はじめてのマウスピース矯正|治療の流れを5ステップで解説【症例紹介】
こんにちは。三重県鈴鹿市にある歯医者、大木歯科医院です。
「マウスピース矯正ってどんな流れで進むの?」
「興味はあるけれど、治療開始から終わりまでがイメージしづらい」
マウスピース矯正は透明なマウスピースを使った矯正治療で、見た目を気にされる方を中心に近年広く選ばれている方法です。一方で、「実際にどのように進んでいくのか」が分かりにくいというお声もよくいただきます。
今回は、治療開始から完了までの流れを5つのステップに分けて、解説していきます。
この記事でわかること
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正の流れ(5つのステップ)
前歯のでこぼこ(叢生)の実際の症例
矯正後の仕上がりをさらに整える方法
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置(アライナー)を使って歯を動かしていく矯正方法です。
1週間に1回、ご自身でマウスピースを交換していただくことで、少しずつ歯を理想の位置へと並べていきます。ワイヤー矯正と比べて目立ちにくいため、見た目が気になる患者様にもおすすめできる矯正方法です。

マウスピース矯正の流れ(5ステップ)
当院でマウスピース矯正をスタートしていく場合の流れを、5つのステップに分けてご紹介します。
① 歯型スキャン
マウスピース作製のために、iTero(アイテロ) というお口の中を光でスキャンする機械で歯型を取ります。
スキャンした歯型をもとに、担当医が一人ひとりに合った理想の歯並びを設計し、専用のマウスピース(アライナー)を発注します。発注したマウスピースは、約1ヶ月ほどで届きます。
② マウスピース装着
届いたマウスピースを使い始めます。完成したマウスピースを実際にお口の中にしっかりフィットするか確認し、問題なければマウスピース矯正治療開始です。
まずはマウスピースに慣れていただくために、マウスピースの取り外しの練習、扱い方、注意事項をお伝えします。
この日のマウスピースは1枚目と2枚目のみお渡しし、次の矯正の予約日まで使用日数が半分ずつになるようにお伝えしています。

③ 抜歯(必要な場合)
矯正治療に抜歯が必要な場合は、抜歯を行います。
④ アタッチメント&顎間ゴム
マウスピースの3枚目以降からは、歯を動かしていくために アタッチメント という突起物を歯に着けていきます。
アタッチメントをつけるとマウスピースと歯がよりしっかり装着されるため、もう一度取り外しの練習を行います。
また、患者さん自身での顎間ゴム(ゴムかけ)が必要な場合は、リンガルボタン(歯の裏側につけるゴムをかけるための小さなボタン)という装置もあわせてつけていきます。患者さん自身で行っていただくゴムかけは、矯正治療がスムーズに進むためにとても重要なステップになりますので、しっかりかけることができるよう練習していただきます。
アタッチメントやリンガルボタンをつける位置は、患者さんのお口の状態に合わせて設計し装着しています。治療が進んで必要であれば、別の場所にも追加で装置をつける場合があります。

白い突起物が目印です

この日に残りのマウスピースを全てお渡しします。ここからは患者さん自身で 1週間ごとにマウスピース交換を進めていただきます。特に問題がなければ、2ヶ月に1度の通院でお口の中をチェックさせていただきます。
⑤ 経過観察
2〜3ヶ月ごとに来院していただき、
マウスピースの使用状況の確認
口の中のチェック
クリーニング
口腔内写真撮影
を行っていきます。口腔内写真を撮影し、歯の移動状況などお口の中をチェックしていきます。

症例紹介
主訴:前歯のでこぼこ(叢生)が気になる
治療内容:マウスピース矯正、上下2本ずつ抜歯
治療期間:2年
下顎の前歯に叢生(そうせい:歯がガタガタに重なって生えている状態) があったため、上下2本ずつの抜歯を行い、抜いたスペースをマウスピースで少しずつ閉じていきました。

※実際の状態をもとに、イラストで再現しています
矯正後の仕上がりをさらに整える
矯正治療終了後には、銀歯のやりかえとホワイトニングも行いました。
口元の審美面の改善に必要なことは、以下の3つです。
① 歯の位置 ② 歯の色 ③ 歯の形
歯の位置は矯正治療によって、歯の色はホワイトニング、歯の形は被せ物によって整えていきます。これら3つのバランスが整うことで、より自然で美しい口元の仕上がりにつながりました。
自由診療について
本治療は公的医療保険適用外の自由診療です。
費用・期間・回数は症例により異なります。
標準的な費用(税込):マウスピース矯正880,000円
診査診断料55,000円、調整料5,500円/回、抜歯5,500円/本
※ホワイトニング・被せ物治療別途費用が発生します治療期間・回数:2年0ヶ月、16回
主なリスク・副作用:痛み、圧迫感、不快感、虫歯・歯周病のリスク増加、歯の移動に伴う歯根吸収・歯肉退縮、マウスピースの装着不足による治療計画の遅延、保定を怠った場合の後戻りなど
※効果や治療期間には個人差があります。
まとめ
マウスピース矯正は、
歯型スキャン → マウスピース作製
マウスピース装着
抜歯(必要な場合)
アタッチメント装着・1週間ごとの自己交換
定期通院による経過観察
という流れで進んでいく矯正方法です。
ワイヤー矯正と比べて目立ちにくく、取り外しができるため食事や歯磨きの面でもメリットがあります。一方で、装着時間の自己管理が治療結果に大きく影響するという特徴もあります。
「マウスピース矯正がどのように進むのか」を知ることは、これから矯正を検討される方にとって、納得して治療をスタートするための第一歩になります。この記事が、同じようなお悩みをお持ちの方の参考になれば幸いです。

矯正治療の適応や治療方針は、歯並びの状態、噛み合わせ、骨格、口元のバランスなどによって異なります。以下はあくまで一例であり、すべての方に同じ方法・流れが適応となるわけではありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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