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母たちの おにぎりたち

遠足の日の お弁当で
今も 記憶に残ってるものがある

友達が持ってきた

アルミホイルで包まれた
おにぎり

私の母は

新しいものや
便利なものが大好きだった

だから当時の私のお弁当は

今のコンビニおにぎりみたいに

ピーッと
真ん中を引くと

パリパリの海苔が
巻けるタイプの
フィルムで包まれていた

もちろん

美味しく食べられた

便利だし

海苔もパリパリで
ちゃんと美味しい

でも
私が憧れてたのは

友達の かぶりついていた

海苔とご飯が馴染んだ

アルミホイルで包まれている

素朴な黒い
おにぎり

割ると中の具が
タイムカプセルみたいに出てくる

なんだか

手作りって感じがした

もちろん

うちの母のおにぎりだって
手作りだ

でも

手触りというか

見た目というか

「温度」を感じるのは

アルミホイルに包まれた
おにぎりだった

子どもの私は

それが
ちょっと羨ましかったんだ


そして今

私の子どもたちに

プラスチックのお弁当箱と
曲げわっぱを見せたら

迷わず

曲げわっぱを選んだ

低学年で

なかなか渋いチョイスだ

……やはり

我が子だな

笑いを隠せない

実際

曲げわっぱは

プラスチックのお弁当箱より
ご飯がおいしい

見た目もいい

同じものを詰めても

なんだか
美味しそうに見える

焼きそばなんて
ぶち込んでも

ちゃんと
こだわりのお弁当ぽくなる

わっぱマジックである


昔の私は

アルミホイルのおにぎりに
手作りの温度を感じた

今の子どもたちは

曲げわっぱに
何を感じているんだろう

聞いてみたいような

聞かなくても
なんとなく分かるような


お弁当って
中身だけじゃなくて

包んでいるものや
入っている器まで

記憶に残るのかもしれない

そして

子どもたちが選んだ
お弁当箱が

カビないように

わっぱの手入れは
細心の注意を払う

我ながら

丁寧なのか
雑なのか

おもしろいな
と思いながら

朝炊いた ご飯を
おにぎりにして
ごま油と塩を 薄く纏わせ

アルミホイルで 包んでみた

憧れた アルミ爆弾の爆誕だ
さぁて
どこで食べよう…

【マタギの脳内サバイバル】
子どもの頃に
羨ましかったものを
今は自分の子どもたちが
選んでいる


ちなみに

ジャンの弁当箱は
至ってシンプルな タッパーだ

彼は

温かい弁当しか
食べない

ゆえに

職場のレンジを使う

だから

わっぱチートは
使えない

そして

洗いやすさ優先で

シンプル設計の
タッパーというわけだ

一人飯だから
誰にも見られない

……ということで

焼きそばを
ぶち込んでもいいわけだが

それでも

ちゃんと

量と
見た目と
味を重視して
ほぼ 毎日作っている

そろそろ
褒めてくれても

全然

かまわぬぞ

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