小学校受験、面接室の外でも見てますよ👀

小学校受験の面接対策というと、まず何を思い浮かべますか?
「志望理由を
ちゃんと言えるようにしなきゃ」
「教育方針を夫婦で揃えなきゃ」
「子どもが質問されたら、
きちんと答えられるように
練習しなきゃ」
きっと、こんなことを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
想定質問を書き出して。
夫婦で答えを確認して。
お子さんにも、
「お名前は?」
「好きな遊びは?」
「大きくなったら何になりたい?」
なんて、何度も練習して。
ただ。
元私立小学校教員として、受験されるご家庭を見てきた私からすると、
「そこだけ頑張っても、
ちょっともったいないな」
と思うことがあります。
なぜかというと。
小学校受験で見られているのは、面接室の中だけではないからです。
むしろ、面接室に入る前。
学校に到着した瞬間から、
「そのご家庭らしさ」
は、思っている以上に出ています。
今日は、そんな少し“ぶっちゃけ”話をしてみたいと思います。
🚗「みんな早く来るらしい」で、始まる前から焦っていませんか?
まずは、受験当日の朝。
これ、意外と多いんです。
「受付開始時間より
早めに行ったほうがいいらしい」
「みんなかなり早く来るって聞いた」
という情報を聞いて、予定よりかなり早く学校へ向かう。
もちろん、時間に余裕を持つことは悪いことではありません。
遅刻するより、ずっといい。
ただ、受験直前になると、
「○時には着いたほうがいい」
という情報がどんどん独り歩きして、
「じゃあ我が家はさらに早く……」
となってしまうことがあります。
これ、受験あるあるです。
そして、学校に着いたら着いたで、
「まだ受付始まってない……」
「周りのご家庭は
みんな落ち着いている……」
「うちの子、大丈夫かな……」
と、今度は別のところで焦り始める。
そして、その焦りが子どもに伝染する。
「ちゃんとして」
「静かにして」
「動かないで」
「今それしないで」
……。
お気持ちはものすごくわかります。
今日が大切な日ですから。
でも、ここで一度、深呼吸してほしいんです。
「受験だから特別な家族にならなきゃ」
ではなく、
「今日はいつも通り丁寧に過ごそう」
くらいで大丈夫。
私はそのくらいの気持ちでいてほしいと思っています。
🚗 「車くらいなら……」は、本当にやめておいたほうがいい
そして、もう一つ。
学校から、
「車での来校は禁止」
と案内されている場合。
これは、守りましょう。
……なんて言うと、
「そんなの当たり前じゃないですか!」
と言われそうですね。
はい。
そうなんです。
当たり前なんです。
でも、受験になると、
「ちょっとくらいなら」
が出てきてしまうんです。
「近くだし」
「雨が降っているし」
「子どももいるし」
「みんなやっているって聞いたし」
でも、学校側から禁止されているのであれば、やらない。
私は、ここはシンプルでいいと思っています。
なぜなら、
「それをやって合格できるか?」を
考える必要すらないからです。
ここで、よく聞くのが、
「でも、車で来ていた人も受かっていたよ」
という話。
そういうケースがあること自体は、否定しません。
「ルール違反をしたら必ず不合格」
という話でもありません。
ただ、私はこう思うんです。
「その人と同じ賭けを、
我が家までする必要あります?」
って。
たとえば、車で来たことについて、その場で誰にも注意されなかったとしても、
「学校には絶対に知られていない」
とは言い切れません。
近隣の方から問い合わせがあるかもしれません。
学校内で何かしら共有されるかもしれません。
そもそも、学校が禁止していることをわざわざする必要がない。
それだけなんです。
もちろん、それが合否にどう影響するのかは、学校によっても違います。
外からはわかりません。
だから、
「車で来たけど受かった」
という話だけを聞いて、
「じゃあ我が家も大丈夫」
と判断するのは、ちょっと危険かなと思います。
だって、
合格した人がやっていたこと=合格するためにやるべきこと
ではありませんから。
これは受験全般に言えることだと思います。
「○○さんはそれで受かった」
ではなく、
「我が家は、それをする必要がある?」
と考えてみてください。
私は、こっちのほうが大切だと思っています。
😳 控室で「静かにしなさい!」が聞こえること…実は珍しくありません
さて、無事に学校へ到着しました。
受付も済みました。
そして控室へ。
ここで、また“受験スイッチ”が入ります。
お母様の顔が、
「絶対に失敗できない母の顔」
になるんです。
もちろん、そんな顔をしているつもりはないと思います。
でも、緊張していますからね。
「ちゃんとしなきゃ」
「周りの子は静かにしている」
「うちの子だけ落ち着きがない」
「どうしよう」
そう思えば思うほど、
「○○ちゃん、座って」
「静かにして」
「動かないで」
「今はダメ」
と、子どもへの声かけが増えていきます。
そして、お子さんもどんどん緊張する。
これ、悪循環なんですよね。
子どもが落ち着かない。
↓
親が焦る。
↓
親が注意する。
↓
子どもがさらに緊張する。
↓
さらに落ち着かなくなる。
あります。
本当にあります。
だから私は、控室でお子さんが少しくらいソワソワしていても、
「そんなに気にしなくてもいいですよ」
と思っています。
もちろん、学校のルールは守ってくださいね。
でも、子どもが緊張していること自体は、そんなに不思議なことではありません。
だって、子どもにとっては、
「今日はいつもの幼稚園の日」
ではないんですから。
知らない場所。
知らない大人。
いつもと違う服。
周りには同じように
緊張しているお友達。
大人だって緊張するのに、子どもが平気なほうがすごいんです。
だからこそ、
子どもが落ち着かない時に、
親がどう接するか。
ここは、とても大切だと思っています。
👀 「先生が見ている」と思うと、親は変わる。でも子どもは見ています
ここで、少し面白い話をします。
親御さんって、
「先生が見ている」
と思うと、とても丁寧になります。
姿勢もピン。
言葉遣いも丁寧。
笑顔も素敵。
もちろん、それは素晴らしいことです。
ただ、元教員として私が思うのは、
「先生に見られている時だけ、
ちゃんとしていませんか?」
ということ。
これは、ちょっと考えてみてほしいんです。
受付では、
「よろしくお願いいたします」
と、とても丁寧。
ところが、少し離れた場所では、
「もう!早くして!」
となっている。
先生には、
「ありがとうございます」
と笑顔。
でも、スタッフの方には、
「これどこですか?」
と、ちょっと強い口調。
もちろん、緊張しているから仕方がない部分もあります。
一日中完璧に振る舞え、なんて言うつもりはありません。
でも、
「誰が見ているか」によって
態度を変える
というのは、できれば避けたいところです。
学校には、教員だけがいるわけではありません。
警備員さん、事務の方、用務員さんなど、いろいろな方がいます。
そして、学校によっては、そういったスタッフの方が見た様子が教職員の間で共有されることもあります。
「先生じゃないから大丈夫」
ではなく、
誰に対しても普通に丁寧に接する。
これでいいんです。
そのほうが疲れません。
🐿️ 「どこで見られているかわからない」からこそ、演技しない
ここまで読むと、
「じゃあ、学校では
ずっと気を抜けないってこと?」
と思われるかもしれません。
いえ。
私はむしろ逆だと思っています。
だからこそ、演技しないほうがいい。
学校によって運用は違いますが、私が見てきた範囲では、移動中や控室など、さまざまな場所に教職員がいることがあります。
また、私立学校では防犯上の理由から、校内にカメラが設置されているケースもあります。
だから、
「ここなら先生はいないから大丈夫」
と思って振る舞うより、
「どこにいても、いつもの自分たちでいよう」
と考えたほうが、ずっとラクです。
ずっと誰かの目を気にして、
「今の私、変じゃなかったかな?」
「今、先生に見られた?」
なんてやっていたら、親御さんもお子さんも疲れてしまいます。
受験当日に目指したいのは、
完璧な家族ではなく、
落ち着いて過ごせる家族。
私は、こっちだと思っています。
😢 子どもが面接で黙った時、「なんで答えられなかったの!」と言いたくなったら
そして、いよいよ面接。
ここまで来たら、親御さんもお子さんも緊張はピークです。
そして、
「練習ではちゃんと言えていたのに、
本番で黙ってしまった……」
ということもあります。
本当にあります。
子どもって、大人が思っている以上に、
「その日のコンディション」
に左右されます。
朝から緊張していた。
知らない場所で疲れた。
面接室に入ったら急に怖くなった。
先生の質問が聞き取れなかった。
頭の中が真っ白になった。
いろんなことが起こります。
だから、もしお子さんが黙ってしまったとしても、
「どうして答えられなかったの!」
と焦らないでほしいんです。
もちろん、親御さんも必死です。
「これで大丈夫だったのかな」
「落ちたらどうしよう」
「ちゃんと練習したのに……」
そう思ってしまう気持ちもわかります。
でも、そんな時に子どもが一番見ているのは、
「ママはどうするんだろう」
なんです。
親が焦れば、子どもも焦る。
親が笑顔なら、
「あ、大丈夫なのかも」
と思える。
だから私は、
子どもが緊張した時に、
親が笑顔でいられること
って、本当に素敵だと思います。
親だって緊張しています。
それでも、その感情で子どもを振り回さない。
これは、簡単そうで難しいことです。
でも、だからこそ大切なんですよね。
😱 面接が終わった瞬間に「どうしてあんな答え方したの!」は、ちょっと待って
そして。
面接が終わりました。
「終わったーーーー!」
ですよね。
親御さんも、ものすごく疲れていると思います。
お子さんも頑張りました。
そして学校を出る。
ここで、ふっと緊張が切れます。
その瞬間。
「ねえ、なんであんなふうに答えたの!」
「今朝も練習したよね?」
「どうして言えなかったの?」
やってしまいたくなる気持ちは、ものすごくわかります。
でも。
ちょっとだけ待ってください。
お子さんからすると、
「今日一日、ものすごく頑張った」
んです。
緊張する中で学校へ行って。
知らない大人の前に座って。
質問されて。
頑張って答えて。
それを全部終えたところ。
そこで一番最初に言われた言葉が、
「なんでできなかったの?」
だったら、どんな気持ちになるでしょうか。
だから私は、面接が終わったらまず、
「よく頑張ったね」
でいいと思っています。
振り返りは後でもできます。
「あの質問、どうだった?」
と聞くのも、落ち着いてからでいい。
その日の一番最後に、
「今日、一緒に頑張ったね」
と思えるような終わり方にしてあげてほしいんです。
🐿️ 面接対策で本当に準備してほしいのは、「完璧な答え」ではありません
ここまで読んで、
「じゃあ、面接練習なんて
しなくていいの?」
と思われた方。
いえいえ。
もちろん、練習は大切です。
ただ、
「答えを丸暗記すること」だけに
しないでほしい。
ということです。
面接では、何を聞かれるかわかりません。
予想していなかった質問が来るかもしれません。
子どもが突然、想定外の答えをするかもしれません。
親自身が緊張して、言葉が出なくなるかもしれません。
だからこそ、
「この質問には、この答え」
だけを覚えておくより、
「我が家は何を大切にしている家庭なのか」
を、家族で考えておく。
これが大切なんです。
「子育てで大切にしていることは?」
「子どものどんなところを
大切にしている?」
「どんな時に子どもの成長を感じた?」
こういうことを、自分たちの言葉で話せるようにしておく。
そうすると、質問の形が変わっても、
「あ、それならこの話ができる」
と対応できます。
そして、子どもが予想外のことを言っても、
「この子らしいな」
と受け止められる。
私は、こういう準備のほうが、最後には強いと思っています。
💭 「何を言うか」だけじゃなく、「どんな家庭でいたいか」を考えてみる
小学校受験の準備をしていると、
「正解を探す」
ことに一生懸命になってしまいます。
ネットを見る。
SNSを見る。
塾の先生に聞く。
先輩ママに聞く。
「あの学校では○○がいいらしい」
「○○はNGらしい」
「こう答えると印象がいいらしい」
情報がどんどん入ってきます。
もちろん、情報収集は大切です。
でも、情報を集めれば集めるほど、
「じゃあ、我が家はどうしたらいいの?」
となることがあります。
そんな時は、一度立ち止まってみてください。
「我が家は、何を大切にしてきたんだろう?」
これだけ考えてみる。
立派な教育方針じゃなくてもいいんです。
毎日、子どもにどんな声をかけてきたか。
どんなことを一緒に楽しんできたか。
子どもが失敗した時、どう接してきたか。
どんな時に、
「この子、大きくなったな」
と思ったのか。
そういうところに、ちゃんと「我が家の軸」はあります。
面接のために、新しく作るものではありません。
今までの親子の時間の中に、
すでにあるもの。
私はそう思っています。
📖 「面接で何を見られているの?」をもっと知りたい方へ
もし、
「じゃあ、実際に面接官は
何を見ているの?」
「面接では、
どんなところを見られるの?」
「予想外の質問が来たら、
どうすればいい?」
と思われた方は、こちらの記事に詳しくまとめています。
こちらでは、元私立小学校教員としての経験をもとに、
・面接で見られているポイント
・志望理由や教育方針の考え方
・予想外の質問への向き合い方
・子どもが答えられなかった時の親の対応
・「我が家の軸」の作り方
などについて、具体的にお話ししています。
特に、
「模範回答を覚えなきゃ」
「完璧に言えるようにしなきゃ」
と頑張っている方には、一度読んでいただきたい内容です。
🔎 受験当日、「どこを見られているの?」が気になる方へ
そして、
「面接だけじゃなく、
学校説明会や
受験当日全体では
何を見られているの?」
という方には、こちらもおすすめです。
こちらでは、
「元試験官が明かす小学校受験の裏側 全35項」
として、学校説明会から実際の受験本番まで、教員側から見たポイントをまとめています。
さらに、
「○○すると落ちるらしい」
「○○な家庭は不合格になる」
といった、ネットでよく見かける「お受験の噂」についても、
「それって本当なの?」
というところを掘り下げています。
受験が近づくと、情報が多すぎて不安になります。
「これもやらなきゃ」
「あれも気をつけなきゃ」
と、どんどん増えていく。
だからこそ、
「知らないから不安」を
減らすための心のお守り
として読んでいただけたらと思っています。
🌸 小学校受験で目指したいのは、「完璧な親子」ではありません
小学校受験は、本当に大変です。
親御さんも、お子さんも、一生懸命です。
だから、
「失敗しちゃいけない」
「ちゃんとしなきゃ」
「他の家庭よりできるようにしなきゃ」
と思ってしまう。
でも。
受験当日に必要なのは、
完璧な家族を
演じることではありません。
学校のルールを守る。
周りの人に普通に丁寧に接する。
子どもが緊張したら、そばにいてあげる。
思い通りにならなくても、必要以上に子どもを責めない。
そして、
いつもの我が家でいる。
これでいいんです。
面接室の中では、みんな頑張っています。
姿勢を正して。
きれいな言葉で話して。
子どもも頑張って。
親も頑張って。
だからこそ、ふっとした瞬間に出る、
「そのご家庭らしさ」
があるんです。
そして、その姿を一番近くで見ているのは、学校の先生だけではありません。
あなたのお子さんです。
だから、
「先生にどう見られるか」
だけではなく、
「私はこの子に、
どんな親の姿を見せたいかな?」
と考えてみてください。
それは、面接対策を超えて、これからの親子関係にもつながっていくことだと思います。
小学校受験は、子どもだけが頑張るものではありません。
親子で一緒に、
「我が家は何を大切にしてきたのか」
を見つめ直す時間でもあります。
お子さんが緊張してもいい。
親御さんが緊張してもいい。
完璧じゃなくてもいい。
そんな時に、
「大丈夫。いつもの私たちでいこう」
と思えること。
それこそが、小学校受験の日に親子で持っていきたい、一番のお守りなのかもしれません。
🐿️ 🐿️ 🐿️
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