

みゅうちゃんに朝ごはんをあげ、
外の空気を吸い込む。
木々の緑が雨上がりのように濃く、
遠くの山がうっすら霞んで見えた。

みゅうちゃんの朝ご飯(=^・^=)

お昼はhekさん、みらさんと3人で、豊岡市の「丹後屋」さんへ。
みらさんの代車に乗せてもらい、ゆっくりドライブ。
小さな町の商店街を抜けてたどり着いた「生そば 丹後屋」は、
どこか懐かしい佇まいをしていた。

生そば 丹後屋

「そば屋って書いてあるけど、ラーメンが有名なんだよ」
hekさんが笑う。

カウンターには常連らしき人たちが並び、
湯気があがる厨房からは、醤油の香り。
3人とも「ラーメン」と「めし」を注文した。

ラーメンとめし(ごはん)。
それだけなのに、なぜか嬉しくなる。

麺は中太麺のストレート。
スープは、九州の豚骨とは違うけれど、
どこか懐かしくて、やさしい。
食べながら、
「あぁ、これも旅の味だな」と思った。

「ラーメン」と「めし」

昼食のあと、「フレッシュバザール」で買い出し。
今夜のメニューは「回鍋肉」。
いつものように、食材を選びながら談笑する。
この“日常の延長線のような時間”がたまらなく好きだ。

道の駅に戻ると、見覚えのあるキャンピングカーが。
YouTubeチャンネル「Vacation Life(バケーションライフ)」のおふたりだ。
昨年の北海道以来の再会。
「お久しぶりです!」
その一言で、一気に時間が戻った。

「Vacation Life(バケーションライフ)」のおふたりと

夜。
焚き火のかわりに、今夜は食堂の明かりの下で。
みらさんが作ってくれた「回鍋肉」が、
まるで居酒屋の一品のように香り立つ。

鉄板の音、笑い声、そして湯気。
旅の夜に必要なのは、それだけで十分だ。

駅長は素麺を、
hekさんは相変わらず身振り手振りの話で大盛り上がり。
笑い声が、夜の矢田川に響いていく。

回鍋肉

気づけば21時を過ぎ、2次会はそのまま食堂で。
「歴史の話をしようか」と言いながら、
また大爆笑。

焼酎を手に、
「こうして笑ってると、旅してる実感が湧くな」と誰かが言った。

外は18℃。
少し風がある夜。
焚き火はないけれど、心の中はぽかぽかしていた。

歴史の話で盛り上げてくれたhekさん

【あとがき】

人が集まる場所には、不思議な力があります。
同じ旅人同士、初めて会っても、
昔からの仲間のように話せる。

矢田川は、そんな不思議な“再会の場所”です。
笑い声とごはんの湯気が混じり合って、
心の奥がじんわりと温まるような時間でした。


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