【SS】梅雨占い (410字) #毎週ショートショートnote
鬱陶しい梅雨に入ってしまった。毎日気分も沈みがち。そんな雨の日、傘越しに妙な張り紙が目に入った。
「こんな梅雨だから占ってみませんか?」
花屋の片隅のガラスに問いかけるような文言。思わず覗き込む。店員が気付き声をかけてきた。
「よかったらどうぞ。料金はいただきませんよ」
ただなら試そうか、そう思った。
「ここにある紫陽花は、額紫陽花、山紫陽花、本紫陽花、西洋紫陽花などの品種が揃ってるんです。あなたの好きな紫陽花を五つ選んでください」
僕は言われるがまま、見た目に可愛いと思う紫陽花を五つ選んだ。
「素晴らしい選択です。可愛い花に癒しを求める人なんですね。この組み合わせなら、今年の梅雨も気持ちよく乗り切れますね。合計で一万二千円になります」
えっ、僕は一瞬たじろいだが断りづらい。ペイペイで支払った。
家に戻ると似たような枯れた紫陽花が五つ残っているのに気がついた。
いつしか外は、土砂降りの激しい雨に変わり、僕の心はかなり沈んでいた。
了
410文字 (字下げ、改行分を含まず)
あとがき
梅雨といえば、紫陽花。他の人も紫陽花をとりあげるだろうなと思いつつ、あえて、紫陽花の話にしました。我が家も紫陽花を買いましたが、梅雨時にはぴったりの花ですよね。ただ、水やりを頻繁にしないといけないのでそれが結構苦痛になってます。
タイトル画像はCHATGPTにお願いしました。
以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 6月21日
お題 梅雨占い
先週のお題に対するSS
🌿【照葉の小説】ショートショート集 ← SSマガジンへのリンク
🌿てりはの電子書籍案内はこちら
TALESもよろしく😃
ミステリー長編をUPしましたー。
☆ ☆ ☆
いつも読んでいただきありがとうございます。
「てりは」のnoteへ初めての方は、こちらのホテルへもお越し下さい。
🌿サイトマップ-異次元ホテル照葉
#毎週ショートショートnote #小説 #創作 #ショートストーリー #ショートショート #梅雨占い
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければチップによるご支援をお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。いただいたチップは創作活動費用として使わせていただきます。