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#夜店から|シロクマ文芸部

夜店からじゅわんとソースの匂いがたちのぼる。
いつの間にかお祭りの列に紛れ込んでいた。
両手にヘラを持ち、豪快に焼きそばを返しているのは
ほら、あの子だ。

「オバちゃーん!」

「ダイちゃん!」
青い法被はっぴにねじり鉢巻の青年。
そうだ、ダイちゃんだ。
もう高校生、大学生だっけ?

「オバちゃん、何個いる?」

「ひとつでええよ」

「ユウくんに持っていきいよ。おまけしたる」

ダイちゃんが焼きそばを詰めるのを見ながら、
なんでユウくんのことを知ってるんだろうと考える。

「おしゃべりするようになったんやろ?いっぱい食べさしたって」

ダイちゃんは白い歯を見せて笑った。
そのとき耳元で赤ん坊の泣き声がした。


汗びっしょりで目が覚めた。

ダイちゃん…?
もしかして。
あれはもう、ずいぶん前のことだけど。

ユウくんも汗びっしょりだ。
薄い麦茶を飲ませ、冷たいおしぼりを首筋に当てる。
びっくりした顔をしてからユウくんはウヒャヒャと声を上げた。

(おわり)


シロクマ文芸部のお題です。
夢オチですが。。。
どうしても青い法被の青年を出したかったのです。
よろしくお願いします。


#シロクマ文芸部
#夜店から

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