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「佐藤雅彦展」「時代のプリズム」


リニューアルしてからは初訪問の横浜美術館

 中学生の頃にはバザールでござーるやポリンキーなどのCMを口ずさみ紅茶のPekoeの踊りを真似してみたり、大人になった今も0655のねこやいぬの歌を観ながら朝ご飯の準備をしている佐藤雅彦チルドレンなので観に行ってきました「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」。過去の作品群を紹介しつつ、それが彼自身が作り出したルールに基づいてどのように生み出されてきたのか、という頭の中や思考過程が垣間見えるような展示です。

懐かしすぎる

 ほぼ全部と言っていいくらい記憶に残っているのが恐ろしい。明らかに当時を知らないであろう子供たちがバザールでござーるのCMを観て爆笑していて、世代や性別、ピタゴラスイッチに至っては国籍も関係なく全ての人に届くものを作るってなかなかできないことだなと改めて思いました。キャラクター作りや音楽が苦手というのも意外でしたが、それもルールに基づいたものであれば苦手ではなくなるという手法は自分でも取り入れられそうな気がします。

実際には作られなかった広告、牛乳石鹸牧場
実際に使われたセット。私はネズミのスーが好きでスー。

 ピタゴラスイッチに使われた外国のお菓子の箱などの小道具が展示されたコーナーも楽しかったです。特に使う予定もなくなんとなく買い集めたものが、あのピタゴラになったと思うと「いらない、何も捨ててしまおう」のラブファントム精神はほどほどにすべきなのかもしれません。

 「おれ、ねこ」が流れるコーナーはねこ好きで大盛況。みんな好きよね、もちろん私も。全体的にじっくり観る必要があるので、できれば平日がおすすめです。予約制でも土日はかなり混雑していました。

 展示を出た通路にあるこれもぜひやってみてください。佐藤雅彦が本当にやりたいのは「教育」であり、その重要性が伝わってくる展示でした。

 次は国立新美術館で開催中の「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」展。ちょうどよく展示を観に行っていた2000年前後の作品が多く懐かしいと同時にまた当時とは違った気持ちで観ることができてよかったです。夫は特に昭和40年会の活動などを追っていたようで、解説してもらいつつより理解が深まりました。

クリストのアンブレラ
ワシントン条約で輸入が禁止された動物の革を使ったランドセル

 村上隆というとスーパーフラットとかルイ・ヴィトンコラボが浮かびがちですが、昔はこんな作品も。撮影禁止でしたが、長島有里枝の写真もあって90年代は女性写真家が注目された時代でもありましたね。

小沢剛「ベジタブル・ウェポン」

 そこからフェミニズムにフォーカスした展示も増えてきて今に至る。この野菜でできた銃はのちにプデチゲとなります。

 銀座に実際にあったなびす画廊をもじったなすび画廊。誰でもミニ画廊が持てますよという皮肉の効いた展示。

西山美なコ《ザ・ピんくはうす》

 でっかいリカちゃんハウス。子供の頃一度は住んでみたいと思ったはず。他にもダムタイプなど久しぶりにじっくりみることができてよかったです。
 当時は美術館に行くこと自体がお洒落という気持ちが強かったけれど、分からないなりに観たことにも意味があってちゃんと今に繋がっているから決して無駄ではなかったのだと思っています。分かりやすいことや共感できることが求められがちな昨今ですが、分からないものがあると知ること分からないなりに理解しようとすること、そこから学ぶことは結構大事なのでは。

 おまけは小布施堂で買ったモンブランと栗びらき。サクサクのパイにホクホクの栗が詰まっていて美味しかったです。来週から冷えるようなので、皆様体調にはお気をつけて。