ジワる 主人公
以前
長女と一緒に
劇団四季の『アラジン』を観に行った
ディズニー映画の中でも
アラジンは 特に好きだ
でも
舞台に出てきた
アラジン役の俳優さんを見て
正直
……あれ?
そんなに
刺さらないな
と思った
ところが
ストーリーが進んでいくと
だんだん
アラジンが
輝いて見えてくる
あれ?
なんか
カッコよくない?
そして
アラジンが出てくるたびに
きゃーーーッッ♡
となっていった
最初と
全然違うじゃないか
最初に見た瞬間は
なんとも思わなかったものが
何度も見ているうちに
だんだん目につくようになる
物語が進むにつれて
演技を見て
表情を見て
動きを見て
その人物を知っていく
そうしているうちに
気づいたら
魅入っていた
私が何かを調べたわけじゃない
ただ
舞台を見ていた
完全に
受け身である
植物は違うパターン
最初は
なんとも思わなかった品種が
何かのきっかけで
何度か見かけるうちに
なぜか
目につくようになる
別に
そのときは
欲しくなかった
なのに
この植物
なんか気になるな
となり
いろいろ 調べる
すると
さらに気になる
そのうち 友人からも
話題に 上がる
育て方も調べて
居ても立っても居られなくなる
そして
実物を探しに行く
……完全に
こちらから動いている
アラジンは
受動的
植物は
能動的
でも
どちらも
最初から
強烈に惹かれたわけではない
何度も目に入って
少しずつ気になって
その魅力を知って
いつの間にか
好きになっている
じわじわ
来るのだ
植物なんて
自分から探し回っている
……怖いな
そして
主人公って
この「ジワる」に
ものすごく有利なんじゃないかと思う
主人公は
物語の中心にいる
何度も出てくる
何度も行動する
何度も喋る
困ったときに
どうするのかも見える
誰かといるときの
表情も見える
失敗したときの
反応も見える
そうやって
その人のことを知る時間が圧倒的に長い
物語が進むほど
少しずつ情報が
積み重なっていく
そして
ある日突然
「あれ?
めちゃくちゃ
カッコよくない?」
となる
主人公って
パワーあるね
フォーカスされているから
目立つというだけじゃなく
何度も見てもらえる
何度も知ってもらえる
その積み重ねが
じわじわ効いてくる
アラジンも
まさにそれだった
最初は
そんなに刺さらなかったのに
気づけば
出てくるたびに
「きゃーーーッッ♡」
である
……恐るべし
主人公パワー
【マタギの脳内サバイバル】
好きって感情は
ズキューンと射抜かれることもあるけど
じわじわ
育っていくこともある
そして
主人公は
ジワる
最近のジワ系主人公は
カラテア・オルビフォリア
一目惚れズキューン系は
アグラオネマ・ピクタム・トリカラー
あれは落雷だった
