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【ロンドン観劇】ミュージカルCATS_新演出版

日程:2026年 08月24日(月曜)
作品:ミュージカル「CATS」
劇場:Open Air Theatre (Map)
座席:I列_35番
時間:開演 19:45


今回の記事ではミュージカル『CATS』のレビューを書いていきたいと思います!!


ミュージカル『CATS』は日本でも上演されていますが、今回の作品は新演出となっており日本版や海外ツアー版、クルーズ船版とは大きく異なる作品となっています。


私自身は日本にいたとき『CATS』に出演していた経験があり、この作品がきっかけでミュージカルや表現を生業とする道を歩み続けようと思うきっかけになった作品であり、劇団四季を退団し自分なりの道を模索していこうと思うきっかけにもなった思い入れの深い作品です。


なので、今回はお客さんという立場と元出演者としての立場でご紹介していきたいと思います!!


今回の記事ではネタバレも多く含まれるので、ネタバレが気になる方はお気をつけください!
では、さっそく感想をまとめていきたいと思います😊


はじめに


まず今回ご紹介したいのは…
作品の内容に入る前に劇場の紹介をしたいと思います!


今回の作品は野外劇場となっており
屋根のない屋外に設置させた劇場での上演でした


いろいろと語りたいことは多いのですが
まず最初に劇場のゲートを潜った先がすぐに劇場となっている訳ではなく、多くの飲食スペースや芝生の生えた広々としたスペースなどがあり、ただ観劇しに行く場所というより…

スペースの一部です

「観劇というイベントついでにピクニックに行く」



そんな感じの雰囲気でした!
開演90分前から入場できるということもあり、家族連れならレジャーシートを引いて楽しんだり、大人同士ならお酒と軽いおつまみで世間話をしていたりと複数人で来ている方ばかりでした。


私のように1人で観劇に訪れている方は見かけましたが、限りなく少ないです😂


そして、上演が始まって今回の劇場の最も素敵なポイントでもあるのですが、屋外劇場ということで夜公演の場合は、開演した時は夕暮れ時なのに舞台後半になっていくと日が沈み、完全な夜になっていくのです🌃


このリアルタイムで陽が沈んでいく様子は物語が進んでいくのをヒシヒシと感じさせられますし、最後に天上に登れるネコが選ばれるシーンに向けて神秘性がドンドン増して行く感じもあり、とても素敵でした!!


余談ですが、人によっては
「屋根がないなら雨の場合はどうなるの?」
と思う方もいるかと思いますが…


雨の場合は返金対応で公演中止になるみたいです!
これは夏場の雨が少ないイギリスだからこそできることだなと感じました😂


作品の感想


では、ここからは作品の感想を綴っていきたいと思うのですが…


まず、個人的にはとても素敵な作品だったと思いますし、この『CATS』にも出たいなと思わされました!


というのも…
まず、やはり音楽が素敵でした!!


今回の作品はオーケストラ演奏なので、おそらく楽曲を一部編曲していたり追加しているのだと思いますが、私が出演していた時には聞いたことのない音が散りばめられていて、音の厚みもガツンとあり、演者の呼吸感に合わせて演奏が進んだり、屋外という不安定な環境で楽器や演奏者が大きく環境の影響を受ける中での良くも悪くも生々しくリアルなサウンド。


これだけでも「うわぁ〜猫だけじゃなくて音楽にも野性味があって良き!」となりましたし、この中で歌ったり踊ったりするのは絶対楽しいだろうなと思いました✨


続いては、舞台セットも良きでした!


日本版の場合はいろんなゴミが舞台に散りばめられてて、それもよかったのですが、今回の新演出版は大きな月のオブジェクトが1つ。とてもシンプルでした。


それでも、シンプルだけどインバクトのあるオブジェクトがすごく印象に残りましたし、曲線状になっている部分などに取っ手をつけることで、役者の立ち位置などに立体性を持たせていてて素敵でした。


あとは、スキンブルシャンクスのナンバーでは日本版ではいろんなパーツが出てきて見事な列車に仕上がる演出となっていて、1つの見所なのですが、今回の作品では簡易的な木製の荷馬車みたいな列車に乗ってスキンブルが登場しており「全体がシンプルなセットで、この列車なら可愛らしくてアリだな」と思わされました!!


最後に舞台上のセットで面白かったのは…
物語後半のマキャビティが登場して、猫たちと戦うシーンがあるのですが、今作ではマキャビティがリアルの松明を持って戦うということもあり、その松明を舞台上の外周にある円に当てるとリアルな炎によるサークルが舞台上に現れて、あれは屋外劇場かつ地震のないイギリスだからこそできることだなと思いました!
これに付随して、ミストフェリーズのマジックのシーンも舞台機構がシンプルなこともあり、細かなマジック演出はできませんでしたが、火薬を使った爆発マジックが迫力があり印象的でした。


ちなみに、良いところばかり書くのもあれなので
「う〜ん…」というところも書いておくと…


個人的に、衣装やメイクを見た時は
「これは猫の世界を見ているというより、仮面舞踏会を見ている感じがするんだけど、もう少しどうにかできなかったのかな?」
と感じました。


ただ…
よくよく考えると…


今回の作品は夏限定の公演で、海外ツアーやロングランができる訳ではないので予算は過去のCATS作品と比べると圧倒的に限られているだろうし、その中でキャスト・オーケストラ・スタッフ・舞台セット・新しく作るヘアメイクや衣装などなど考えると、逆にここまで全体を仕上げてるなら各キャラクラーに合わせて全てのデザインを作ってるならよくやった方なのかも!と思うほどでしたし…


昼間に見ると違和感はありましたが、日が落ちて暗くなるとそんなに気にならなくなったので、全体の明るさの問題でもあったのかと思いました!


日本版と今作の違い


最後に、新演出版と日本版の違いをいくつかご紹介しておきたいと思います!


まず、1番違うのはソロバートを持っている猫以外は初めて見る猫ばかりでした!


以前、CATSの稽古を受けている時に海外の音楽ディレクターさんが話していたことなのですが、『CATS』は作品の特徴として国によって出ている猫が違ったり、同じ猫でも名前が違ったりするとのことでした。なので、私が見たことある猫は正直2割程度でした😂


続いては、オーデュトロノミーが映画版「CATS」の影響なのか、女性が演じられていました。
個人的には、女性のオーデュトロノミーもアリだなと思いましたし、演じれてた方もすごく歌唱力抜群かつお芝居も丁寧で良かったのですが、どうしてもグリザベラトと雰囲気が近くなってしまい、似たような味のメインコースを2皿出されている感じがして「グリザベラを男性にしてくれたら良かったのに」と思いました😂


個人的に、これは日本版でもやって欲しいなと思ったキャラクターの話しをすると…
スキンブルシャンクスという役は海外版では基本的に30代、40代などのパキッとした大人で暖かみと、安心感のある車内で会うとホッコリしそうな紳士的な役柄で描かれるのですが、日本版ではアイドル的な立ち位置で元気でハツラツとして若さを感じるどちらかというと若手シンガーの登竜門的な位置付けとなっています。


個人的には、どっちも魅力があるからこそ日本版でも若手のハツラツとした若さを感じる鉄道猫だけでなく、たまには暖かみのあるホッコリさせてくれる鉄道猫が見てれも良いんじゃないかなと思いました👍


他にも、日本版と新演出版では違う部分がたくさんありますが、今回はこれまでにしておこうと思います!!


まとめ


今回、観劇して思ったのは…
『CATS』という作品は全身タイツ1枚で、ごまかしの効かない作品だなと思いましたし、それだからこそ出演している人たちはハイスキルな方ばかりだなと感じました。


ごまかしの効かない作品で、ハイスキルな人たちが各々の役割を全うし1つの作品を作り上げていく姿を見て、やっぱりまたこの作品に関わりたいなと思いましたし、まだまだこの人たちには敵わない部分もたくさんあるから引き続き着実に自分の実力を伸ばしていけるように頑張ろうと思う次第でした!


もし、ロンドンにお住まいの方は是非お時間ある際に見に行ってみることをオススメします(見るなら夜公演が絶対オススメです!!)


では、次回のレビューもお楽しみに!!



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