NPB最強打者・佐藤輝明 何が変わったのかデータで徹底解剖
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9月に入っても佐藤輝明(阪神)のバットは止まらない。1日からの神宮でのヤクルト3連戦で3試合4本塁打。ここまで打率、本塁打、打点の3部門すべてでセ・リーグの首位を走り、三冠王も十分に射程に入っている。さらに海の向こうでも動いている。2日の神宮にはメッツのスターンズ編成本部長が視察に訪れ、目の前で32号を放った。MLB公式サイトはメッツ、ヤンキース、ドジャース、フィリーズが今オフのポスティングを見据えて関心を寄せていると報じている。
昨季40本塁打、102打点で二冠王。すでに完成形に見えた打者が、今季さらに一段上の打者にレベルアップを果たした。リーグ平均を100とした場合の得点創出力を表すwRC+も今季は214。平均的な打者の2.14倍の得点を生んでいる計算で、昨季の185からさらに29上げている。
昨季と何が変わったのだろうか。入団からの流れを押さえておくと、1年目の2021年はK%(三振÷打席)が38.0%。4割近い打席で三振しながら24本塁打を放つ、当たれば飛ぶがなかなか当たらない打者だった。しかし、2年目にK%が22.7%まで改善すると、以降は25%前後で落ち着く形となり、BB%(四球÷打席)も年を追って上がる。そして昨季、ISO(長打率−打率)が.302、フライが本塁打になる割合(HR/FB)が19.8%へ跳ね上がった。

今季の列を昨季と見比べると、動いていない数字と動いた数字がはっきり分かれる。K%は27.3%から25.8%、BB%は9.5%から11.3%で、選球の面は少し良くなった程度。ISOは.302から.313、HR/FBは19.8%から19.2%で、長打の指標はほぼ動いていない。
大きく動いたのは打率で、昨季の.277から今季は.322へと上昇した。その中身はインプレー打球が安打になる割合(BABIP)の.323から.386への急上昇である。要するに今季の上積みは、選球でも長打力でもなく、インプレーになった打球そのものの質から来ている。
その中身を2つの角度で見ていく。
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