いや 奴はとんでもないものを盗んでいきました……あなたの魅力です
ものすごく
モテる友人がいた
仲が良かったので
存分に 観察できた
話し方
笑い方
人との距離感
振る舞い
モテる要素は 一体なんだ
そして
好きなところを
再現してみた
話し方を
笑い方を
振る舞いを
すると
めっちゃモテた
嘘だろ
これはもう
才能というより
盗みである
素敵だな
と思ったら
観察する
どうして
素敵に見えるのか
考える
そして
自分でも
やってみる
全部を
そのまま真似するわけではない
使えそうなところだけ
いただき
自分の中に
少しずつ混ぜていく
いつの間にか
誰かの一部だったものが
自分の一部になっている
これは
コピーなのか
それとも
収集なのか
あるいは
窃盗なのか
年齢の概念も
なんだか曖昧になる
ある時は
「慈愛に満ちた母」であり
ある時は
「戦場を生き抜く老婆」であり
そして
ある時は
「パン屋のカウンターで客を待つ
黒猫を連れた 少女」
のようでもある
実際にその年齢を
生きているわけではない
でも
「もし自分だったら」と
想像することはできる
自分を
一点に
固定していないのだ
この人の考え方
いいな
この人の言葉
好きだな
この人の振る舞い
素敵だな
そう思ったら
年齢に関係なく
魅力は
いただいてしまえばいい
恩師に 会った
「幾つになった?」
と聞かれて
私は
十も下の年齢を
さらりと答えてしまった
普通に
間違えちゃっただけである
サバを読んだわけではない
年齢の管理が
ちょっと苦手なんだ
でも
年齢は
数字にすぎない
と言う言葉を 聞いたことがある
今なら わかる
年齢を
無視するわけではない
ただ
年齢によって
自分を
決めなくてもいい
20代の自分を
捨てなくてもいい
60代の誰かに
共感したっていい
素敵な人を見つけたら
その人の魅力を
ちょっと
いただけばいい
そうやって
いろんな人の
いいところを盗みながら
自分という人間を
作っていく
さて
今宵
あなたの魅力を
いただきに参ります
なぁんちゃって
【マタギの脳内サバイバル】
魅力は盗んで
自分をアップデートする
最終的には
モテモテばあさんに
なってると思う……
長生きするぞ!
ちなみに 現在は
鳥類界隈で
モテている
