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お薬が髪の時間を巻き戻す?「フィナステリド」がAGAの時計を止める仕組み

髪のボリュームや抜け毛が気になり始めた方のための 知っておきたい毛髪科学のはなし

こんにちは。 おもろまちヘア美容Clinicの毛髪診断士です。

朝の身支度で鏡に向かうたび、つむじや前髪のあたりについ目がいってしまう。そんな毎日を過ごしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。AGA(男性型脱毛症)の進行に焦りを感じる一方で、「治療薬を飲むと体の中で何が起きるのだろう」「一度始めたら、やめられなくなるのではないか」と疑問やためらいを持つ方も少なくありません。

今日の記事で分かること

  • フィナステリドがAGAの進行を抑える仕組み

  • 治療を続けるうえで知っておきたいこと

  • 正しい服用習慣

5αリダクターゼの阻害とヘアサイクルの回復

AGAの主な原因は、男性ホルモン(テストステロン)が毛根の毛乳頭細胞内で「5α-リダクターゼ」という還元酵素によって、より強力な「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されることです。

このDHTが男性ホルモン受容体と結合すると、髪に「早く抜けなさい」という信号を送り、通常数年あるはずの成長期を短くしてしまいます。その結果、髪が太さ約0.07mmから0.06mm以下の細い「軟毛」のままミニチュア化し、早すぎる抜け毛を引き起こすことがあります。

さて、ここからはお薬がこの仕組みにどう働きかけるのかを一緒にひもといていきましょう。

フィナステリドというお薬は、この5α-リダクターゼの働きを阻害し、DHTの生成を抑える作用を持っています。乱れていたヘアサイクルを、本来の成長期へと徐々に近づけていくことが期待されるお薬です。

気になる副作用や、他のお薬との違い

治療を検討するうえで、「性機能への影響が心配」という声もよく耳にします。フィナステリドをはじめとするこの種のお薬には、体質によって副作用が現れることがあると報告されています。気になる症状が出た場合は自己判断で我慢せず、必ず処方を受けた医師にご相談ください。

また、「デュタステリドとは何が違うのか」「どちらが効果が強いのか」というご質問もよくいただきます。デュタステリドはフィナステリドよりも幅広いタイプの5α-リダクターゼに作用するとされ、一般的により強い効果が期待される一方、体質やお悩みの状態によって合う・合わないがあります。どちらが適しているかは、頭皮の状態を診た医師の判断が必要になりますので、気になる方はぜひ一度ご相談くださいね。

なお、こうしたお薬は個人輸入や通販サイトでの購入も見かけますが、体質チェックや経過観察を行わないまま服用すると、思わぬ体調変化に気づきにくくなることがあります。安全に治療を続けるためにも、医師の管理のもとで処方を受けることをおすすめします。

今日からできる「内服治療」を育む正しい習慣

難しく考えず、今日からできることから、一緒に整えていきましょう。

①毎日決まった時間に服用し血中濃度を一定に保つ

お薬の有効成分を体内で安定させるため、朝食後など毎日同じタイミングでの服用を心がけましょう。

②初期変化に焦らず最低3〜6ヶ月は継続して様子を見る

治療を始めた直後は、一時的に抜け毛が増えたように感じる「初期脱毛」が起こることがあります。これはヘアサイクルが生まれ変わる過程で起こりうる自然な反応のひとつとされていますが、不安な場合は自己判断でやめずに医師に相談しながら様子を見ていくことが大切です。

③飲み忘れた場合も翌日に2回分をまとめて飲まない

一度に過剰摂取しても効果が高まるわけではないため、飲み忘れた際は翌日から普段通り1錠を服用します。

「そろそろやめたい」と感じたときも、自己判断で急に中止するのではなく、医師と相談しながら進めることが、頭皮への負担を抑えるうえで大切です。

もしご自身で髪を見てみて、何か気になることや「気のせいかな?」と思うようなお困りごとがあれば、いつでもご相談くださいね。

当コラムでは、毛髪科学や頭髪ケアに関わるさまざまなヒントをお届けしています。読者の皆さまが、いつまでも健康で美しい髪を保ち、前向きな毎日を過ごせるよう、少しでもお役に立てましたら幸いです。

【次回予告】

同じ「髪を染める」でも、ヘアマニキュアとヘアカラーでは髪への負担がまったく違うことをご存じでしょうか。次回は、その化学的なダメージの差の正体とは・・キューティクルを守る染め方とは・・

\今月のポイント/

①フィナステリドは5αリダクターゼを阻害しDHTの生成を抑える AGAの原因となるホルモン変換を抑え、乱れたヘアサイクルを整える働きが期待されます。

②副作用や他剤との違いは自己判断せず医師に相談を 体質による副作用の可能性やデュタステリドとの違いは、必ず医師の診断のもとで確認しましょう。

③毎日同じ時間に服用し、最低3〜6ヶ月は焦らず継続 初期脱毛が起きても自己中断せず、やめたいときも含めて医師と相談しながら進めることが大切です。


このコラムを執筆 おもろまちヘア美容Clinic 毛髪診断士

▼ 公式ホームページ
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