飯綱町民講座
「りんごは町という物語の美しい舞台装置」
講師 萩原朔美氏
この講師の方は存じ上げておりませんでしたが、お祖父様は詩人の朔太郎さんで、お母様は小説家の葉子さん、という文学ファミリーというかサラブレッドですね。
なんとアップルミュージアム開館記念企画展をサポートしていたそうで、飯綱町とは、古くからのご縁のある方でした。
さて、どんなお話しなのか、ワクワク。
最初に りんごっていいよねー
アップルミュージアムは良いですよね。
これがバナナとか桃とかだと、ちょっとねー
みたいな感じで始まって、肩のこらないお話しでした。
詩人のお孫さんにも関わらず、詩って理解しにくい。みたいな事言っていたら、谷川俊太郎さんに、詩は音楽である。と言われて納得できたそうです。
音楽だから、一つのフレーズだけ切り取って考えてもわからない。
音楽だから、全体を感じるとの事でした。
今まで 詩は散文だと思っていたけれど、詩は韻文で、
詩はその文を読んで理解するのではなく、心で感じるものだ。
自分は前橋市の文学館の特別館長であるが、
公共の美術館、博物館、文学館などは、人が来ない。
高齢化で人口が減ってるからではなく、
その館の人が、
努力をして、そこに来たくなるようなものを考えるべきだ。
毎日お祭りのように何かを企画すると良い。
文学館などは偉そうに、教えてやるぞというふうに威張ってる。
だから、企画展など、普通のタイトルではなく、変なタイトルをつける。
極端な話、町中に、詩を書く。そういう、気を衒うような事が必要。
りんごはいつか死ぬ=腐る。
でも、種は続く。
種は生き残る。
常に生き続ける。
りんごを含んだ標語を作ってください。
今、都会の街中では、不愉快な(ゴミ捨て禁止とか)標語で溢れている。
そんな中で子供は育つ?
言葉の環境は大切。
金沢の駅でてすぐに「あの人が来たらどこへ連れて行こう」と書いてあったそうだ。で、自分が迷子になってしまった時、皆さん丁寧に教えてくれた。
こういう標語が、街の人の心にあるから、皆さん優しく教えてくれたのでしょう。
町にはストーリーが必要。
町は土地ではなく言葉であって、ふるさとは言葉である。
どこかのミュージアムで色々な言葉が(紙に書かれて)置いてあって、来館者はその言葉が、心に響けば持って帰っていいというのがあった。
これは、良いアイディアだと思った。
人は物(人の作った物)に囲まれると、悪いことがあると他人のせいにしてしまうが、自然の中に囲まれると、自分のせいと思う。
というような、お話をしてくれました。
(メモなので、少しニュアンス違うのもあるかもです)
我が町に当てはめて、どうすれば良いのか、考えるヒントを頂けた講演でした。
ありがとうございました。
