Tinggi Raja への道のり
先日(2025.12.21)インドネシアのメダン空港に着いて、すぐに高原の街ブラスタギに移動して、その翌日(2025.12.22)に シバヤッ火山 に登ってきた。その後、宿に戻って、荷物をまとめて移動した。Tinggi Raja White Crater(以下、Tinggi Raja と記す)を目指して。
その場所は日本の旅行ガイドブックにはまず載っていない。けれどもネットで検索すると、ふと出てくることがある。
驚きの景色だ。他に例が無い。私は行きたい!と思った。インドネシア・スマトラ島北西部の山の中にあるらしい。
ブラスタギで話を聞けば Tinggi Raja への手配ができるだろうと思っていた。ところが、である。皆さんそんな場所があるらしいのは知っているが、行ったことが無い。行き方も知らない。旅行者もそこには行かないと言う。だから観光業界の人に聞いても埒があかないのだ。
Google マップには載っている。ブラスタギから直線距離にして数十kmくらいに見える。でも山の中だから、真っ直ぐに行けるとも限らない。結局のところ、もっと近づいてみるしかなさそうだ。
シバヤッ火山から下りてきて、すぐに乗合バスを乗り継いでブラスタギからペマタン・シアンタル(以下、シアンタルと記す)に向かった。
シアンタルで1泊しながら情報を得て、次の日(2025.12.23)の Tinggi Raja 行きを目指すことにした。
11:00 ブラスタギ発(IRD 6,000)
11:30 Kabanjahe 発(IRD 30,000)
14:30 シアンタル着
シアンタルに着いてバスターミナル近くのホテルで聞いてみた。「 Tinggi Raja に行きたい」と。
ところが、英語がほとんど通じない。そうしたら「日本語が話せる人」を連れてきてくれた。日本で技能実習生として働いていて、たまたまインドネシアに帰国中の人だ。
私の希望を伝えたところ、彼が「自分も行ったことが無いので、自分が運転して、一緒に行こう」ということになった。たまたまこうなっちゃったわけだけれど、それも縁、私としては目的地に行けるなら大歓迎です。
シアンタルに1泊して、昨日(2025.12.23)Tinggi Raja に行ってきた。車代・ガソリン代などあわせて IRD1,000,000 ≒ JP¥10,000 ほどは私が出した。(かの技能実習生としてはアルバイト感覚だったのだろうと私は推測しています)
それにしても、シアンタルからも遠かった。舗装道路を2時間+未舗装道路を2時間の片道4時間の道のりだった。往復8時間はきつかったけれど、行く価値あります。
8:00 → 12:00 移動
12:00 → 15:00 見学
15:00 → 19:00 移動
ところで、Tinggi Raja とはどんな場所か? まずは入口の目の前にある白い大きな岩の写真をお見せしよう。湯気をあげながら、岩を伝ってお湯が流れている。
触ってみるとけっこう熱い。サンダルで歩くのは危ないかもしれない。水質が中性とも限らない(酸性もしくはアルカリ性の可能性がある)し。そうは言ったものの、ゴム長靴を持っているはずもなく、結局のところ熱いのを我慢してそぉっと歩く。

写真左上:お湯に含まれる石灰の成分が蓄積して、少しずつ盛り上がる。
写真右上:岩の頂上付近から、石灰を含んだお湯が噴き出している。
写真左下:お湯が流れ下る際にも石灰が固まって、棚田状の段差ができる。
写真右下:石灰は白い、鉄分は茶色に、植物が息づくと緑になる。
※ 石灰:珊瑚の死骸がたまって出来た地質。カルスト。
そこから10分ほど歩くと、もう一つの見どころが現れる。

写真左上:緑のジャングルの中に、白と青の世界が現れる。
写真右上:熱湯が斜面を流れ落ちる。
写真左中:熱湯の吹き出し口。
写真中央:以前の吹き出し口。
写真右中:ここにも棚田状の段差が見える。
写真左下:細かい模様があちこちに。
写真右下:石灰が固まって、つらら状に。
地下水が地中の石灰成分を溶かし込んで湧いて出て、地上で固まってできた地形は他にもある(↓)が、
▷ 九寨溝・黄龍
▷ クアンシーの滝
温泉に溶けて出てくる例と言えば、同じようなものはおそらくトルコのパムッカレくらいではなかろうか。(パムッカレでは近年湯量が減っていると言う)
また、火山地形で硫黄成分が水に溶けて青白い池を作ることはある(↓)が、Tinggi Raja はそれとは違う。
▷ カワ・プティ
▷ イジェン山
カワ・プティとイジェン山は硫黄の色、Tinggi Raja は石灰の色。
行けてよかった! Tinggi Raja 。日本で計画を立てても行けそうにない。ブラスタギで聞いても、まだ行けるかどうか分からなかった。シアンタルで聞いて、たまたま出会った技能実習生に連れて行ってもらった。そこからだいぶ遠かった。行ってみると、観光客は私たちだけ。他に地元の子供が遊んでいた。行く価値ありです。
◇ ◇ ◇
〜 インドネシア火山巡り2025冬 〜
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