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2026/5/4-10

2026/5/4(月)
 みどりの日で祝日。朝食はお土産で買ってきたマドレーヌと大手まんじゅう1個。
 旅行の途中から微妙に肌荒れ。昨夜はかゆみが出て寝つきが悪くて困った。今朝は多少マシになったけど、ヒリヒリ感からダウナーにスタート。とりあえず洗濯からゆるゆる始める。
 尾道に行ったので久しぶりに小津安二郎の映画が見たくなって、『麦秋』を配信で鑑賞。三十路前の未婚女性が親や兄妹に心配される時代。前半は元気な独身女性の姿が提示されるが、後半は予定調和的に結局は結婚に落ち着く。原節子と同様に独身女性である淡島千景が影の主人公だと思う。
 遅めの昼食は近所のパン屋で買ったコロッケパン、ほうれん草のキッシュ、エッグタルト。
 『ドランクヌードル』を映画館で鑑賞。サル・サランドラという実在のアーティストのクィアな作品を引用しつつ、ゲイの生活を風通しよく描いた作品。アンチドラマティックな作りで説明的ではない率直さが他にないよさ。

 夕食は中華料理屋で炒飯と餃子とレバニラ炒め。
 夜は昨日の『豊臣兄弟!』、岸辺露伴は動かないシリーズの『泉京香は黙らない』を見る。

2026/5/5(火)
 こどもの日で祝日。朝食は昨日パン屋で買っておいたチョコチップバゲット。昼食はミートソースパスタ。夕食はサバの塩焼き。
 『プラダを着た悪魔2』を映画館で鑑賞。1作目から20年経ち、世の中も変わって出版業界も新聞業界も経営環境が厳しい状況を反映して、アンディとミランダの再会を演出。変わらないようで少し変化が見られるミランダ、ジャーナリストとして認められながらもレイオフを受けたアンディ、「ランウェイ」を出てディオールのNY店長?になっていたエミリー、いろいろありながらもミランダと共に仕事をするナイジェル、それぞれの今が見えてくる。

(ここから一部ネタバレが含まれます)

 1作目ではモードの世界の厳しさから一流の流儀に触れるような作りとアンディの成長物語として多くの女性に親しまれた作品だと思うけど、それは当時の新自由主義的なバリキャリ(死語)の価値観も反映されていたことを忘れてはならないと思う。
 2作目である本作ではそのような当時の価値観を相対化してミランダの立ち居振る舞いも部分的に矯正されているところに思わずクスッと笑ってしまうギミックが施されている。
 アンディ、ミランダ、エミリー、ナイジェルの再会は同窓会のようなノスタルジーを誘うけれど、ある意味では1作目の圧倒的な人気を下地にしたもう一儲けしようとする露骨な資本主義の反映、新自由主義の亡霊を見ているようでもあった。それは良くも悪くもで、モードやラグジュアリーの世界の虚飾は幻想の下に成り立っていて、その空虚さとそれでも宿る一流の矜持が垣間見える。
 ミランダの発言からわかるように、彼女はワーカホリックである。75歳ならもう引退してもいいんじゃないかと思うけれど、彼女はそんなことを考えもしない。なぜなら仕事を愛しているから。今の若い世代が見たら「シゴデキでカッコいい」より仕事大好きっぷりが理解されないかもしれない。
 終盤、「ランウェイ」を含む出版社の買収騒ぎを納める秘策は取ってつけたようなご都合主義で個人的に面白くなかった。むしろ現実には予算を大幅に削減され、それでも虚飾の世界の意地を張るか、予算に合った運営に舵を切るか、その両立かではないかと思う。また、長らく編集長の座を独占してきたミランダの報酬は間違いなく高額で、定期的に編集長を交代して世代交代と報酬抑制を図れなかったのは、故人となった盟友アーヴの経営判断に私情が入り込んでいたことを物語るもので、カジュアルウェアでオフィスのカフェで会議する息子のコスト削減意識は理解できる(が、ラグジュアリーの世界はそうではない、という「ランウェイ」編集陣の意見もわかる)。コストカットとラグジュアリーは真逆の立ち位置だから相性が悪い。ラグジュアリーの世界にすらコストカットの波がきている世の中の世知辛さを実感させる意味で象徴的な続編だと思う。

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/devil-wears-prada2

 夜、『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』を配信で鑑賞。デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンに密着したドキュメンタリー。肩ひじ張らない見せ方でリラックスして見られる。哲学というにはやや大げさだけど、ドリスの考え方に少しだけ触れられるよい作品。

2026/5/6(水)
 憲法記念日の振替休日でGW最終日。連休はいつまでも続いていい。シーツの洗濯、靴磨きなどメンテナンス。GWでも昨日注文した新しいリュックが翌朝届くスピード社会に感謝するやらおののくやら。
 昼食はツナと高菜のパスタ。夕食は厚揚げとピーマンのしょう油炒め。
 ケン・ローチ監督の『オールド・オーク』を映画館で鑑賞。これが引退作になるらしく口惜しい。難民と田舎で周縁化された人々それぞれの事情があって、排外主義のヘイターは悪い、と簡単に片付けられない問題についてケン・ローチは提示している。難民の受け入れは人道的に正しい。その一方で、仕事がなく困窮者一歩手前のギリギリのラインで生活している人たちにもケアが行き届く必要がある。それはどちらを優先するかではなく、どちらも手を差し伸ばされるべき人たちだと思う。

 夜、『We Margiela』を配信で鑑賞。ドリス・ヴァン・ノッテンとは打って変わって、秘匿性を求めるマルタン・マルジェラのシャイな哲学が垣間見えるドキュメンタリー。今、彼はアーティストとして活動しているから、今のマルジェラは魂なきブランドとして運営されていると言ったら「私たち」として誇りを持っている彼彼女たちに怒られる気がする。

2026/5/7(木)
 夢のようなGWもあっという間に終わり、仕事。昼食はタルタルチキンカツ。夕食はポークソテー。
 夜、ゆらゆら帝国の話が目に入ってなんとなくプレイリストを作る。それにしても面白いサウンドを生み出したバンドだったと思う。

2026/5/8(金)
 昼食はとんかつ定食。夕食はスーパーの揚げ物中心の弁当。
 仕事の後、アーティゾン美術館で『モネ没後100年 クロード・モネ 風景への問いかけ』を鑑賞。有名なモネだからとても混んでいて、普段なら比較的空いているアーティゾン美術館が混雑してるのは不思議な感じがする。予約しても入り口で並び、ぞろぞろと並んで鑑賞するようなスタイルで神経をすり減らして精神的に疲れる。オルセー美術館の作品がたくさん見られたのは有意義。同時開催のコレクション展『カタリウム』はいつもよりやや物足りない印象。

 夜、『マルジェラが語る"マルタン・マルジェラ"』を配信で鑑賞。おととい見たドキュメンタリーではマルタン本人は出なかったけど、引退して数年たって心境の変化があったのか、こちらでは顔出しはなくても彼の語りが入っていて、彼のファッション哲学を知るには格好のドキュメンタリー。

2026/5/9(土)
 昼食は家でレトルトカレー。夕食はスーパーで買ってきた天ぷら弁当。
 昼過ぎから出かけて目黒区美術館の『岡田謙三 パリ・目黒・ニューヨーク』展へ。後期のユーゲニズムと称した作品群が素晴らしくて、そららをまとめた空間にいつまでも居たいくらいだった。昨日のモネ展とは打って変わって、人がまばらなのもよかった。余韻を味わうべく、併設のカフェでホットコーヒーと紅茶クッキーをいただく。

 そのまま目黒区美術館から中目黒、代官山、恵比寿まで散歩。dessin、cow books、蔦屋書店などに立ち寄るも、何も買わず。恵比寿のひいらぎでたい焼きを久しぶりに買って食べる。
 夜、『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』と宇多田ヒカルのファーストライブ『Luv Live』を配信で鑑賞。アンドレの早口でファビュラスな話し方はツボ。デビューしたての宇多田ヒカルが若くて初々しい。

2026/5/10(日)
 昼食はスーパーのベーグルサンド(サーモンとブルーベリチーズのハーフ&ハーフ)とツナサラダサンドイッチ。夕食は茄子としめじのしょう油炒め。
 ベランダの拭き掃除、着なくなった服とたまった段ボールの処分、食料品の買い出しで無洗米5キロが安くなっていたから購入。自転車で映画館まで行って、上映前にぐるっと近場を30分ほどサイクリング。
 ルーベン・フライシャー監督の『グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション』を映画館で鑑賞。失礼ながら3作目が作られるとは思いもしなかったけど、ジェシー・アイゼンバーグと同世代として応援の意味も込めて映画館へ。ジャスティス・スミス、ドミニク・セッサ、アリアナ・グリーンブラットのフレッシュな3人もちゃんと存在感があってよかった。悪女が板についてきたロザムンド・パイクも見ていてたのしい。肩の力を抜いて見るとちょうどいいポップコーンムービー。


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