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作り手が意識すべきユーザーの取捨選択の早さの話(漫画、小説、ゲーム、音楽、youtube動画、その他製作者向けの記事)

今は『消費者は取捨選択の判断がすごい早い』です。

漫画家、小説家、ゲーム制作者、音楽を作っている人、動画を投稿している人、その他のコンテンツ制作者は、これを意識していないと「自分が作った物がきちんと相手にされない(売れない)」という事になります。

音楽でまず簡単に説明すると、今は多くの人がyoutubeやspotifyその他の配信サービスで曲を聴いています。
知らない曲を初めて聴く場合、「冒頭の数秒を聴いて『この曲はもういいかな』と思ったら再生をやめて次の曲へ飛ぶ」という事をユーザーはよくしているのです。

一曲一曲サビまできちんと聴いてくれず、曲の序盤だけですぐに「このまま聴くか聴かないか?」を判断してしまうのです。

これについては数年前に小室哲哉さんも「今のユーザーは曲の冒頭部分だけで聴くか聴かないかをすぐ判断してしまうので、今の時代は曲の構成で序盤から惹きつける事をしないといけない」みたいにテレビ番組でお話されていました。

この「今のユーザーは取捨選択の判断がすごい早い」は音楽だけでなく他のコンテンツでも作り手は意識しないといけません。

・ゲームの場合

今はセールで同時期に数千タイトルが安くなる事が多いのですが、それらを一つ一つユーザーが詳しくチェックするという事はしません。

まずはタイトルの画像が並んだ中から「なんとなく気になる」というゲームだけを選択し、それ以外はスルーされます。

また、せっかく個別の商品ページを開いてもらっても、開いた瞬間に「グラフィックがチープである」とか「なんとなく自分には合わなそうなゲームだ」や「どう面白いのかよく伝わらない」と思うと、ページを開いて5秒も経たないうちにその商品ページはすぐ閉じてしまいます。

youtubeでアップするゲームのPVについても、再生してすぐにゲームのプレイカットシーンを見せる構成にしていないとPVの再生をすぐやめられたりもします。

・漫画の場合

「表紙の絵を見て自分のフィーリングにあわない場合は商品ページをチェックしない」という事をアマゾンとかその他の電子書籍販売サイトでユーザーはよくしています。

漫画アプリの場合は無料で色々な漫画を読めても、一つ一つの漫画を読んでから判断するのではなく、その前の段階の「サムネイル画像」で読むかどうかを判断する人は多い。

雑誌や漫画アプリの漫画も、せっかく一話目を読んでもらえた場合も冒頭の10ページ以内で「このまま読むかやめるか」を判断する人は多く、いかに序盤できちんと読者の心をつかむかが肝となっています。

・小説の場合

小説投稿サイトやSNSで無料で小説が読めても、膨大な数がある小説を一つ一つ細かくチェックしていけません。
そのためタイトルや概略だけで「この小説を読むかどうか?」をまずユーザーは判断し、そこでひっかからないと相手にされません。

小説のタイトルや設定でいかに工夫して興味を引くかが重要となっています。
タイトルにインパクトがあったり変なタイトルにしている小説はそういうのを狙っているわけです。

また、実際に小説を読んでもらえても漫画同様に最初の方で読者の心をきちんとつかまないと、冒頭部分だけで「もうこの先は読まない」を選択する人が多いのです。

「このまま読むと途中から面白くなる」では駄目なのです。

先日書いた

も、小説投稿サイトやSNSの小説を「読まない」とすぐに判断する要因の一つにもなっています。


・音楽の場合

音楽は先にも紹介した通り、曲の冒頭部分で判断されてしまいます。

ファンならきちんと新曲を聴いてくれても、ファンではない大半の人は序盤の印象が悪いと初めて聴く曲はもうその先を聴いてくれません。

ちなみにこういう「面白そうな曲」は、結構真面目に曲を聴いてもらえたりします。

他にもミュージックビデオの場合はその映像が興味を引く感じになっていると曲をきちんと聴いてもらえるというのもあります。

この曲は「まず動画のサムネイルで曲を再生したくなる」「実際に再生するとアニメーションと曲の良さできちんと最後まで聴いてみたくなる」という風になっています。


・youtube動画の場合

youtubeの場合、「動画のタイトルから類推される内容」「動画のサムネイル画像」で判断するだけでなく、「動画の長さ(再生時間)」も観るか観ないかを瞬時に判断する要因の一つになっています。

忙しい人が多い今は、「この動画は再生時間が長いから観ない」という選択をする人が結構います。
ショート動画が受けているのは、「短い時間なら再生しても良い」と思って気軽に再生してくれるからなのです。

また、シリーズ物の動画の場合は「シリーズを最初から順に観ないといけない」という事で、この時点で再生されにくくなるというのがあります。

・高評価の多さは踏みとどまらせる効果がある

基本的に上記のようにユーザーの取捨選択の判断は今はすごい早いのですが、高評価が多い作品についてはその評価の多さでもっとじっくりチェックしてもらえたりします。

音楽も「再生数がすごい多い」という曲の場合、youtubeではきちんと曲のサビまで聴いてみようと思う人が多くなります。
漫画も書籍販売サイトで高評価が多い作品はそのおかげで商品ページをきちんと見てもらえたり、ユーザーレビューをじっくり読んでもらえるようになります。
小説やゲーム、動画も評価数が多い物は同様です。

「高評価が多い」や「SNSで話題になっている」という作品はきちんと作品を見てもらえやすくなるのです。

ただ、評価数については作り手側はどうしようもできないというのもありますが。
(良い作品でも評価数が少ない事はよくある)

「SNSで話題になる」は作品内に何かインパクトがある要素を狙って入れると上手くいくかもしれません。



商業で漫画を描いている人、小説を書いている人、ゲームを作っている人、音楽を作っている人や動画を投稿している人は、「今の時代は消費者は取捨選択の判断がすごい早い」という事をよく意識してください。

その判断の早さに対応したコンテンツ内容や宣伝方法を考えてみましょう。



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