AIファーストでも、「AIを使った人」を評価してはいけません
「これからはAIを使える人を評価したい」
「スタッフにも、もっと積極的にAIを使ってほしい」
そう考えている社長さん、多いんじゃないでしょうか。
オレコンもAIファーストです。
仕事をするときは、まずAIで代替・短縮できないかを考えます。
でも、評価するのは「AIを使ったこと」ではありません。
AIを使って、顧客が求めるものをどれだけ早く届けたか。
見るべきなのは、そこです。
顧客が欲しいのは、苦労して磨いた石ではありません
セミナーで、こんな話をすることがあります。
顧客から、「綺麗な石を持ってきてほしい」と頼まれたとします。
普通の石を何十時間もかけて磨き、綺麗にして届ける人。
その辺に同じくらい綺麗な石が落ちていることに気づき、すぐに拾って届ける人。
品質が同じなら、価値が高いのは後者ですよね。
顧客が欲しいのは、苦労して磨いた石ではありません。
綺麗な石です。
どれだけ時間をかけたか。
どんな道具を使ったか。
そこは、顧客が求めている成果ではありません。
これ、AIでも同じなんです。
「AIを使ったこと」を評価すると、手段が目的になります
AIファーストだからといって、
「月に何回以上、AIを使う」
「AIで成果物を作ったら加点する」
という評価制度をつくると、おかしなことが起きます。
スタッフが、成果を出すためではなく、評価されるためにAIを使い始めるからです。
自分で数分で判断できることまでAIに聞く。
必要のない文章や資料までAIでつくる。
これでは「AIを使うための仕事」が増えただけです。
いや、何してるんだって話ですよね(笑)
でも、スタッフが悪いわけじゃありません。
人は、評価される方向に動きますから。
AIファーストとは、最初にAIを検討することです
僕はAIについて、「これ出すための道具なんで。それが叶わないなら使う意味がない。道具なので」と話しています。
AIは、綺麗な石を早く届けるための道具です。
だから、今までのやり方を無条件に続けず、
「まずAIに任せられないか」
「AIを使えば、もっと早くならないか」
と考える。
ただし、AIを挟むことで遅くなったり、品質が落ちたりするなら、その使い方には意味がありません。
AIを使って60分かかった人と、別の方法で同じ品質のものを30分で届けた人がいるなら、評価すべきは30分で届けた人です。
AIファーストとは、何でもAIに通すことではありません。
AIを選択肢に入れたうえで、最も早く成果を出せる方法を選ぶことです。
評価するのは、「AIを使ったか」ではなく「何が変わったか」
じゃあ、スタッフの何を評価するのか。
答えは、仕事の数字です。
たとえば記事作成なら、
「AIで10本作った」ではなく、
「品質を保ったまま、作成時間が3時間から1時間になった」
を見る。
問い合わせ対応なら、
「AIで返信した」ではなく、
「回答の正確さを保ちながら、返信時間が24時間から3時間になった」
を見る。
評価するのは、
求められた品質を満たしているか
提供までの時間が短くなったか
対応量が増えたか
ミスや修正が減ったか
売上や利益につながったか
です。
こうやって評価の話をしていると、
「じゃあ、ヤマタク自身を評価したら何点の社長なんですか」
って聞かれそうで、ちょっと怖いんですけどね(笑)
たぶん、できていないところも普通に出てきます。
でも、社長もスタッフも、使った道具や働いた時間ではなく、出した成果で見る。
その方が、会社として健全だと思っています。
AIを使ったかではなく、綺麗な石を早く届けたか
AIファーストの会社では、まずAIで仕事を改善できないかを考えます。
ただし、AIを使うこと自体は目的にしません。
大切なのは、顧客が求める品質を満たし、最も早く届けることです。
最終的には、スタッフがAIを使いこなして、
「もうヤマタクに聞かなくても大丈夫です」
となるのが理想です。
……そのうち「AIがいるから、ヤマタク要らん」と言われたら、どうしましょうね(笑)
まあ、それくらい自分たちで成果を出せる会社になったなら、経営としては成功です。
僕個人としては、ちょっと寂しいですけど。
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