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番組告知クイズの答えは!『◯◯◯◯特集』でした!260916

FM八女「きらきらミュージックBOX ~クラシック音楽の水曜日~」で放送した内容を、読み物として再構成した記事【260916_1】です。放送内容記事は通常3回に分けて公開します。

放送日:2026年9月16日


雨乞いの効果は・・・まだまだ

八女地域、まだ雨降りません。
先々週・先週と番組で雨乞いしたんですが。

昨日「台風が笠原(黒木町の地名)のそばに」というニュースを見て、またずいぶんピンポイントな場所に来たな、と思ったんですよ。

よく見たら「小笠原近海にある」というニュースのサムネイルが途中で切れてただけでした。

もう台風でも何でも・・・と思うくらい・・・

なんですが、そんな話をしている場合じゃありません。今日のクラシック音楽のコーナーちょっと音楽長めなので早速進まないと。

まずは、とても小さな弦楽器のピチカートから。

シベリウス『悲しきワルツ』

J.シベリウス『悲しきワルツ』作品44。

タイトルはワルツですが、嬉しく楽しくクルクル踊るような音楽ではありません。暗く冷たいところから、少し光が見えたかと思えばまた陰る。明るいのか暗いのか、どちらとも言い切れないところを行ったり来たりする音楽です。

シベリウスは、北欧フィンランドを代表する作曲家。フィンランドという土地そのものも、長いあいだスウェーデンやロシアとの関係に揺さぶられてきた地域。あとで「Discover」のコーナーでは、フィンランドをたたえる、とても美しい旋律も聴きますが、『悲しきワルツ』にはその反対側にあるような寒さや影も感じます。

クイズにしていた今日のテーマ

敬老の日も近いということで「御長寿作曲家特集」。
シベリウスは1865年生まれ、1957年没。91歳でした。

まだまだ先は長いぞ!若い頃のヴェルディ

ジュゼッペ・ヴェルディ オペラ『運命の力』序曲

冒頭、金管楽器が鳴らす強烈な三つの音。そこから細かい音の上昇音階で急かされていく音楽、なんとも落ち着かない。「何かが迫ってくる」という感じ。

ヴェルディは1813年生まれ、1901年没。87歳。当時としてはかなりのご長寿ですが、面白いのは、ただ長く生きた人というだけではなく、かなり高齢になるまで作品を書き続けたことです。

『オテロ』の初演は73歳のとき。そして最後のオペラ『ファルスタッフ』は79歳。

普通ならもう「晩年の大作曲家」という言葉が似合いそうな年齢ですが、そこから新しいオペラを書いているわけです。

今回聴いた『運命の力』は、そこまで晩年の作品ではありません。初演は1862年、ヴェルディ49歳のころ。

物語は男女の恋から始まり、登場人物たちが悲劇から逃げられなくなっていく物語。「人間の力ではどうにもならない運命」に翻弄される。

序曲にも、その運命を思わせる激しい音楽と、ヴァイオリンや木管が歌う人間らしい旋律が交互に現れます。ヴェルディはオペラの人なので、オーケストラだけでもどこか「歌っている」感じがしませんか。

そしてこのあとヴェルディはさらに30年以上生きて、『アイーダ』『オテロ』『ファルスタッフ』を書いていきます。

87年という人生で考えると、この頃はまだ後半戦の入口くらいだったわけです。

ストラヴィンスキーの出発点『火の鳥』

イーゴリ・ストラヴィンスキー『火の鳥』組曲(1919年版)

この人も長生きしただけでなく、その長い人生の中で音楽の書き方を何度も大きく変えていきました。

若いころにはロシア色の濃い華やかな音楽を書き、その後は古い時代の音楽を新しく作り直す「新古典主義」と呼ばれる時代へ。さらに晩年には、それまで距離を置いていた十二音技法まで取り入れています。

若いころと晩年では、同じ人が書いたとは思えないくらい音楽が違います。

その長い作曲人生の、最初の大きな成功が1910年のバレエ『火の鳥』。

ストラヴィンスキー、まだ20代。

『火の鳥』は、王子イワンが不思議な力を持つ火の鳥と出会い、魔王カスチェイに囚われた王女たちを助けるという物語。

今回番組では「カスチェイ王の魔の踊り」から「子守唄」、そして「終曲」と後半抜粋で聴きました。

「魔の踊り」では、火の鳥の魔法によってカスチェイとその手下たちが狂ったように踊らされる。激しい音楽が終わると、今度はファゴットが少し不思議で寂しげな旋律を歌う「子守唄」。

そしてカスチェイの魔法が解けると、静かなホルンから「終曲」が始まります。

最初はとても素朴な旋律ですが、同じ旋律を繰り返しながら少しずつ楽器が増えていき、最後には光が一気に広がるような大きなクライマックスへ向かいます。

この、バレエ・リュスからの依頼で作曲した『火の鳥』で世界に名前を知られるようになったストラヴィンスキーは、そのあと60年以上作曲を続けます。

ロシアからヨーロッパへ、そしてアメリカへ。住む国も、時代も、自分の音楽の書き方まで変えながらの人生でした。


没年齢
91歳のシベリウス。
87歳のヴェルディ。
88歳のストラヴィンスキー。

曲が若い頃の音楽だったからクイズはちょっと難しかったかな。

敬老の日を迎えます。
ご高齢のみなさん、元気に楽しくお過ごし下さい。


今週の放送記事

1/3:番組告知クイズの答えは『御長寿作曲家特集』でした
※この記事です。

2/3:番組中盤の放送記事
※公開後にリンクを追加します。

3/3:番組後半の放送記事
※公開後にリンクを追加します。


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