後悔しない住宅選び|建築目線の基礎知識⑥「窓を見る」
これから家を選ぶ人も、
今住んでいる家の状態が気になる人も。
専門的な調査でなければ最終判断はできません。
それでも、自分でできる簡易チェックを知っておくことは無駄になりません。
そのひとつが、
「窓を見る」という方法です。
なぜ「窓」なのか?
窓は構造体ではありません。
ですが、壁に穴を開けて設置される以上、建物の中で“最も弱くなりやすい場所”です。
建物が歪んでも、柱や梁の変形は目に見えません。
しかしその影響は、弱点である開口部に現れやすいのです。
① 窓周りに隙間がないか
建物が歪めば、どこかに隙間が生じます。
壁と窓枠は硬さの異なる素材で構成されているため、同じようには変形してくれません。
その結果、窓サッシ周辺に隙間が発生することがあります。
もちろん、
「隙間風が気になる」
「補修すれば済むのでは?」
と考えることもできます。
しかし、それ以上に重要なのは、
構造に問題が生じている可能性がある という点です。
違和感のある隙間がある住宅は、慎重な判断が必要です。
② 窓の四隅から伸びる壁の亀裂
窓の四隅から四方へ向かって亀裂が走っている場合、
これは典型的な構造変形のサインです。
壁紙が貼られていても、よく観察すると確認できることがあります。
「壁紙の劣化かな?」で片付けず、
ひびの方向や位置 を意識して見ることが重要です。
③ 窓下の床に落ちている白い粉
内見時、意外と見落とされがちなポイントです。
窓下の床に、白くてパサパサした粉状のものが落ちていることがあります。
これは石膏ボードの破片である可能性があります。
多くの住宅では、
石膏ボード → 仕上げ材(壁紙など)
という構成になっています。
建物が歪み、壁が割れると、
内部の石膏が細かく崩れて床に落ちてくることがあるのです。
普通のホコリとは質感が異なります。
内見時には、ぜひ意識して確認してみてください。
窓周りに限らず、壁に沿って床を見て見ても良いと思います。
まとめ
住宅の構造そのものを見ることは簡単ではありません。
しかし、窓周りは「異常が現れやすい場所」
という建築的な特徴があります。
特別な知識や道具がなくてもできるチェックです。
ほんの数秒の観察が、
大きなリスク回避につながることもあります。
皆さんの暮らしがより良いものになりますように。
以上、ちょこ旅でした。
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