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自分を抱きしめる

抱きしめてくれる人なんていなかった

小学生のころ、毎日頭痛がひどくなり、母と一緒に病院に行った。検査をした。どこも悪くなかった。先生は言った。

精神的なものじゃないですかね。お母さん、お子さんを抱きしめてあげてください。

病院をあとにし、母は不満げだった。精神的なもの?って怒ってた。そして家に帰って私を抱きしめようとした。気持ち悪くて、私は逃げた。

抱きしめられた記憶がない。
母にも父にも。
忘れてしまっただけなのだろうか。
それなら、ごめんなさい。
では、あのときの気持ち悪さは?

今も私を抱きしめてくれる人はいない。

ときどき私は犬と羊のぬいぐるみを抱きしめる。犬も羊もモフモフしていているだけ。私が声をかけても、何も答えてくれない。

だから自分で自分を抱きしめる。
はっきりいって、余計に虚しい。
こんなことして何になるんだ。

「抱きしめ屋」とかいう職業があったら使ってみたいものだ。なければ私がやろうかな。需要はあるかしら。

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