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ユーザーが納得する価格にならないとゲームを買ってもらえない (インディーゲーム制作の話)

世の中のあらゆる物やサービスがそうですが、「この価格なら買っても良い」というのがあります。
逆に良さそうな商品やサービスも、「値段が高い」とお客様が感じると買ってくれません。

インディーゲームで売れていない場合、「面白くなさそう」や「いまいち面白さが伝わっていない」、「知名度が低い」「グラフィックがチープすぎる」という要因もあるのですが、「その価格にお客様(ユーザー)が納得していない」というので買われないというのが多いです。

特にセールの時に値引き率が低かったり、元の値段が高すぎるせいでセールで大きく値引きしてもまだ高い場合、「この価格だとまだ買う気になれない」という事でスルーされてしまいます。
人気のソフトはセール時の値引き率が20%や30%OFFでも売れますが、売れていないソフトはセール時の値引き率が低いとユーザーからもう相手にされません。

インディーゲームではいかに客が納得してくれる価格まで下げて売るかが重要ですが、開発したメーカー側はどれだけ開発費がかかっているかわかっているだけに、大幅な値引きに尻込みしているところも結構あります。

値段を下げると1本あたりの利益は減るものの、当たり前のように販売数が増え、それによってプレイ動画をアップしてくれる人も増えます。
そういう動画はゲームの知名度を高めてさらに売れ行きを増やす効果があるので、あまり値引きしないより様子を見ながら売れないならどんどん値段を下げていくべきです。

カプコンは値引きに積極的であり、おかげで色々なソフトが好調に売れ続けています。

最近、バッカニア(buccanyar)というゲームのセール時の値段がずいぶんと下がりました。
86%OFFという大幅な値引き具合。

以前はセール時はもっと高い価格だったのですが、ここまでだいぶ下がるとキャラがそこそこ魅力があるのでこのゲームに興味がわき、買って遊ぶ人も増えていくでしょう。
独特のゲーム性で結構人を選ぶというのもありますが。


・値引きしてもまだ売れない場合はもっと値引きするしかない

switchとsteamで出ているサクセスの『かしおり』という落ち物パズルゲームは結構面白いです。
落ち物パズルゲームとして出来が良いので、私は時々プレイしています。
瓶という要素があるおかげで多重連鎖が起きやすく、その連鎖の気持ち良さが病みつきになります。

このゲームはswitchでもsteamでも通常価格1000円をセールの時は半額の500円という買いやすい価格にしています。

ただ、steamのユーザーレビュー数を見ると、販売にかなり苦戦しているようです。
switchでもセールソフトで検索するとずいぶんと下の方に表示されているので、あまり売れていないと思います。

ゲーム自体は良いし、500円という値段も本来ならずいぶんと買いやすい価格なのでもっと売れても良い作品だと言えます。

キャラも結構魅力的ですが、4年前にアップされたPVの再生数が5000回にも達していないので、知名度はずいぶんと低いと思われます。

「売れ行きを増やすために水着要素を入れたんだろうなぁ」感があり。
特定の人に刺さりそうですね。


このゲーム、500円でもまだ売れない場合は、250円とかの『衝動買いされやすい価格』にしてしまうのも手かもしれません。

このまま売れないまま500円セールを続けるより、1本あたりの利益は今より半分になるものの、250円とか200円くらいの衝動買いされやすい価格にすると、落ちものパズルゲームを好きな人がどんどん買うのではないでしょうか。

パズルゲームで500円という価格は、スマホアプリで無料のパズルゲームが大量に遊べたり、買い切りでも数百円というのが多いため、「そんなに安く感じない」という事で結構苦戦しているのだと思います。

他のインディーゲームも、「セールで安くしているはずなのに売れない」という場合は、やはり「そこからさらに安くしてみる」で対処していくしかないでしょう。
売れていないのにそのままの価格でセールを続けても、そこから状況が改善する事はまず無いです。



<インディーゲーム関係のおすすめ本>

インディーゲームの売れ行きを増やす方法を色々解説しています。(本の作者は私です)
この本を読んでいた場合と読まなかった場合では、今後あなたがインディーゲームで稼げるお金はだいぶ違ってきます。

インディーゲームを題材にした漫画です。
もうちょっと長く続いて欲しかったですね。

ゲーメスト元編集長の石井ぜんじさんの本。
ゲーム制作者以外にも色々なゲーム関係者へインタビューをしていてなかなか面白い。