夫婦喧嘩は悪いこと?
幸か不幸か
世界一の鬼嫁を持つ
桃太郎です
日々鬼嫁に悩まされている
殿方の皆様
ご機嫌いかがでしょうか?
「鬼嫁のトリセツ」ではこれまで
どうすれば奥様を怒らせずに済むのか
どこに地雷が埋まっているのか
どうすれば夫婦関係を少しでも平和にできるのか
そんなことを
わたくし桃太郎なりに研究してきました
「何でもいい」と言わない
「大丈夫」を信じない
「怒ってない」も信じない(笑)
妻の髪型の変化を見逃さない
AIに相談しながらLINEの返信を考える
もはや夫婦生活というより
危険物取扱者の資格試験
みたいになっております(^^;;
しかし最近ふと思ったのです
そもそも
夫婦喧嘩はしない方がいいのでしょうか?
いつも仲良し
意見の食い違いもない
喧嘩もしない
これこそが理想の夫婦だと
わたくし達殿方はなんとなく思っています
ですが
本当にそうでしょうか?
ひょっとすると
夫婦にとってある程度の衝突は必要なのではないか?
今日はそんな話をしてみたいと思います
「喧嘩しない夫婦」が必ずしも仲良しとは限らない

昔からよくあります
「うちは夫婦喧嘩なんて全然しませんよ」
そう聞くと
「素敵なご夫婦ですね」
となります
もちろん本当に穏やかで
お互いを尊重しながら暮らしている夫婦もいるでしょう
しかし一方で
喧嘩をしない理由が
「仲がいいから」
ではない場合もあります
片方がずっと我慢している
言っても無駄だと思っている
面倒だから黙っている
もう相手に期待していない
つまり
喧嘩がない=問題がない
とは限らないわけです
むしろ怖いのは
怒りすら湧かなくなった状態なのかもしれません(^^;;
「もう好きにすれば」
「どうでもいい」
「何も言いたくない」
これは一見平和です
しかしその平和は
戦争が終わったのではなく
国交が断絶しているだけかもしれません
奥様が怒るのは
まだ期待しているから?

わたくし桃太郎は
これまで何度も奥様から怒られてきました
「なんでそんなことも分からないの!」
「何回言ったら分かるの!」
「普通に考えたら分かるでしょ!」
世の殿方には分かっていただけると思いますが
この「普通に考えたら分かる」という言葉ほど難しいものはありません
なぜなら
わたくし桃太郎はわたくしなりに
ちゃんと普通に考えているからです
おそらく
この「普通」
これが奥様と殿方では違うのでしょう
ここが夫婦問題の恐ろしいところです
昔のわたくしは
奥様が怒るたびに
「また怒ってる……」
「面倒だな……」
「なんでそんな細かいことを気にするの?……」
と思っていました
しかし長年一緒に暮らしてみると
少し見方が変わりました
怒るということは
少なくともまだ
「あなたに分かってほしい」
という感情があるのではないでしょうか
期待していなければ
人はだんだん言わなくなります
例えば会社でも同じです
上司が部下に
「ここ直した方がいいぞ」
「もう少しこうした方がいい」
と言っているうちは
まだ期待されています
本当に見放されたら
何も言われなくなります
夫婦も似ているのかもしれません
もちろん
怒鳴ることや人格を否定することまで正当化するつもりはありません
しかし
「私はそこが嫌だった」
「それをされると悲しい」
「こうしてほしい」
という衝突までなくしてしまうと
今度は相手の本音そのものが見えなくなります
「衝突そのもの」が悪いとは限らない

夫婦関係研究で知られる
心理学者ジョン・ゴットマンは
夫婦喧嘩について長年研究しています
その研究では
夫婦喧嘩の原因は
ずっと解決しないままの
「永続的な問題」だとされています
性格
価値観
生活習慣
お金
子育ての考え方
時間の使い方
夫婦といえども
もともとは別々の人間です
違っていて当たり前です
ゴットマンの研究では
こうした繰り返し起こる問題を
「なくす」ことより
どう対話を続けるかが重要だと言っています
なぜなら夫婦喧嘩が
その時点では不満と怒りが爆発しても
長い目でみたら
必ずしも悪影響だけではなく
後の関係改善と結びつく場合も示されているからです
アメリカ心理学会も
意見の違いそのものは夫婦関係では
あって当たり前としていて
問題なのは
怒鳴る
人格を否定する
会話を一方的に遮断する
そういった行為だとしています
つまり
喧嘩をするかどうかではない
どう喧嘩するか
ここが重要なのです
衝突することで「鬼嫁のトリセツ」が出来ていく

考えてみれば
恋人同士の頃は分からないことがたくさんありました
デートでは
お互いに多少は猫をかぶります
わたくし桃太郎も若い頃はそうでした
奥様もきっと
今より多少は優しかったはずです
……たぶん(^^;;
しかし結婚して
共に生活し始めると
朝起きる
仕事へ行く
家事をする
子供を育てる
買い物をする
疲れたり体調が悪い日もあって
機嫌が悪かったり
そこで初めて
その人の本当の価値観が見えてきます
例えば
「洗濯物はすぐ畳みたい人」
と
「明日着るんだから置いておけばいい人」
この二人が結婚すれば
いつか必ず衝突します
どちらが正しいという話ではありません
ただ
重要だと思っているものが違う
それが表面化するのが夫婦喧嘩です
だから喧嘩には
相手を知る為の情報が大量に含まれています
奥様は何に怒るのか
何を大切にしているのか
何をされたら悲しいのか
逆に
何をしてもらうと嬉しいのか
平和な時には見えない部分が
衝突した瞬間見えてくる
そう考えると
夫婦喧嘩とは非常に高性能な
人間性スキャナーなのかもしれません
ただし
スキャン中はかなり熱を持ちます(笑)
「そんなことで怒る?」に答えが隠れている

夫婦喧嘩で最も危険な言葉の一つが
「そんなことで怒る?」
です
言った側からすると
本当に些細なことなのです
しかし
怒っている側にとっては
「そんなこと」ではないのです
例えば奥様が
脱いだ靴下を放置したことで怒っているとします
桃太郎からすると
靴下一足です
国家予算の話ではありません
「拾えば済むじゃん」
と思います
しかし奥様が怒っている理由は
靴下ではないかもしれません
「私は毎日片付けているのに」
「私の仕事を増やして当然だと思っている」
「何回お願いしても覚えてくれない」
「私は大切にされていない」
そんな感情が
靴下一足に全部乗っかっている可能性があります(^^;;
すると
桃太郎が
「靴下ぐらいで怒るなよ」
と言えば
火に油を注ぐようなものです
奥様から怒られた時に見るべきなのは
直接的なキッカケではなく
なぜそこまで怒ってるのか
その原因
つまり過去から積み重なってきたこと
そこを考えなければいけません
夫婦喧嘩には「現在地確認」という役割もある

長く夫婦をやっていると
人は変わります
20代の時に大切だったものと
40代50代で大切なものは違います
仕事も変わる
収入も変わる
子供も成長する
親も歳を取る
身体も変わります
もちろん
わたくし桃太郎自身も変わります
ところが夫婦は
つい昔のまま接してしまいます
「昔はこれでよかった」
「前は何も言わなかった」
しかし
相手はアップデートされています
そこで発生するのが衝突です
「今はそれ嫌なんだけど」
「昔とは違う」
「考えも変わった」
つまり夫婦喧嘩は
ある意味
夫婦の現在地確認
なのではないでしょうか
「あなたは今、何を大切にしている?」
「私は今こう思っている」
それを確認する事が大切なのかもしれません
「良い衝突」と「悪い衝突」

ここは非常に重要です
「喧嘩は夫婦に必要なんだ!」
と言って
何でも言いたい放題になってはいけません
そんなことをしたら
この記事を読んだ全国の殿方が
今夜まとめて討ち死にします(笑)
夫婦関係にプラスになり衝突と
関係を壊す衝突は違います
悪い衝突には典型的なものがあります
人格を否定する
過去の失敗を持ち出す
相手を見下す
馬鹿にする
絶対に謝らない
勝敗をつけようとする
相手が傷つく言葉を言う
こうなれば
問題解決ではなく
ただの攻撃です
逆に良い衝突では
「あなたが悪い」
ではなく
「私はこう感じた」
と話します
そして
相手の言い分に耳を傾けます
ゴットマンの研究でも
衝突の後に関係を修復する
「repair(修復)」ができるかどうかが重要なポイントとして書かれています
つまり
喧嘩をしない夫婦が強いのではなく
喧嘩をしても戻ってこられる夫婦が強い
わたくし桃太郎は
ここが非常に大切だと思っています
喧嘩がなければ奥様をここまで理解できなかった

振り返れば
わたくしが「鬼嫁のトリセツ」を書けるようになったのも
大量の失敗と
大量の衝突があったからです
何も怒られなかったら
奥様のことをここまで考えなかったでしょう
「どうして怒ったんだ?」
「何がいけなかった?」
「あの時、何と言えばよかった?」
「次はどうする?」
そこを考え続けた結果
少しずつ
奥様の大切にしているものが見えてきました
だから今では
喧嘩そのものを完全になくしたいとは思わなくなりました
もちろん
できることなら平和に暮らしたいです
わたくしも命は惜しい
しかし
意見が違うことまでなくす必要はない
夫婦だからこそ
言った方がいいこともある
ぶつかった方がいいこともある
そして
ぶつかった後に
「この人はそういうことを大切にしているんだ」
と一つ理解できれば
その喧嘩には意味があります
怖いのは「無関心」

夫婦関係で最も怖いのは
怒られることではないのかもしれません
何も言われなくなること
何も期待されなくなること
相手が何をしようと
どうでもよくなること
この方が
ずっと怖い気がします
怒りには
まだエネルギーがあります
「分かってほしい」
「変わってほしい」
「一緒にやっていきたい」
その気持ちの裏返しであることもあります
もちろん
暴力や威圧
人格否定まで我慢する必要はありません
ただ
意見が違うこと
不満を言うこと
時にはぶつかること
それ自体を
夫婦関係の失敗だと思わなくてもいいのではないでしょうか
「鬼嫁のトリセツ」が目指すもの

ここまで「鬼嫁のトリセツ」では
奥様を怒らせない方法をたくさん研究してきました
しかし本当の目的は
「妻を怒らせない夫になること」
ではないのかもしれません
奥様の顔色だけを見て
何も言わず
何も主張せず
ひたすら地雷を避ける
それでは
ただの地雷探知機です
大切なのは
殿方も奥様も
自分の考えを持つこと
そして違った時には
ちゃんと話すこと
時にはぶつかること
そのうえで
相手を理解して
また同じ食卓に戻ってくること
それが夫婦なのかもしれません
夫婦喧嘩とは
関係が壊れ始めたものではなく
時には二人の関係を調整してくれるものなのかもしれない
だから全国の殿方の皆様
今夜
奥様と意見がぶつかったとしても
すぐに
「この夫婦は終わりだ……」
と思う必要はありません
まず考えてみてください
奥様は
何を分かってほしくて怒っているのか
そして自分は
何を分かってほしいのか
そこに
次の夫婦関係へのヒントが隠れているかもしれません
ただし
この記事を奥様に見せながら
「ほら!喧嘩は良いことらしいぞ!」
と言うのだけは
おすすめしません(笑)
「なに?!」
「私が鬼嫁?!」
と
さらに地雷を踏む可能性があります
そうなっても
わたくし桃太郎は
その責任までは負えません(笑)
