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㊴【島根県高校入試】「今日は何時間勉強した?」だけで大丈夫?勉強時間は大切。でも、「何をしたか」まで見よう。

「今日は3時間勉強しました」

「昨日は5時間できました」

「友達は毎日6時間やっているみたいです」

受験生になると、どうしても勉強時間が気になります。

もちろん、必要な学習時間を確保することは大切です。

しかし、

「長く勉強した」だけでは、その日の学習内容までは分かりません。

反対に、短時間だったという理由だけで、

「今日はダメだった」

と決めることもできません。

㊳では、

「毎日5教科やる」こと自体を目的にしない

という話をしました。

今回は、

「勉強時間」と「勉強の中身」をどう見るか。

について考えます。


① 勉強時間を記録することには意味がある

まず、

「勉強時間なんて気にしなくていい」

という話ではありません。

記録することで、

思ったより勉強時間を確保できていなかった。

曜日によって学習時間に差がある。

特定の教科に時間が偏っている。

予定以上に時間がかかっている。

といったことに気づく場合があります。

だから、

勉強時間は、自分の学習状況を確認する大切な材料の一つ。

ただし、

時間だけで勉強全体を評価しない。

ここが今回のポイントです。


② 同じ「3時間」でも中身は違う

例えば、同じ3時間でも、

A

数学の問題を解いた。

分からない問題で長く止まった。

丸つけをした。

間違えた問題は、そのままにした。

B

数学の苦手単元を決めた。

問題を解いた。

間違えた原因を確認した。

必要な内容を復習した。

最後にもう一度、自力で解いた。

どちらも記録上は、

「数学3時間」

になるかもしれません。

でも、学習内容は違います。

だから、

「何時間やった?」と「何をやった?」をセットで見る。

時間と中身の両方を記録すると、学習状況を確認しやすくなります。


③ 「机に向かった時間」と「学習に取り組んだ時間」は同じとは限らない

机に4時間座っていた。

だから、

「4時間勉強した」

と記録する。

でも、その間に、

スマートフォンを長く見ていた。

休憩していた。

別のことをしていた。

という時間が含まれているかもしれません。

だからといって、

1分単位で厳密に測る必要はありません。

重要なのは、

「机にいた時間」と「学習に取り組んだ時間」は、必ずしも同じではない。

と理解しておくことです。

記録上の数字を増やすこと自体が目的にならないようにします。


④ 「数学60分」の先まで記録する

例えば、

数学 60分

これでも記録にはなります。

でも、もう少し具体的にしてみます。

数学|60分
二次関数・基本問題10題
間違い3題
2題は解き直しまで完了

英語|40分
長文1題
内容一致で2問ミス
本文中の根拠を確認

理科|30分
電流の復習
計算問題の式の立て方に課題

こうすると、

「時間」だけでなく「何を学習したか」が残ります。

後から見返したときにも、

次に何をすればよいか考えやすくなります。


⑤ 「できたこと」だけでなく「残った課題」を書く

学習記録というと、

「今日やったこと」

だけを書きがちです。

しかし、次の勉強を考えるためには、

「何がまだ課題として残っているか」

も重要です。

例えば、

二次関数の変域でまだ間違える。

英語長文で指示語の内容を取り違えた。

理科の計算で単位の確認が不十分だった。

ここまで書いておけば、

次の学習内容を決めやすくなります。

今日見つかった課題を、次の学習につなげる。

これが学習記録の役割です。


⑥ 「一度できた」と「定着した」は分けて考える

今日、

解けなかった数学の問題を復習した。

解き直したら正解できた。

これは大切な前進です。

ただし、

一度解き直せたことだけで、十分に定着したとは限りません。

解説を確認した直後だったから解けた可能性もあります。

そこで、

時間を空けてもう一度解く。

類題で確認する。

次のテストや演習で確認する。

など、

後から再確認する方法があります。

学習記録に、

「後日再確認」

と一言残しておくだけでも構いません。

「今日できた」から、「あとでもできるか」へ。

確認を続けます。


⑦ 長時間勉強した日も「中身」を見る

休日に、

「今日は8時間勉強した!」

これは学習量を確認する一つの記録です。

ただ、

8時間という数字だけで、

その日の学習をすべて評価することはできません。

確認したいのは、

何に時間を使ったか。

予定していた学習はどこまで進んだか。

何を理解・確認できたか。

何が課題として残ったか。

です。

長く勉強したか。

何を学習したか。

どちらか一方ではなく、両方を見ます。


⑧ 短時間だった日も「中身」を見る

反対に、

「今日は1時間しかできなかった……」

と落ち込むこともあります。

もちろん、

必要な学習時間が継続的に確保できていないなら、生活や計画を見直す必要があります。

でも、

ある1日だけ短かった

という理由で、その日の学習すべてを否定する必要はありません。

その1時間で、

苦手問題を解き直した。

覚えていなかった知識を確認した。

次に復習すべき課題を見つけた。

のであれば、

その内容を次につなげます。

長かったか、短かったかだけで判断しない。

時間と中身の両方を確認します。


⑨ 他人の勉強時間と単純比較しない

「友達は毎日5時間やっている」

「SNSでは休日10時間勉強している人がいる」

それを見ると、焦ることがあります。

でも、

現在の学力。

学校・塾・部活動などの予定。

生活時間。

必要な学習内容。

は人によって違います。

さらに、

他人の「5時間」がどのように計測された時間なのかも分かりません。

だから、

他人の勉強時間を、そのまま自分の基準にしない。

参考にすることはあっても、

確認したいのは、

自分に必要な学習が進んでいるか。

です。


⑩ 記録は「次の行動」まで

おすすめは、

毎日の学習記録を4項目にすることです。

① TIME

どのくらい取り組んだか

② WHAT

何を学習したか

③ ISSUE

何が課題として残ったか

④ NEXT

次に何をするか

例えば、

数学|60分|二次関数10題|変域に課題|明日5題再演習

これだけでも構いません。

記録を細かくすること自体が目的ではありません。

記録に時間をかけすぎれば、それも負担になります。

だから、

短く記録して、次の勉強につなげる。

これで十分です。


前島式・学習記録4項目

毎日の勉強が終わったら、

この4つだけ確認します。

① TIME|どのくらい取り組んだ?

② WHAT|何を学習した?

③ ISSUE|何が課題として残った?

④ NEXT|次に何をする?

ポイントは、

「勉強した証拠」を作るために記録しないこと。

次の勉強を決めるために記録すること。

です。


勉強時間は「目標」にも「記録」にもなる

勉強時間の目標を決めること自体が悪いわけではありません。

「今日は3時間確保する」

「休日は普段より多く学習する」

こうした目標が、

勉強を始めるきっかけになることもあります。

ただし、

時間を達成した瞬間に、

「今日の勉強は成功」

と決めるのではなく、

最後にもう一つ確認します。

「その時間を、何に使った?」

そして、

「次に何をする?」

ここまで考えます。


前島先生からひと言

私は、

「昨日、何時間勉強した?」

という質問だけで、

生徒の勉強を判断したくありません。

3時間なら、

その3時間で、

何を勉強したのか。

どこまで進んだのか。

何が課題として残ったのか。

次に何をするのか。

そこまで見たいと思います。

反対に、

長時間机に向かっていても、

「何をやったか分からない」

「何が課題なのか分からない」

「次に何をするか決まっていない」

のであれば、

学習の進め方を見直す余地があります。

だから聞きたいのは、

「何時間やった?」だけではありません。

「何をやって、何が残って、次に何をする?」

勉強時間は大切です。

だからこそ、

時間を数えるだけで終わらせない。

今日の勉強を、

明日の勉強につなげていきましょう。


次回予告

㊵【島根県高校入試】

「勉強したのに忘れた」はダメなの?

「昨日覚えたのに、もう忘れている」

「何回やっても忘れる」

そんな経験はありませんか?

でも、

一度学習した内容を後から思い出せなくなること自体は、珍しいことではありません。

では、

忘れることを前提にすると、

復習はどう組み立てればよいのでしょうか。

次回は、

「忘れる」ことを前提にした復習の考え方

について考えます。

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前島充雅

講師歴25年以上
指導人数1000人以上


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