【アニメ視聴雑感】葬送のフリーレン 2期 10話(38話) 最終話
スタッフ(公式HPより)
原作: 山田鐘人・アベツカサ(「葬送のフリーレン」/小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督: 北川朋哉
副監督: 原科大樹
監督協力: 斎藤圭一郎
シリーズ構成: 鈴木智尋
キャラクターデザイン: 高瀬丸/小嶋慶祐/藤中友里
コンセプトアート: 吉岡誠子
デザインワークス: 小橋弘侑/原野瑠奈/瀬口 泉/原科大樹
美術監督: 高木佐和子
美術設定: 杉山晋史
色彩設計: 大野春恵
3DCGディレクター: 今垣佳奈
撮影監督: 伏原あかね
編集: 木村佳史子
音響監督: はたしょう二
音楽: Evan Call
アニメーション制作: マッドハウス
話スタッフ(公式HPより)
脚本: 鈴木智尋
絵コンテ: 北川朋哉
演出: 堀 健太郎、北川朋哉
作画監督: 佐藤綾花、高瀬丸
感想
原作既読。
あらすじ(アニメ葬送のフリーレン公式HPより)
トーア大渓谷にかけられた、ドワーフ・ゲーエンが200年以上かけて作った巨大な橋。その橋には、ヒンメルとゲーエンのかつての秘話が隠されていた…。その後シュマール雪原へとやって来たフリーレンたちは、路銀を稼ぐために魔物討伐の依頼を受ける。一方、ひとりの一級魔法使いがある場所を訪れて…。
最終話。絵コンテ演出ともに監督自ら行う、よくある最終話のスタッフ采配。1話と同じ。
橋の構造で原作との差分が議論されてるのを見たけど、アニメ版の方は確かに橋として機能するための考証がある程度入っている印象。

感慨にふけるかのように橋を確かめるフリーレンの一連のシーケンス。めっちゃ美しくないか?橋の構造に合わせて滑らかに動く手の動きから望遠のカメラにカットを映して落ち着いたシーンへのつなぎが非常に洗練られてるように見える。なんでそう見えるかはよくわからない。

その直後の魔物の風に煽られるフリーレンのシーンは山脇僚太氏。
#フリーレン
— わきやま (@Wakiyamayama) March 27, 2026
第38話、LO原画、2原で参加させていただきました!
・橋の上で飛ばされそうになるフリーレンとゾルトラークされる魔物のシーン
・凄すぎる方の2原
です。
第2期、たくさんやらせて頂いて色々な方にお世話になりました。
ありがとうございました!

渓谷の魔物を倒したフリーレンたちはゲーエンに連れられ村へ訪れる。「200年もあればまた新しく村もできる」。想いは継承され、失われた景色もまた新しい形で蘇る。その繰り返しを感じさせる。長命種だからこそ見える人類史の一端を垣間見たフリーレンの表情が美しい。

Bパートでは路銀を巡る聖雪結晶のエピソード。
狼の魔物と戦うシーンは大ベテランの青山浩行氏がかなりはいっていそう。
TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期
— MADHOUSE Inc. (@Madhouse_News) March 27, 2026
最終回ご視聴ありがとうございました✨
🪄✧꙳・┄┄
第38話「美しい光景」
アニメ素材紹介⑭
┄┄꙳・✧🪄
原画:青山浩行さん
各種配信サービスでも
ぜひご覧ください✨
第3期【黄金郷編】もお楽しみに🪄#フリーレン #frieren pic.twitter.com/LZQ2I6QbI3
2コマ打ち、1コマ打ちも随所に見られる魔物の動作。ティガレックスかな?みたいな雪に足を取られながらも躍動する動き。今期はフェルンの魔力探知範囲外からの超長距離ゾルトラークがフィーチャーされていて、最終話でもしっかりとやる。毎回囮をやってるシュタルクさん...




聖雪結晶を見つける一連のシーン。まじで光が美しすぎるだろ。背景美術、撮影ともに本当に素晴らしい仕事。




Aパート、Bパートともにヒンメルの想いがそのまま現代の世代にまで継承される話。
2期全体を通して、人々がそれぞれ大事にする様々な、"誰かの故郷"、"好きな場所"、"美しい光景"を旅の中で見つけ、感じ、守ることをテーマに据えてきれいに終わらせるシナリオ。テーマを絞って描き切るため、1クール10話という意思決定をやってのけたのも制作の意図がしっかり感じられる。
Cパートでは次なるエピソード、黄金郷編に向けて。デンケンの故郷への想いと黄金郷のマハトの強大さをスペースオペラ化のような壮大な劇伴で演出しつつ to be continue。

クールを通しての感想
1期から監督が変更(北川朋哉)になったが、斎藤圭一郎が監督協力として参加しており、画面のクオリティは1期から地続きで引き継がれている。特に光表現の美しさと色彩設計の洗練は全編を通じて一貫していて、どのカットを切り取っても絵として成立していた。特に31話、37話の圡屋陽平氏によるコンテによる画面の切り取り方、アングルがとても好み。
2期全体のテーマは、旅の中で出会う"誰かの故郷"や"大事な場所"をフリーレンたちが見て、感じて、守ること。そこに長命種だからこそ見える人類史のスケールが掛け合わさって、短編連作的な構成でありながらこの作品らしい温度感が一定に保たれていた。黄金郷のエピソードには辿り着かず、1クール10話という意思決定は明らかに意図的で、テーマを絞って描き切るための選択だったと思う。
バトルシーンは毎回静と動のメリハリが効いていて、劇伴がミニマルに抑えられているのが個人的にはとても好み。36話は今期の作画回として別格で、藤本航己コンテ・岩澤享アクション作画監督による肉弾戦と魔術戦の対比が圧巻。ゲナウの「優しい魔法使いは長生きできん」というテーマを1話の中で丁寧に回収した脚本も含めて、今期随一の回だった。
