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アーシオンから学ぶアーケード版とコンシューマ版同時展開のメリット(ゲーム制作の話)

古代祐三さんが音楽や制作総指揮をしている横スクロールシューティング アーシオン。

このゲームはコンシューマ機(9月発売)やPC(発売中)でリリースされるだけでなく、アーケード版も同時期にリリースされました。

このアーケード版(EXA label版)ですが、「コンシューマ版からあえて変えている部分がある」ため、「コンシューマ版を遊ぶ人が増えるほど、アーケード版もプレイしたくなる人が増えていく」という面白い感じになっています。


・体力制と一撃即死制の違い

コンシューマ機やPC版のアーシオンは自機は体力制となっていて、敵弾を一発くらっただけでは死亡しません。
また被弾した場合も体力が減るものの、時間とともに減った体力ゲージを回復させる事ができるようになっています。

シューティングゲームにおける体力制の導入は、「シューティングに慣れていない人にとってはずいぶんと遊びやすくなる」という風になっています。

一方、シューティングマニアからすると、このアーシオンは体力制のせいで難易度が下がっていて、またその体力も連続して被弾しない場合は回復してしまうため、一撃即死式のシューティングに比べてスリルややり応えという点でやや見劣りするかもしれません。
一応最高難易度に設定すると敵の攻撃がハードになるものの、やはり体力制や体力自動回制ならではのぬるさは残ってしまっています。

一方、アーケード版(EXA Label版)はあえて基本システムを変えていて、「敵の弾に当たると一撃で死亡する」という風になっています。

このおかげで自宅でアーシオンを遊んだ人達が、「よりスリルのあるゲーム体験がしたい」と思ったら、ゲーセンにいってこのアーケード版アーシオンを遊ぶ・・・・という風に誘導できるようになっています。

EXA Label版はサイトを見るとそこらへんの違いのアピールがきちんとできていないため、この違いはしっかりアピールすべき。


・家庭用版とアーケード版で内容に差があると相乗効果が生まれる

このようにアーケード版と家庭用版であえて違いを出す事で、アーケード版を遊んだ人達は練習目的で家庭用版を買ったり、家庭用版を遊んだ人がよりスリルのあるゲーム体験ができるアーケード版を遊ぶようになるという事で、アーケード版のインカムを増やしたり家庭用版の売れ行きを増やすという事になるのです。

この手法はシューティングゲームだけでなく、昔ながらのアーケードアクション(魔界村とかレジェンドオブヒーロートンマみたいなやつ)をインディーゲームとしてPCやコンシューマ機でリリースするつもりのゲーム開発者達にとっても参考になるのではと思います。


・もっとアーケード版に客を呼ぶ方法もある

アーシオンはアーケード版も家庭用版(PCやコンシューマ機版)もアップデートで機能追加ができるようになっています。

そのため、以下のような事をするとアーケード版を遊ぶ人がもっと増えるのではと思います。

まずは「家庭用版でユーザーコードを発行する」機能を実装します。
7桁の英数字で構成された識別用のユーザーコードを発行した後は、アーケード版を遊ぶ時にそのコードを入力すると、プレイ回数や内容に応じてそのユーザーコード(そのユーザー)にポイントが貯まっていくようにします。

貯まったポイントを家庭用版で使う事で一部機能をアンロックしていけるようにします。


・アンロックもDLCならユーザーが不満に思わない

「アーケード版を遊んだ人でないと解除できない機能が家庭用版にある」というのは、アーケード版を遊ばないあるいは遊べない人達にとってかなり不満が貯まる要素です。
steamでもたちまち低評価レビューが連発する事になるでしょう。

でも、「アーケード版を遊んで貯まったポイントで、本来ならDLCとしてお金を出さないと解除できない家庭用版のいろいろな要素が解除できるようになる」なら、その不満も起きなくなります。

DLCとしては
・一部のステージ音楽をアレンジバージョンに変更できる
・開発者インタビューが見れるようになる
・ゲーム内で使用された自機や敵の大量のスプライト画像を見れるスプライトギャラリーがアンロックされる
・開発スタッフが作った色々なイラストや資料が見れる
・SNSで募集したユーザーイラストが大量に見れる「応援イラストギャラリー」がアンロックされる

みたいなのを、それぞれ適切な価格でDLCとして売ると同時に、先ほど解説した「アーケード版を遊ぶと溜まっていくポイントでDLCを買わなくてもそれぞれ解除できる」という風にすると、アーケード版をプレイする人達を増やす事になります。

アーシオンのアーケード版を導入したお店の人達は、今回のこの記事をXなどで紹介すると、実際にこの仕組みが取り入れられてあなたのお店の収益が多少増える事になるでしょう。
私自身はXをやっていませんが、Xをやっている人は古代祐三さんのアカウントに「こういう提案をしている人がいますよ」と紹介してみてください。


・余力があればアナザーバージョンも作ってみてはどうか

私自身色々なシューティングゲームを作ってきたのですが、シューティングは作っている最中と完成版ではずいぶんとステージ構成やボスの攻撃パターンが異なるという事はよくあります。

また、一度完成したシューティングのステージ構成やボスの攻撃パターンを変更したバージョン(アナザーバージョン)を作るのは、シューティングを一から作るよりずいぶんと短い期間で作れるようになっています。

このアーシオンもステージ構成やボスの攻撃パターンが異なるアナザーバージョンを作り、それをアーケード版で選択して遊べるようにしたり、家庭用版でもDLCで1200円くらいで買って遊べるようにしてはどうかと思います。


お読みいただきありがとうございました。
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