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【施術練習会レポート】骨盤の3Dの動きを引き出すヒント@たつや整骨院

「骨盤って、実際にはどのように動いているんだろう?」

理学療法士として臨床に出ていると、骨盤について考える場面はたくさんあります。

姿勢を見るとき。

歩行を見るとき。

股関節の動きを評価するとき。

腰痛や下肢症状の患者さんを見るとき。

骨盤は、さまざまな動作の中で重要な役割を担っています。

一方で、

「骨盤を評価してください」

と言われたとき、

「どこを見ればいいんだろう?」

と迷うこともあるのではないでしょうか。

今回のOne-Step施術練習会では、そんな**「骨盤」**をテーマに、実際に身体を触り、動かしながら練習を行いました。

今回のテーマは、

「骨盤 ― 3Dの動きを引き出すヒント ―」

です。


今回は「参加者の声」から内容を深めました

今回の練習会では、最初から内容をすべて決めていたわけではありません。

参加者から、

「骨盤の触診をもう少しやりたい」

「骨盤をどう評価したらいいのか知りたい」

「実際に徒手的に動かしてみたい」

という声がありました。

そこで今回は、当初予定していた内容に加えて、

触診と評価の時間を少し多めに設定。

さらに、

仙腸関節・腰仙関節への徒手的アプローチ

についても、側臥位や仰臥位、腹臥位など、体位を変えながら実際に練習しました。

One-Step施術練習会では、

「今日はこれを教えます」

と一方的に進めるのではなく、

その日に集まったメンバーの疑問や臨床の悩みから、内容を少しずつ変えていく。

そんなスタイルも大切にしています。


まずは骨盤を「触る」

今回、最初に行ったのが骨盤の触診です。

確認したのは、

・ASIS(上前腸骨棘)

・腸骨稜

・PSIS(上後腸骨棘)

・仙骨

・大転子

・腰椎・仙骨の棘突起

など。

骨盤を評価するためには、

「どこに触れているのか」

を自分自身が分かっていることが大切です。

教科書の図では簡単に見つけられても、実際の身体では筋肉や脂肪、個人差などがあり、ランドマークを正確に触れることは意外と難しい。

だからこそ、

実際に触って確認する。

そして左右を比較する。

「ここかな?」

と確認しながら、少しずつ触診の精度を高めていきます。


評価も、できるだけシンプルに

今回の評価では、たくさんの評価項目を並べることはしませんでした。

まず確認したかったのは、

「骨盤がしっかり動くのか?」

ということ。

骨盤の前傾・後傾ができるのか。

左右で動きに違いはあるのか。

骨盤を動かしたとき、腰椎や股関節はどのように動くのか。

まずは、

「動く・動かない」

「左右で違う・違わない」

というシンプルな視点から見ていきました。

臨床では、評価項目を増やすことが目的ではありません。

「何を知りたいから、この評価をするのか?」

という視点を持つことが大切です。


徒手的に「動きを引き出す」

今回、特に時間をかけたのが徒手的なアプローチです。

対象としたのは、

仙腸関節と腰仙関節。

骨盤そのものを「正しい位置に戻す」という考え方ではなく、

関節の動きを徒手的に引き出し、骨盤が動きやすい状態をつくる。

という視点で実技を行いました。

今回は側臥位だけではなく、

仰臥位や腹臥位など、さまざまな体位からアプローチ。

実際に身体を触りながら、

「どこを触るのか」

「どの方向に動かすのか」

「どのくらいの力で動かすのか」

をみんなで確認しました。

同じ関節を対象にしていても、体位や手の位置、動かす方向が変わることで、身体から返ってくる感覚も変わります。

だからこそ、

見るだけではなく、実際に触ってみる。

そして、受ける側もその変化を感じてみる。

この繰り返しが、今回の練習会ではとても重要でした。


骨盤前傾・後傾を「筋」から考える

徒手的に動きを引き出した後は、自分で骨盤を動かしてみます。

今回注目したのは、

骨盤前傾と股関節伸展

そして、

骨盤後傾と股関節屈曲

の関係です。

骨盤だけを単独で見るのではなく、

腰椎 ― 骨盤 ― 股関節

という連動の中で考えていきます。

さらに今回は、以前のOne-Stepでも取り上げたマッスルインバランスの考え方も取り入れました。

例えば、

骨盤前傾に関わる筋

・大腿直筋

・脊柱起立筋

など。

骨盤後傾に関わる筋

・ハムストリングス

・腹筋群

・腹直筋など。

もちろん、実際の身体の動きをすべて筋肉だけで説明できるわけではありません。

大切なのは、

「骨盤が動いた」

だけで終わらず、

「なぜこの動きが起こったのか?」

「どの筋の働きが関係しているのか?」

と考えていくこと。

そのための一つの視点として、マッスルインバランスを使っていきます。


徒手療法だけで終わらせない

今回のOne-Stepで大切にしたかったのが、この部分です。

徒手療法を行って、

「動いた!」

で終わりではありません。

その後、

自分で動かせるのか?

を確認します。

まずは臥位での骨盤前後傾。

続いて座位。

そして四つ這いでのDog & Cat。

さらに立位での動きや、実際の動作・歩行へとつなげていきました。

骨盤だけを動かすのではなく、

骨盤 → 腰椎 → 胸椎

というように、身体全体の連動を感じてもらいます。


「あれ?身体の使い方が違う」

今回、実技を行う中で印象的だったのが、参加者の反応でした。

徒手療法を行い、

運動の再学習を行い、

実際に身体を動かしてみる。

さらに立って歩いてみる。

すると、

「さっきと違う」

「こっちの足が使いやすい」

「歩き方が変わった感じがする」

といった声が聞かれました。

自分の身体を実際に動かしてみることで、

「自分は普段、こんなふうに身体を使っていたんだ」

という気づきが生まれます。

これは、知識だけではなかなか得られないものです。

だからこそ、One-Stepでは、

「自分の身体で感じる」

ことを大切にしています。


骨盤は身体の中心を考える上でも重要

人間の身体の重心を考えるとき、仙骨付近、特にS2付近は重要な基準として扱われます。

そのため、骨盤の動きが変わることで、姿勢や腰椎、股関節、下肢の動きなど、身体全体にも変化が生まれます。

今回の実技でも、

骨盤を少し動かしてみる。

自分でその動きを再学習する。

立って動いてみる。

歩いてみる。

という流れの中で、身体の使い方の違いを体感することができました。

だからこそ、

「骨盤を正しい位置にする」

だけではなく、

「骨盤がどう動き、その動きが全身にどうつながるのか」

を見ることが重要だと感じます。


いろんなバックグラウンドを持ったセラピストが一緒に練習する

One-Step施術練習会の良さは、

みんなで練習すること。

これに尽きるかもしれません。

今回も私だけが説明して、参加者が聞くという形式ではありません。

参加者同士で、

触る。

動かす。

受けてみる。

感じる。

そして考える。

それぞれ違った経験やバックグラウンドを持つセラピストが集まっているからこそ、

「自分はこう触る」

「この方向だと動きやすい」

「こっちのほうが感じやすい」

といった意見が出てきます。

特に徒手的なアプローチでは、

「どの方向に動かすのか」

という部分を、実際にみんなで感じながら練習できたことが良かったと思います。

技術を一方的に教わるのではなく、

お互いの手を感じながら学ぶ。

これもOne-Step施術練習会の大きな特徴です。


最後は「臨床の悩み」をみんなで考える

今回、最後に行ったのが、

臨床Q&Aと治療デモ。

参加者から普段の臨床で感じている悩みや課題を出してもらい、

「こういう患者さんの場合、どう考える?」

「このケースなら何を評価する?」

といった疑問について、みんなで考えました。

必要に応じて実際に身体を使いながら、治療デモも行います。

勉強会というと、

講師が教える → 参加者が聞く

という形をイメージするかもしれません。

でもOne-Stepでは、

参加者が持ってきた疑問そのものが、学びのテーマになる。

そんな時間も大切にしています。


経験年数が長くなるほど「練習する場所」が減っていく

臨床経験が長くなると、こうした練習会や勉強会に参加する機会は、少しずつ減っていくのではないでしょうか。

新人の頃は、

勉強会に参加する。

先輩に教えてもらう。

同期と練習する。

そんな機会も多くあります。

でも、経験年数が増えてくると、

仕事や家庭が忙しくなったり、

「今さら勉強会に行くのもな……」

と思ったり。

気がつけば、

純粋に自分のために身体を触って練習する時間

が少なくなっていきます。

だからこそ、

月に1回くらい、自分のために身体を触って練習する時間をつくる。

そんな場所があってもいいのではないかと思っています。


One-Step施術練習会は、まだ始まったばかり

One-Step施術練習会も、まだ始まったばかりです。

現在は、講師を除いて6名ほどの固定メンバーを中心に活動しています。

大人数の研修会ではありません。

だからこそ、

一人ひとりが実際に触る。

質問する。

受けてみる。

そして、みんなで考える。

そんな時間をつくることができます。

現状であれば、あと2〜4名程度であれば、毎月参加していただける余裕があります。

「ちょっと身体を触る練習がしたい」

「臨床の引き出しを増やしたい」

「経験年数に関係なく、気軽に勉強できる場所がほしい」

そんな方には、ぜひ一度参加していただけたらと思います。


月に一度、自分のための時間を。

今回の骨盤の練習会を通して、改めて感じたことがあります。

知識を増やすことも大切。

技術を学ぶことも大切。

でも、それだけではなく、

実際に触って、動かして、自分の身体で感じる。

そして、

臨床に戻って試してみる。

その繰り返しが、少しずつ臨床力につながっていくのだと思います。

One-Step施術練習会では、

触れる。

考える。

動かす。

感じる。

そして、臨床につなげる。

そんな時間を、これからもみんなで作っていきたいと思います。

興味のある方は、ぜひ一度参加してみてください。

月に一度、自分のための時間を。

お待ちしています。


今回のキーワード

骨盤|3Dの動き|触診|評価|仙腸関節|腰仙関節|徒手療法|運動再学習|動作分析|臨床推論

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荒木康浩 | 理学療法士 ✕ キャリコン よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!