資格勉強で心が折れそうな人に読んでほしい【税理士試験3年体験記】
生きててくれてありがとう。
人生をあきらめないでくれて本当にありがとう。
当時の私に会えるなら、私はそう言って抱きしめたい。
税理士試験への挑戦(2016年10月)
2016年10月 当時勤めていた会社を辞めて、税理士試験に挑戦することにしました。一人暮らししていた部屋を出て、実家に戻りました。
当時27歳の私は仕事もなく、結婚できるかも分からない。
これからの人生に不安だらけでした。
税理士試験の専門学校に通いながら、税理士事務所を個人でしている父の事務仕事を手伝い、それ以外の時間はすべて自習の日々です。
税理士試験は5科目取る必要があるので、まずはその基礎的科目といえる簿記論と財務諸表論取得を目指していました。
仕事を辞める直前の日記にはこんな風に書いていました。
怖い。めちゃくちゃ怖い。
これから先のこと、ずーーっと考えてたら、新しい先が見えない所に飛び込むのが怖くてたまらなくなって、職場でグズグズ泣いた。洗い物しながらグズグズ。
自分で選んだことやし、誰かに泣きつく話でもないし、ただ何とか今を打破するしかないのは分かってる。ただ、勉強をサボっているせいで、自分を責める自分の痛烈な声がパワーアップしてしまっている。
「勉強頑張り続けるとか無理じゃないか」
「そもそも仕事すらまともにできてないのに、身の程知らずじゃないか」
切り刻む言葉が言葉が自分に突き刺さる。苦しい。泣けてくる。逃げ出したい。
でも、この決断をしたのは、たしかに私で、それに後悔はない。
今日退職前に色んな整理をしながら、センチメンタルになったのもある。
でも後悔してない。この辞める決断も、次の方向も。
今は目指す山を定め終わって、登り方を考えているだけ。
情報が足りないから怖いだけ。まだ、もう少し、動く余地はある。
自分を奮い立たせたくて、こんな日記も書きなぐっていました。
何のために勉強するのか、何でがんばるのか。
勉強するのは自分の可能性への挑戦だと思う。
勉強する行為は、自分の人間力をあらわにする行為だと思う。
逃げたい自分、言い訳ばかり探す自分、そんな醜さと向き合わなければならない。
普段見なくてもいい汚い自分をいっぱい見ないといけなくなる。その戦いを私は選んだのだと思う。
テストの日、この身一つで自分を試す。ダメさも努力も確実にそこに現れる。ごまかせない自分の力が見える。
その先で、言い訳がましくない、自分に自信のある私に会いたい。
この戦いでしか会えない自分が、この先で必ず待ってる。
その私に会いに行く。内容も将来も関係なく、勉強する理由の本質はここにある。だから1日1日が挑戦であり、成果だ。
大丈夫。私なら必ず辿り着ける。知ってる。大丈夫。きっとうまくいくよ。
負けたくない、けど将来が怖い。
この道で良いのかも分からなくて怖い。受験期間中は勉強だけでなく、そんな感情と戦っていました。
怖いけど、仕事を辞めてまでこの資格を取ることを決断したのには、「このままではいけない!」という焦りに似た感情からでした。
社会に出て、周りの人の知識や視野の広さに触れるたびに、自分の未熟さを痛感したこと。そのたびに「もっと学びたい」「悩みに寄り添いながら対等に話せる人間になりたい」と思うようになりました。
そうした思いが積み重なって、私は税理士試験への挑戦を決めました。
婚活と勉強の両立(2017年7月)
2017年7月 結婚に焦りを感じ結婚相談所に入り、婚活をスタートしました。
結婚に向けて何かしないと不安で、でも勉強時間が減るのも不安で、もがきながらなんとか勉強と婚活をやりくりしていました。
そんな人生の不安を、何とか婚活と勉強でごまかして進む日々に、
衝撃的な事件がありました。
2018年10月 結婚前の妹が妊娠を機に結婚するというのです。
まだ試験に1科目も合格もしていない。婚活も上手くいっていない。
妹の人生と私の人生は別物だと分かっていても、かなりショックで動揺しました。結婚前に妊娠したという事実も、すぐには受け入れられず「なんでそんなことしたの・・・」と責める気持ちすらありました。
そう思えるほど、あの頃の私は自分を見失っていました。
心が折れかけた中で、追い打ちをかける言葉を浴びます。
大学院に見学に行った時です。
心が折れかけた大学院での出来事
税理士試験は試験を受けるだけではなく、指定の大学院卒業で科目合格扱いを受けることもできます。試験の辛さといつ合格するか分からない不安に、私はこの方法も選ぼうと模索しました。
そしてその大学院に初めて足を運んで、受付で説明を聞いている時。
「うちには優秀な学生がたくさんいますから、あなたはちょっと…」
追い返されるようにして帰った帰り道、自分の情けなさと悔しさに泣きながら大学院を後にしました。
同じ時期に父からも経理事務が全然できていないことを指摘され、「これも出来てない、これも違う!」と厳しく指導されました。
もう無理かも・・・
2016年に勉強を始めて、もう2年が経過し、正直諦めたくてたまりませんでした。でも応援してくれている家族の手前、投げ出せません。
そして成果を出さないと、その資格を引っ提げて就職しないと、実家を出ていけない。
「このまま実家を出られない未来を想像して震えました。そう思うと、勉強の手も婚活の手も止めるわけにはいきませんでした。
金銭面では、生活費は実家に甘えているものの、専門学校代は当然自腹。専門学校を往復するだけでバス代1,000円が飛んでいくため、お金がどんどん減っていきました。
父の仕事は現場経験のためと最低賃金で働いていたので、新卒から働いていた貯金を切り崩して何とかやりくりしていました。
星のない夜空を閉じ込めたような真っ黒な瞳で戦っていた当時の私。
今会えるのなら、泣きながら「よくやってる、あんたはよくやってるよ」と抱きしめたいです。
私を支えたノートと友人たち
この暗闇の中、私を支えてくれたのは、毎日書いていたノートと話を聞いてくれた友人たちの存在でした。
当時ハマっていた「心をゆるやかに整える手帳」。
まだ2018年の私には金銭的余裕がなく、ルーズリーフにこのフォーマットを手書きして書いていました。

毎日寝る前に、引き寄せたい内容をTODAY欄と1日のテーマ欄に書いて寝ていました。勉強も婚活も家族のことも。ありったけの思いを文字にしました。
翌朝4:30に起きて、静かな朝焼けを横目にそのノートを見ると、すんなりと今日すべきことに向かうことができました。
そのおかげで、連絡が来てほしいなという人から本当に翌日連絡が来たり、「引き寄せられた!」と感じた経験が何度もありました。未来に起こってほしいことを、先に書いておくことで、未来を引き寄せるイメージです。(こう書くと怪しい勧誘のようですが…)
最終的に私は未来の旦那さんのイメージイラストまで、本物と激似!という奇跡まで起きました。
ノートに書いて成果を見える化したことで、辛い日々も1日1日に集中して過ごせました。
寝不足の日、体調悪い日も、「これだけならできそう」を見つけて、1㎜ずつ前に進むことができました。
「キツイ!」「もうやだ」「またダメだった・・・」そんな愚痴も全部ノートに書いて、吐き出していました。
将来への不安や妹への不満も、文字にしたことで今の課題がはっきりして、心を前に向かせてくれるきっかけをくれました。
「しいたけ占い」と「夢を叶えるゾウ」にもハマっていて、毎週のしいたけ占いを書き写して、日々の生活の中でも意識して取り入れていました。

これだけびっしりノートを書いたのを、後から眺める時間も癒しになっていました。
「よくやってるよ」「これだけやってるから大丈夫だよ」そうやってノートに励まされていました。
友人や先輩の言葉にも何度も励まされました。
勉強で自分をどんどん追い込んで、辛くなった私に「自分に気遣わんとね」と、私が崩れずにいられるよう、そっと言葉をかけてくれた友人。
カフェでたまたま会って、ただ勉強し続ける私をそのまま見守ってくれた友人たち。
年一回の試験後に、わざわざ会いに来てくれて、クタクタな私とおいしいご飯を食べてくれたこと。
仲良くしていた前職のおじいさまから「あなたは根性のある強い女性だと思っています。あの仕事を初めてでやり通したんだから。自分に自信を持っていい。」と励ましのメールをいただいたこと。
その言葉や温かさに支えられて、何度も泣きながら勉強を続けることができました。
あの苦しい3年間から学んだこと
3年をやり遂げて思うのは、どんなに不格好でも未来を諦めない行動は必ず今より良い未来を運んできてくれるということです。
3年経ってようやく簿記論と財務諸表論を取得することができました。その資格のおかげで、税理士事務所でリーダー職を任され、人に指示を出す難しさとやりがいを知ることができました。今は税理士事務所には勤めていませんが、あの走り抜けた日々は今の私の強さを作っていると思います。
そしてあの時の婚活から色々経て、結婚し、大好きな娘にも出会うことができました。あの時の頑張りがあるから、暗闇の中戦った時間があるから、今の私に辿り着けました。
本当にえらかった。
同じように戦うあなたへ
もしかしたら、今これを読んでいるあなたも同じように、試験の苦しみを味わっているかもしれません。
もしも今資格の勉強に悩む方に伝えられることがあるとしたら、、
動けない日があってもいい。体や心が思うように動かなくて、休んでる日があったっていい。
でも未来を諦めないで、行動を1㎜ずつ積み重ねていけば、きっとどこかもっと明るい場所に辿り着く。
辛い時には逃げたっていいし、取り乱したっていい。
あの頃の私には自信なんてひとかけらもなかった。
でも必死に、泣きながらでも歩き続けた。
振り返った今、「あの暗闇を渡り切った私、本当にすごい!」と心から思える。その経験が、私の自信の土台になっています。
それは例え試験合格が叶わなかったとしても、得られた体験だと思います。
あなたにもきっとその種が今育っているのだと思います。
芽が出るまでは、本当につらい。自分を何度も嫌いになる時間がある。
でも、その時間は決してあなたを裏切らない。
あなたの未来を心から、全身全霊で応援しています。
そんな言葉を送りたいです。
この文章は、あの頃駆け抜けた自分を振り返るために書いてみました。
もしもこの文章がどこかの誰かの背中を押すものになっていたら、これほど幸せなことはありません。
最後に、改めてあの頃の自分へ。
よく自分を諦めず、よく心を病まず、よく生きててくれた。
生きていてくれたこと、心から感謝してる。本当にありがとう。
その日々があるから、私は私をもっと幸せにしたいと心から思うよ。
最後までご覧くださり本当にありがとうございました。
