奈良にある空海ゆかりの場所(3)-空海寺
空海寺(くうかいじ)は奈良市雑司町(ぞうしちょう)167にあります。 若き日の空海は東大寺戒壇院で受戒し僧侶になりました。後に別当(住職)に就任したと伝わり、大和に真言密教が浸透してきます。東大寺の末寺▪︎空海寺には空海自刻と伝わる阿那地蔵(あなじぞう、秘仏)が祀られています。この像は一般公開はされていません。空海寺は正倉院から100mほど北にある東大寺の末寺。唐から帰朝した空海が草庵を建て、「阿那地蔵尊」を石に刻んで石窟に安置したのが寺の始まりと伝えられています。
空海寺の公式Webサイトには空海寺の沿革として、次のように書かれています。開基は空海。華厳宗大本山東大寺の末寺である。八宗兼学の伝統により、華厳宗と真言宗の二宗を受け継いでいる。唐から帰朝した空海が草庵を営み、自ら彫刻した秘仏「阿那地蔵尊」を堂内の石窟に安置、本尊としたのが寺の起こりとされている。境内に東大寺の歴代僧侶と寺族の墓がある。(注)八宗兼学:南都六宗である華厳、法相、倶舎、三論、律、成実の六宗に真言宗、天台宗を合わせて八宗を兼ねて学ぶこと。転じて、一宗一派にかたよらず全ての仏教思想を学び取る学問的態度を指す。とくに東大寺が八宗兼学の寺院として有名である。となっています。
空海寺は近鉄奈良駅より徒歩約20分。近鉄奈良駅より奈良交通バスを利用する場合は、2番のりば(青山住宅行)に乗車し、4つめの「手貝町」にて下車、進行方向(北)70メートル先の三叉路の信号を右折して(東)300メートル突き当たりが空海寺門前です。「手貝町」は「てがいちょう」と読みます。空海寺は拝観料無料で、御朱印は要予約300円となっています。
空海寺の山号は五岳山。宗派は華厳宗。本尊は地蔵菩薩。弘法大師が東大寺別当(住職)時代に構えた草庵を前身とする寺院。寺号に「空海」の名をいただいた寺院は全国でも例がなく、御本尊は秘仏のため一般公開はされていませんが、かつては大師造立の石窟内に安置されていたという伝承があり、境内には弘法大師手掘りと伝えられる閼伽井戸があります。
また、空海寺の境内には空海寺天平墓苑(てんぴょうぼえん)があります。この墓苑は宗旨▪︎宗派を問いません。正倉院のすぐ横に位置し、広大な敷地に陽光あふれる自然豊かな霊園で、天平時代の遺物が出土したことから「天平墓苑」と命名されたということだそうです。
