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グラフィック素材を使い回して別のゲームを作るという手もある(インディーゲーム制作の話)

アマゾンでリリースしたインディーゲームの売れ行きを増やすための色々な事を解説した書籍『インディーゲームの売れ行きをどう増やすのか?』ですが、今のところおかげ様で高い評価をいただいています。

インディーゲームを制作している方やこれからするつもりの方、パブリッシャー関係者は「今後自分が出すゲームの収益が増える」ので、良かったら読んでみてください。
kindle unlimitedでも読めます。

この本の中でも触れているのですが、「グラフィック素材を使い回して別のゲームを作り、開発コストを抑えてみる」という事について、こちらでも少しお話をしてみたい。


・今の時代にアーケードアクションの企画をどうやって通すのか?

魔界村とかレジェンド・オブ・ヒーロー・トンマ、マジックソードなど、1980年代や1990年代前半にアーケードで人気だったサイドビューのアクションゲームは今ではインディーゲームで出すのはなかなか難しい物があります。

メトロイドヴァニアタイプのアクションゲームはインディーゲームでも一定の売れ行きがあるのですが、昔のアーケードアクション風のボリュームの少ないゲームはインディーゲーム市場ではなかなか売れないジャンルとなっています。
ゲーム的にきちんと面白いゲームでさえ、switchのセールソフトのランキングを見ていくとかなり後ろの方に沈んでいます。

ボリュームの無いアーケードアクションは同じステージを繰り返しプレイさせる事になり、それがいまいちユーザーの受けが悪いんだろうと私は思っています。

売れるゲームなら企画が通って制作を開始できますが、売れそうにないゲームはまず企画が通りません。

そのため、昔ながらのアーケードスタイルのアクションゲームを作りたい場合はそのままではなく特殊な方法で企画を通す必要があります。

・同じグラフィック素材を使った二種類のゲームを企画してみる

サイドビューのアーケードアクション用に作ったグラフィック素材を流用すると、メトロイドヴァニア型のゲームが作れたり、slay the spireのようなデッキ構築型のカードゲームのモンスターグラフィックとしても流用したりできます。
ファミコンディスクシステムのリンクの冒険のようなアクションRPGも作れるでしょう。

昔ながらのアーケードアクション単体ではそれほど売れ行きが期待できなくても、そのグラフィック素材を流用した別のゲームも同時に企画してそちらがそこそこ売れそうなら、二つの企画をセットで通しやすくなるのではと思います。

この「グラフィック素材を使い回した二つのゲームの企画を通す」というのは、セガなどは戦場のヴァルキュリア4と蒼き革命のヴァルキュリアという同時期に開発をしていた二つのソフトでやっていたようです。
グラフィック素材の流用が見受けられ、この二つのソフトはおそらくセットで企画されたのでしょう。

また、光栄テクモゲームも三国無双と三国無双empiresというゲーム制が異なるゲームでグラフィック素材を流用した企画を通していたりします。

フロムソフトもアーマードコアのグラフィック素材を流用したアーマードコア フォーミュラフロントというゲーム制が異なる物も作ったり。


・ディアブロ型の見下ろしアクションRPGもヴァンサバ系ゲームが同時に作れる

この「同じグラフィック素材を使って別のゲームを作ってみる」は他にも色々なゲームでできるでしょう。

例えば見下ろし型のハクスラゲーム(ディアブロタイプゲーム)を作り、そのグラフィック素材を流用したヴァンパイアサバイバー系ゲームをまた別に作ったり。

あるいはウィザードリィライクなダンジョンRPGを作ってPCやコンシューマ機で出し、そのグラフィック素材を流用してスマホ向けの放置系育成ゲームを作ってみたりも。

・サービス終了したスマホゲームのグラフィック素材も一部流用してみる

サービスを終了したスマホゲームのグラフィック素材の権利については色々あるでしょうが、開発元が権利を取得できた場合はそのグラフィック素材を使い回した別のゲームを作っても良いわけです。

今のゲームは2D系のゲームも3D系のゲームもそのグラフィック素材の制作にかなりのコストをかけているわけですが、商業的に失敗してサービス終了したゲームもグラフィック素材をそのまま使い捨てするのではなく、別のゲーム用にまた使ってみてはどうでしょうか?

インディーゲームやフルプライスゲームは今は売れ行きが厳しくなっているからこそ、コストを削減できる事はきちんとやっていくべきだと思います。