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少人数のゲーム開発で起きるトラブルの話(インディーゲーム開発)

インディーゲームは個人で開発する場合、完成まで至らないケースが多々あります。
また、少人数での開発では個人開発以上に色々なトラブルが起き、完成に至るまでの難易度が跳ね上がるという事もあります。

今回はインディーゲームの少人数開発でのトラブルの話をいくつかしてみたいと思います。


・「自分の意見を聞き入れてもらえない」のトラブル

ゲーム開発では色々な人が意見を出すのですが、「ここはこうした方が良い」「いやこうした方がいい」みたいに意見が対立する事はよくあります。

多数決で決めるのか、それとも最終的に誰かが責任を持って決めるかにしろ、「自分の意見を聞き入れてもらえなかった……」や「こうした方がこのゲームは良くなったのに……」というのはスタッフ間の信頼関係に徐々にヒビを入れていく事になります。

会社組織としてゲーム開発をしている場合も普段からそういう問題があるのですが、少人数で寄り集まってのゲーム開発でも、「人間関係の悪化に対して適宜ケアしていく」という事をきちんとしないと、いずれかの人間が離脱してそこでゲーム開発がストップしてしまいます。


・開発中のお金は誰が出すのか問題

会社組織としてゲーム開発をする場合は従業員にきちんと給料が支払われながら作っていきます。

でも、会社組織としていない少人数の寄り合いでの制作の場合、「ゲームが完成するまではお金は一切出ない。リリース後に利益を分配する。」という取り決めにしている場合が多いでしょう。

ゲーム開発は大抵何年もかかるのですが、その間はお金が一切出ない事に結構な時間をずっと取られ続ける・・・・そういうのにやがて耐えられなくなって「もう抜けます」と逃げ出す人もいます。


・ゲーム開発速度が低下したり、途中で止まってしまう問題

給料がきちんと払われない状況でゲーム開発をさせると、やる気をいまいち出せずゲーム開発のスピードが大きく低下する人も多いです。
やる気の無くなった人が足を引っ張る形でゲーム開発の速度が低下したりストップし、他のパートの人間に迷惑をかけ続けるという事も起きます。


・利益をどう上手く分配するのか問題

開発中は給料が出ないが、ゲームリリース後には利益を分配する」という取り決めの場合、それぞれのスタッフにどういう配分で利益を分配するのかという問題があります。

「仕事を多くやった人」「そこまでしていない人」など、労働量や重要度に差があり、それを考慮して各々が納得できる形で利益を分配しないとトラブルになったり訴訟に発展する事に。

また、実際はインディーゲームの大半はリリース後も思ったように売れず赤字になってしまう事の方が多いです。
期待していたより大幅に少ない利益を分配されてがっかりする人も多いでしょう。

・クオリティの低いスタッフがいる問題

少人数開発で良く起きやすいのが、「この人がいるとゲームのクオリティが下がる」という問題。

イラストやグラフィックを担当している人があまり魅力的な物を作れなかったり、プログラム担当者がいまいちプログラムレベルが低い、ゲームデザイナーがあまり面白くないゲームを作ってしまう、音楽の出来が・・・など、理想とは違い現実では「いずれかのパートのクオリティがいまいち」みたいな事になるのは良くあります。

「インディーゲームだからクオリティが低い箇所があってもユーザーは気にしないだろう」という考えは、今の競争が激しいインディーゲーム市場ではあまり持たない方が良いと思います。

頑張って作っているゲームが一部のスタッフのレベルが低くてなんかいまいちな作品になってしまう・・・・そう感じてしまった時、あなたならどうするでしょうか?
その人を追い出して新しいスタッフを雇うよう提案しますか?

結局追い出せず、残念な出来になりつつあるゲームを眺めながらやる気を無くしてゲーム開発をする事に。


・スタッフの中にSNSで炎上してしまう人が出てくる問題

各々のスタッフには自分のSNSアカウントでゲームを日々宣伝してもらう事になるでしょうが、その中にSNSで炎上する発言をしてしまう人が出てしまう場合もあります。

その場合、その人が叩かれるだけでなく開発中やリリース済のゲームにまでアンチ活動が活発になり、相当面倒くさい事に。
発売済や今後リリースするゲームのレビューで低評価爆撃されたり。

一度付いた悪評は残念ながらずっとそのゲームなどに付きまとってしまいます。
たとえそのスタッフを離脱させても。


・スタッフ離脱時に何が起こるのか?

人間関係悪化だったり、金銭関係の話のこじれ、体調不良や病気、ケガなど、色々な要因でいずれかのスタッフが途中で離脱する事があります。

その場合、その人が途中まで作った部分については買い取る形にしてそこまでのお金を払うのか、あるいはその抜ける人の作った物は全廃棄して新しいスタッフを雇って作り直すのかという問題もあります。
(「全廃棄するからお金は払わない」は、実際は訴訟を起こされる事もある)

また、新しいスタッフを雇う場合、「ゲームが完成するまでは一切お金は出ません」というのに納得しつつ、スキルもきちんとある人を探すというのは思った以上に難航するでしょう。


ゲーム会社で働いてきた人達が独立して会社を興し、そこで下請けをしながらインディーゲームも制作するならともかく、プロではない人達が知人やネットで集めた人達で複数人でインディーゲームを開発するとこのような色々なトラブルに遭遇して悩まされる事もあります。

あらかじめ気を付けておくと対処できる物もあれば、残念ながらどうやっても無理な物もあり、個人開発以上の難しさを少人数開発では味わう事になるでしょう。



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もうちょっと長く続いて欲しかったですね。

ゲーメスト元編集長の石井ぜんじさんの本。
ゲーム制作者以外にも色々なゲーム関係者へインタビューをしていてなかなか面白い。