神武征討記外伝「売られてきた蒼き狼たち」
こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
読者のみなさま、note版、神武征討記。
楽しんでいただけているでしょうか?
神武征討記・第1話はこちら( ・ω・)
神武征討記は、有料記事ですが拡散していただければ全話無料で読めます( ・ω・)
note版で初めて神武征討記を読んで下さった方はご存じないと思いますが、実は、神武征討記には外伝があります。
それぞれ、神武征討記に登場するキャラクターから選んだ主人公視点で描いた物語です。
この度、note版【神武征討記】本編の進行に合わせて、神武征討記外伝も随時、アップしていきたいと思います。
神武征討記外伝は、すべて無料記事。
無料のマガジンも作っています( ・ω・)
一人ひとりが主人公!
神武征討記本編と合わせて、神武征討記外伝も、ぜひお楽しみください( ・ω・)
神武征討記外伝
「売られてきた蒼き狼たち」
ストーリーテラーのアメノウズメでございます。
「一人ひとりが主人公」の『神武征討記』。
今回の外伝は、大和勢力トクソウノトキムネ軍団の創設秘話です。
神武勢力と大和勢力の全国制覇をかけた争乱が始まる2年前、神武様28歳の年。
自らの軍団の将を求めるトクソウノトキムネは、和泉(大阪府)の堺の街に来ておりました。

トクソウノトキムネ「ここが堺。摂津・和泉・河内(大阪府)の境目にある街か。」

ホリウチノリコ「トキムネ様。この街はずいぶん栄えておりますね。
これだけ栄えた街であれば、我が軍団の将にふさわしい者も見つかるでしょうか?」
トクソウノトキムネ「どうだろうな。大和(奈良県)周辺の人材は、あらかたヤマトノアヤタムラマロやナンボクチョウタカウジに押さえられてしまった。
私は軍団作りで、後手に回ってしまったな。
だが、今年で神武勢力と大和勢力の10年の停戦期間が終わる。
なんとか軍団を形にしないと、他の大和十二神将の傘下に加えられて独立した采配を振るわせてもらえないかも知れんな。」
トクソウノトキムネとホリウチノリコが堺の街を歩いていると、大きな歓声が聞こえます。
二人が歓声のする方を観に行くと、そこでは8人の異民族の男が曲芸をしておりました。
ホリウチノリコ「まあ、曲芸ですわね。変わった服装ですわね。」
トクソウノトキムネ「我ら日本人ではない異民族のようだな。中華の密貿易商人が連れてきた異民族か?」
ホリウチノリコ「中華の密貿易商人?」
トクソウノトキムネ「大陸で戦に負けて捕虜になった異民族を奴隷として安く売る。この日本(ヒノモト)にも奴隷として異民族が売られてくることがあるのだよ。」
ホリウチノリコ「まあ!異民族を奴隷として売っているのですか!?」
トクソウノトキムネ「ヤマトノアヤタムラマロ総司令官などは、ときどき堺で異民族の女を買っているようだ。日本の女とは違う楽しみ方ができるそうだ。」
ホリウチノリコ「まあ!ヤマトノアヤタムラマロ総司令官って、異民族の女性を奴隷として買うような方なのですか!」
トクソウノトキムネ「まあ、あの方はそういう方だ・・・
しかし、あの8人。
良い動きをしている。かなりの身体能力だな。」
ホリウチノリコ「そうですね。
すごいしなやかなで、そして力強い動き。
あんな身体能力を持った者達の曲芸はそうそう観られるものではありませんわね。」
トクソウノトキムネ「武芸の腕も・・・期待できるか?」
ホリウチノリコ「あっ。曲芸が終わり、あの8人が引き上げました。」
トクソウノトキムネ「少し。話をしてみるか。」
トクソウノトキムネは、8人の異民族に曲芸をやらせていた男に話しかけます。男は、奴隷商人でした。
奴隷商人「おっ。お客さんかい?」
トクソウノトキムネ「私は、大和の将軍トクソウノトキムネ。
少し見せてもらいたい。」
奴隷商人「おお!おお!トクソウノトキムネ将軍様でございますかぁ!
そちらのヤマトノアヤタムラマロ様には、いつも懇意にしていただいております。
どんな女が良いですか?
黒髪、金髪、肌の白いのから褐色のもいろいろ揃えておりますぜ!」
トクソウノトキムネ「いや。女ではなく、さっき曲芸をしていた男達をみせてもらいたい。」
奴隷商人「ええ!あいつらでいいんですか?
抱いても楽しくないですぜ!」
トクソウノトキムネ「いや、そういう趣味ではない・・・」
ホリウチノリコ「ヤマトノアヤタムラマロ総司令官の普段の買い物が想像できるわね・・・」
奴隷商人「客寄せの曲芸にしか使えねえ連中ですが、見たいというならお見せしますよ。」
トクソウノトキムネとホリウチノリコは、奴隷たちの入れられた檻のような場所に通される。
ホリウチノリコ「異民族とはいえ・・・人間が首枷・足かせをつけられて檻に入れられてるなんて・・・
これが奴隷として売られている人達・・・」
奴隷商人「大事な商品ですからねぇ。
逃げられたり、暴れられたりすると困るんでこうしてるんですわ。」
トクソウノトキムネ「日本語はわかるか?」
奴隷商人「へえ。最低限の日常会話はできるようになってます。
それでないと売り物にならんですからねぇ。」
ホリウチノリコ「人間としての教育ではなく、売り物にするために日本語を教えこまれている・・・私には想像もしてなかった世界だわ。」
トクソウノトキムネは、曲芸をしていた8人の入っている檻の前に立つ。
トクソウノトキムネ「そなた。名は?」

ムカリ「・・・・・・ムカリ。」
トクソウノトキムネ「そうかムカリというのか。
出身国はどこだ?」
ムカリ「モンゴル・・・」
ホリウチノリコ「モンゴル?初めて聞きました。」
ムカリ「・・・中華の北。蒙古とも言われる。」
トクソウノトキムネ「そなたは?名は?」

ジェベ「・・・・・・ジェベ。」
トクソウノトキムネ「ジェベか。では、そなたは?名は?」

スブタイ「・・・・・・スブタイ。」

ジェルメ「・・・・・・ジェルメ。」

ボオルチェ「・・・・・・ボオルチェ。」

チラウン「・・・・・・チラウン。」

ボロクル「・・・・・・ボロクル。」

クビライ「・・・・・・クビライ。」
トクソウノトキムネは8人の蒙古人たちの一人ひとりの名を聞いていきます。
ムカリ、ジェベ、スブタイ、ジェルメ、ボオルチェ、チラウン、ボロクル、そしてクビライ。
8人の蒙古人の名を確認するトクソウノトキムネ。
トクソウノトキムネ「オヤジ。このムカリ、ジェベ、スブタイ、ジェルメ、ボオルチェ、チラウン、ボロクル、クビライの8人。全員買おう。
いくらだ?」
奴隷商人「えっ!全員、買っていただけるんですか!
まいどあり~!8人セットで、400万円になります!」
トクソウノトキムネ「8人で400万?そんなに安いのか?」
奴隷商人「へえへえ。大人しく農作業も工房での労働もできないごく潰しどもですから、400万円で引き取っていただけるなら、大助かりでさぁ。」
トクソウノトキムネ「そうか。安い買い物だな。
ところで、この8人を売っていた中華の密貿易商人も教えてくれるか。
大量に奴隷を発注したい。」
トクソウノトキムネは中華の密貿易商人を奴隷商人から紹介され、4万人の蒙古の戦士の輸入を発注する。
こうして、8人の蒙古の将と4万の蒙古兵からなるトクソウノトキムネ軍団は形作られていく。
それから1年。神武様29歳の年。山城(京都府)で反大和勢力の反乱が起こる。

ヤマトノショウトク「山城(京都府)で反乱が起こりました。
1年前にクロウノウシワカ殿が滅ぼしたヤサカギオン軍の残党たちのようです。」

ヤマトノアヤタムラマロ「鎮圧の軍を出さねばならんな。
誰ぞ、行く者はおるか?」

トクソウノトキムネ「私が行こう。新しく編成した蒙古騎馬軍団を実戦で試してみたい。」
ヤマトノアヤタムラマロ「蒙古騎馬軍団?異民族の集団か?
トクソウノトキムネ。お主も物好きじゃな。」
トクソウノトキムネ「ええ。異民族の女は抱きませんけどね。」
ヤマトノアヤタムラマロ「?おい、今、ひょっとして俺を批判したか?」
トクソウノトキムネ「いえいえ。批判などしておりません。
異文化交流、大事ですね。」
ヤマトノショウトク「なんの話?」
ヤマトノアヤタムラマロ「な、なんでもないわ!
よしわかった!トクソウノトキムネ軍団!行けい!」
蒙古の兵装で戦場に立つ蒙古騎馬軍団。

ムカリ「まさか、この島国で再び戦場に立てるとはな。」

トクソウノトキムネ「指揮は。任せて良いか?ムカリ。」
ムカリ「ああ、敵兵はみな殺し。そして、それを支援した集落は焼き討ちにし、女どもはすべて犯す。
それが我らの戦い方。」
ムカリの指揮のもと、蒙古騎馬軍は瞬く間に反乱軍を全滅させる。
そして、反乱軍を支援した各集落はすべて焼かれ、女達の叫びが響きわたる。
世界最強にして最凶。
蒙古騎馬軍の蹄の音が、この2年後、神武様の本拠地となる安芸(広島県)を恐怖に陥れることになる・・・
神武征討記外伝
「売られてきた蒼き狼たち」
完
今後も、ぜひ、神武征討記( ・ω・)
よろしくお願いいたします。
歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?
弁護士 岡本卓大の描くかつて無いスペクタルドラマ!
神武征討記
アレテーを求めて~
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にて、絶賛連載中


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